■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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常に心に「?」を: N Engl J Med 2016;374:13-22.
ルーチンの中にあっても、物事に対して常に疑問を抱いて見つめることが進歩の第一歩になるわけですが、
こと、英文を読むときにもそれは大切なことのひとつです。

Predictive Value of the sFlt-1:PlGF Ratio in Women with Suspected Preeclampsia (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

このタイトルを見て、
「さて、この"sFlt-1:PlGF"のところ、なんだろう?なんて読むのかな?」
と思ったら、そのひっかかりを大切にして、Abstractを読んでみましょう。

BACKGROUND

The ratio of soluble fms-like tyrosine kinase 1 (sFlt-1) to placental growth factor (PlGF) is elevated ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

早速、出てきましたね。タイトルの略称のフルスペルが示され、しかも、":"の部分は"to"と読めばいいことがわかります。

METHODS

We performed a prospective, multicenter, observational study to derive and validate a ratio of serum sFlt-1 to PlGF ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

ここでは、"derive and validate"をチェックしておきましょう。あとで関連することが出てきます。

さらに、その続きとなるこちらもチェック。

We performed a prospective, multicenter, observational study to derive and validate a ratio of serum sFlt-1 to PlGF that would be predictive of the absence or presence of preeclampsia ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

さあ、この"would"がどう変化していくかに注目ですよ。

RESULTS

In the development cohort (500 women), we identified an sFlt-1:PlGF ratio cutoff of 38 as having important predictive value.(N Engl J Med 2016;374:13-22.)

はい、この"the development cohort"が、METHODSに出てきた"study to derive"に該当します。そして、

In a subsequent validation study among an additional 550 women, ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

こちらは、"study to ... validate"となります。METHODSのところでのひっかかりは、ここを読むと解決しますね。

CONCLUSIONS

An sFlt-1:PlGF ratio of 38 or lower can be used to predict the short-term absence of preeclampsia in women in whom the syndrome is suspected clinically. (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

METHODSでの"would"は、studyの結果、"can"になりました。可能性が出てきた、というところでしょうか。

さて、久々にNEJMの英語チェックをやってみました。
ABSTRACTはいつもながら無駄なくすっきりと読みやすい英文で書かれていますね。
今年もNEJMの英文を読んで、英語力をブラッシュアップしていきたいと思います。



テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
論文掲載時に他界している場合:N Engl J Med 2014;370:412-20.
かつて、ドラマで、「病中の主人公が最後の気力で論文を書き上げて、力尽きる。」というシーンを見たことがあります。自分で論文を投稿した経験があればわかりますが、「そこで力尽きちゃったら、そこから始まる査読者との闘いをどうするのよ?」という疑問が.....

Romosozumab in Postmenopausal Women with Low Bone Mineral Density

今回の論文は、co-authorのお一人がご他界なさっているようで、WEB版ではArticleの最後に、このように表記されています。

Steven Boonen, M.D., Ph.D., is deceased. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

R.I.P.

では、Abstractを読んでいきましょう。
今回のものには「はてな起点」はありませんね。

BACKGROUND

Sclerostin is an osteocyte-derived inhibitor of osteoblast activity. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

門外漢であっても理解できるように、導入部にこれから扱う中心素材の解説を置いています。

METHODS

The primary end point was the percentage change from baseline in bone mineral density at the lumbar spine at 12 months. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

Abstractと言えども、必ず押さえておくのは"primary end point"です。Methodsに入ったら、まずはこれを目で探します。
(プリントアウトを持っていれば、下線引きとかマーカー引きをしておくことをオススメします。)

RESULTS

All dose levels of romosozumab were associated with significant increases in bone mineral density at the lumbar spine, including an increase of 11.3% with the 210-mg monthly dose, as compared with a decrease of 0.1% with placebo and increases of 4.1% with alendronate and 7.1% with teriparatide. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

"be associated with" (相関が見られた)、"as compared with" (と比較して)といった定番表現が使われていますね。

CONCLUSIONS

In postmenopausal women with low bone mass, romosozumab was associated with increased bone mineral density and bone formation and with decreased bone resorption. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

さりげなく、対になっておりますね。

「命短し、恋せよ乙女」ではありませんが、健康には十分気をつけて、日々精進しましょう。

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ABSTRACT | 20:55:34 | Trackback(0) | Comments(1)
幼稚園から肥満対策を: N Engl J Med 2014;370:403-11.
思い出したようにメディアに取り上げられる「子どもの肥満問題」ですが、NEJMで米国における小児肥満が取り上げられています。

Incidence of Childhood Obesity in the United States

(和訳はこちら

まずは今回の「はてな起点」から。

Although the increased prevalence of childhood obesity in the United States has been documented, little is known about its incidence. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

毎度おなじみ"unknown"文ですね(ここでは、little is knownになっていますが)。
論文の頭を"Although"で始めています。読者の関心を一気に引きつけよう、という作戦ですね。

