■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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幼稚園から肥満対策を: N Engl J Med 2014;370:403-11.
思い出したようにメディアに取り上げられる「子どもの肥満問題」ですが、NEJMで米国における小児肥満が取り上げられています。

Incidence of Childhood Obesity in the United States

(和訳はこちら

まずは今回の「はてな起点」から。

Although the increased prevalence of childhood obesity in the United States has been documented, little is known about its incidence. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

毎度おなじみ"unknown"文ですね(ここでは、little is knownになっていますが)。
論文の頭を"Although"で始めています。読者の関心を一気に引きつけよう、という作戦ですね。

では、Abstructを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We report here on the national incidence of obesity among elementary-school children. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

主語がWeであること、reportが現在形であること、さりげなく、しかし意図的にhereが入っていることにチェックを入れておきましょう。

METHODS

Of the 7738 participants, 6807 were not obese at baseline; these participants were followed for 50,396 person-years. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

日頃からこういう文を読んでいないと、いざというときに、"Of"で文を始める気にならないかも。

RESULTS

When the children entered kindergarten (mean age, 5.6 years), 12.4% were obese and another 14.9% were overweight; in eighth grade (mean age, 14.1 years), 20.8% were obese and 17.0% were overweight. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

ここの"another"も、なかなか、自分では入らないですね。チェック。

CONCLUSIONS

Incident obesity between the ages of 5 and 14 years was more likely to have occurred at younger ages, primarily among children who had entered kindergarten overweight. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

平易な"be likely to"ですが、こういう締めの文でさらりと使えるようになりたいです。

いかがでしたか?この報告では、幼稚園児の結構な割合で肥満ないし肥満傾向にあるとしています。Absructでは、その原因にまでは言及してませんが、興味あるところです。


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ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
タイトルに?があっても読んでみる: N Engl J Med 2013;369:1620-8.
「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」ということがあります。特に、タイトルの中になじみのない語があると、それだけで、もういいや、ってなることも...
その気持ち、わからなくはありませんが、たまには挑戦してみるのも悪くないですよ。

HLA-B*13:01 and the Dapsone Hypersensitivity Syndrome

私の場合、"dapsone??"というのになじみがありませんでした。

さて今回の「はてな起点」はこちら。
Currently, no tests are available to predict the risk of the dapsone hypersensitivity syndrome. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

では、Abstractを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Dapsone is used in the treatment of infections and inflammatory diseases. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

冒頭から、dapsoneの説明が記されています。これでタイトルの引っかかりは解消されました。

METHODS

We performed a genomewide association study involving 872 participants who had received dapsone as part of multidrug therapy for leprosy (39 participants with the dapsone hypersensitivity syndrome and 833 controls), ... (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

基本的な"perform a study"を拾っておきましょう。

RESULTS

Genomewide association analysis showed that SNP rs2844573, located between the HLA-B and MICA loci, was significantly associated with the dapsone hypersensitivity syndrome among patients with leprosy (odds ratio, 6.18; P=3.84×10−13). (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

ここも基本表現、"analysis showed that ..."をチェック。

CONCLUSIONS

HLA-B*13:01 was associated with the development of the dapsone hypersensitivity syndrome among patients with leprosy. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

「相関があった」という時の表現、"was associated with ..."は定番中の定番です。

読まず嫌いで飛ばしていたら、dapsoneもdapsone hypersensitivity syndromeも知ることはできませんでした。ちょっと賢くなりましたね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
真菌汚染製剤による臨床症状は: N Engl J Med 2013;369:1610-9.
前回に引き続き、真菌で汚染されたメチルプレドニゾロンによる感染事故の報告を読んでいきましょう。
今回の論文では、その臨床症状を詳述しています。

Clinical Findings for Fungal Infections Caused by Methylprednisolone Injections (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

「はてな起点」はこちら。

Little is known about infections caused by Exserohilum rostratum, the predominant outbreak-associated pathogen. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

"Little is known"、つまり、ほとんど知られていない、という意味ですね。

では早速、Abstractを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We describe the early clinical course of outbreak-associated infections. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

日本語の論文の場合、主体は明示されないことが多いのですが、ここではしっかりと、"We"で始めていますね。

METHODS

Polymerase-chain-reaction assays and immunohistochemical testing were performed on clinical isolates and tissue specimens for pathogen identification. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

検査などを実施した、というときには定番の"perform"です。

RESULTS

Non-CNS infections were more frequent later in the course of the outbreak (median interval from last injection to diagnosis, 39 days for epidural abscess and 21 days for stroke; P<0.001), and such infections developed in patients with and in those without meningitis. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

長〜い一文ですが、カッコ部分は飛ばして読んでも、意味を取るのには問題ありません。

CONCLUSIONS

The initial clinical findings from this outbreak suggest that fungal infections caused by epidural and paraspinal injection of a contaminated glucocorticoid product can result in a broad spectrum of clinical disease, reflecting possible variations in the pathogenic mechanism and in host and exposure risk factors. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

こちらは更に長い文になっています。こういうときには、まずは動詞を丸で囲んで、おおまかな流れをつかみます。

使用薬剤が汚染されているかどうかは現場では確認のしようもないわけですから、製造現場での品質点検を確実にやってもらうほか、対策としてはないだろう、と思います。

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ABSTRACT | 21:30:00 | Trackback(0) | Comments(0)
薬剤がコンタミしていたら!: N Engl J Med 2013;369:1598-609.
滅菌されているはずの薬剤が汚染されていた!という、医薬品の品質保証に関わる問題が昨年、アメリカで起こりました。今回の論文はそれに関する内容です。

Fungal Infections Associated with Contaminated Methylprednisolone Injections (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

今日の「さすが!文」はこれ。

Rapid public health actions included prompt recall of the implicated product, notification of exposed persons, and early outreach to clinicians. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

この文で使われている、時間関連の形容詞を拾ってみます。
・rapid
・prompt
・early
感覚としては、promptが一番迅速になるように思います。

さて、今回の「はてな起点」はこちら。

Fungal infections are rare complications of injections for treatment of chronic pain. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

「あり得ないことが起こってしまった」ということが発端となっています。

では、Abstractを読んでいきましょうか。

BACKGROUND

In September 2012, we initiated an investigation into fungal infections associated with injections of preservative-free methylprednisolone acetate that was purchased from a single compounding pharmacy. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

invastigate into ... で「〜を調べる」ということなので、これはまとめて覚えておきます。

METHODS

Three lots of methylprednisolone acetate were recalled by the pharmacy; examination of unopened vials later revealed fungus. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

事もあろうにfungusが混入していたとは!

RESULTS

Case patients had received a median of 1 injection (range, 1 to 6) of implicated methylprednisolone acetate. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

Case patients 症例患者

なかなか、とっさには思いつかない表現なので、check & stock!

CONCLUSIONS

Analysis of data from a large, multistate outbreak of fungal infections showed substantial morbidity and mortality. (N Engl J Med 2013;369:1598-609.)

きわめて客観的にshowedが使われていますね。ちょっと気持ちをこめてrevealedでもいいところですが。

いかがでしたか?この汚染事故についてはもう1本、論文が出ています。次回はそれを読んでみます。

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ABSTRACT | 18:23:22 | Trackback(0) | Comments(0)
光る1文を拾う:N Engl J Med 2013;369:1587-97.
The New England Journal of Medicine (NEJM)のAbstractは、内容の充実度もさることながら、英文それ自体も読む価値のあるものとなっています。

今日はOct.24, 2013号の最初のOriginal Articleを読んでみます。

Thrombus Aspiration during ST-Segment Elevation Myocardial Infarction (N Engl J Med 2013;369:1587-97.)

今回の「さすが!文」

No patients were lost to follow-up. (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

「さすがNEJM掲載だけある!」という文を「さすが!文」と呼ぶことにしました。

脱落なく全例フォローできました、という内容の一文です。さらっと書かれていますが、なかなかこうは書けないんですよね。さすが。

お約束の「はてな起点」はこちら。

The clinical effect of routine intracoronary thrombus aspiration before primary percutaneous coronary intervention (PCI) in patients with ST-segment elevation myocardial infarction (STEMI) is uncertain. (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

では、Abstractを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We aimed to evaluate whether thrombus aspiration reduces mortality. (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

見落としがちですが、ここ、現在形になってますよ。結構、(恒久的な結果を)狙ってるなって感じがしますね。

METHODS

The primary end point was all-cause mortality at 30 days. (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

そもそもAbstractに不要な部分はないのですが、もしどうしてもこのパラグラフで1文だけしか読めないとしたら、読むのはここしかありません。なにはなくとも、PE (primary end point)です。

RESULTS

Death from any cause occurred in 2.8% of the patients in the thrombus-aspiration group (103 of 3621), as compared with 3.0% in the PCI-only group (110 of 3623) (hazard ratio, 0.94; 95% confidence interval [CI], 0.72 to 1.22; P=0.63). (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

PEの結果がここに記されています。括弧内は読み飛ばしがちですが、結果数値の評価にはここのhazard ratioと95% CIは最も大切。

CONCLUSIONS

Routine thrombus aspiration before PCI as compared with PCI alone did not reduce 30-day mortality among patients with STEMI. (N Engl J MED 2013;369:1587-97.)

上記の結果数値を文章で書くとこうなります。

この結論からすると、STEMIの治療としてPCIは必要十分であるということになりますね。処置具や技術の進歩により治療法として他の追随を許さないレベルにまで達していると考えていいのでしょうか。

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