では、Abstructを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We report here on the national incidence of obesity among elementary-school children. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

主語がWeであること、reportが現在形であること、さりげなく、しかし意図的にhereが入っていることにチェックを入れておきましょう。

METHODS

Of the 7738 participants, 6807 were not obese at baseline; these participants were followed for 50,396 person-years. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

日頃からこういう文を読んでいないと、いざというときに、"Of"で文を始める気にならないかも。

RESULTS

When the children entered kindergarten (mean age, 5.6 years), 12.4% were obese and another 14.9% were overweight; in eighth grade (mean age, 14.1 years), 20.8% were obese and 17.0% were overweight. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

ここの"another"も、なかなか、自分では入らないですね。チェック。

CONCLUSIONS

Incident obesity between the ages of 5 and 14 years was more likely to have occurred at younger ages, primarily among children who had entered kindergarten overweight. (N Engl J Med 2014:370;403-11.)

平易な"be likely to"ですが、こういう締めの文でさらりと使えるようになりたいです。

いかがでしたか?この報告では、幼稚園児の結構な割合で肥満ないし肥満傾向にあるとしています。Absructでは、その原因にまでは言及してませんが、興味あるところです。


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ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
タイトルに?があっても読んでみる: N Engl J Med 2013;369:1620-8.
「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」ということがあります。特に、タイトルの中になじみのない語があると、それだけで、もういいや、ってなることも...
その気持ち、わからなくはありませんが、たまには挑戦してみるのも悪くないですよ。

HLA-B*13:01 and the Dapsone Hypersensitivity Syndrome

私の場合、"dapsone??"というのになじみがありませんでした。

さて今回の「はてな起点」はこちら。
Currently, no tests are available to predict the risk of the dapsone hypersensitivity syndrome. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

では、Abstractを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Dapsone is used in the treatment of infections and inflammatory diseases. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

冒頭から、dapsoneの説明が記されています。これでタイトルの引っかかりは解消されました。

METHODS

We performed a genomewide association study involving 872 participants who had received dapsone as part of multidrug therapy for leprosy (39 participants with the dapsone hypersensitivity syndrome and 833 controls), ... (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

基本的な"perform a study"を拾っておきましょう。

RESULTS

Genomewide association analysis showed that SNP rs2844573, located between the HLA-B and MICA loci, was significantly associated with the dapsone hypersensitivity syndrome among patients with leprosy (odds ratio, 6.18; P=3.84×10−13). (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

ここも基本表現、"analysis showed that ..."をチェック。

CONCLUSIONS

HLA-B*13:01 was associated with the development of the dapsone hypersensitivity syndrome among patients with leprosy. (N Engl J Med 2013;369:1620-8.)

「相関があった」という時の表現、"was associated with ..."は定番中の定番です。

読まず嫌いで飛ばしていたら、dapsoneもdapsone hypersensitivity syndromeも知ることはできませんでした。ちょっと賢くなりましたね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
真菌汚染製剤による臨床症状は: N Engl J Med 2013;369:1610-9.
前回に引き続き、真菌で汚染されたメチルプレドニゾロンによる感染事故の報告を読んでいきましょう。
今回の論文では、その臨床症状を詳述しています。

Clinical Findings for Fungal Infections Caused by Methylprednisolone Injections (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

「はてな起点」はこちら。

Little is known about infections caused by Exserohilum rostratum, the predominant outbreak-associated pathogen. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

"Little is known"、つまり、ほとんど知られていない、という意味ですね。

では早速、Abstractを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We describe the early clinical course of outbreak-associated infections. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

日本語の論文の場合、主体は明示されないことが多いのですが、ここではしっかりと、"We"で始めていますね。

METHODS

Polymerase-chain-reaction assays and immunohistochemical testing were performed on clinical isolates and tissue specimens for pathogen identification. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

検査などを実施した、というときには定番の"perform"です。

RESULTS

Non-CNS infections were more frequent later in the course of the outbreak (median interval from last injection to diagnosis, 39 days for epidural abscess and 21 days for stroke; P<0.001), and such infections developed in patients with and in those without meningitis. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

長〜い一文ですが、カッコ部分は飛ばして読んでも、意味を取るのには問題ありません。

CONCLUSIONS

The initial clinical findings from this outbreak suggest that fungal infections caused by epidural and paraspinal injection of a contaminated glucocorticoid product can result in a broad spectrum of clinical disease, reflecting possible variations in the pathogenic mechanism and in host and exposure risk factors. (N Engl J Med 2013;369:1610-9.)

こちらは更に長い文になっています。こういうときには、まずは動詞を丸で囲んで、おおまかな流れをつかみます。

使用薬剤が汚染されているかどうかは現場では確認のしようもないわけですから、製造現場での品質点検を確実にやってもらうほか、対策としてはないだろう、と思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 21:30:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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