■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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Hbいくつで輸血する?: N Engl J Med 2013; 368:11-21. (January 3, 2013)
明けましておめでとうございます。
松の内ではありますが、NEJMからは早速、新年1月3日号が届きました。
スタートダッシュ、というわけで、アブストラクトを読んでいきましょう。

今日読むのはこちら。

Transfusion Strategies for Acute Upper Gastrointestinal Bleeding (N Engl J Med 2013; 368:11-21. DOI: 10.1056/NEJMoa1211801)

消化器内視鏡医としては、必読の一本となっております。
今回の「ハテナ起点(いわゆるResearch Question)」はこちら。

The hemoglobin threshold for transfusion of red cells in patients with acute gastrointestinal bleeding is controversial. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

"is controversial"構文ですね。お馴染み!
「それって、controversialなの?」という疑問はさておき、先に進みましょう。

BACKGROUND

We compared the efficacy and safety of a restrictive transfusion strategy with those of a liberal transfusion strategy. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

"compare A with B"を見つけます。ここでは、a restrictive transfusion strategya liberal transfusion strategyの対比です。それぞれが、どういう内容なのかについては、続きを読みます。

METHODS

We enrolled 921 patients with severe acute upper gastrointestinal bleeding and randomly assigned 461 of them to a restrictive strategy (transfusion when the hemoglobin level fell below 7 g per deciliter) and 460 to a liberal strategy (transfusion when the hemoglobin fell below 9 g per deciliter). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

Hbのレベルで、それぞれの群を規定してあります。7と9というのは、なかなか妥当な線だと思います。

RESULTS

The probability of survival at 6 weeks was higher in the restrictive-strategy group than in the liberal-strategy group (95% vs. 91%; hazard ratio for death with restrictive strategy, 0.55; 95% confidence interval [CI], 0.33 to 0.92; P=0.02). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

restrictive-strategy群のほうが、HR 0.55 (95%CI 0.33-0.92)ということで、有意に6週目の生存率がよかったという結果になっています。

Further bleeding occurred in 10% of the patients in the restrictive-strategy group as compared with 16% of the patients in the liberal-strategy group (P=0.01), and adverse events occurred in 40% as compared with 48% (P=0.02). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

the liberal-strategy群のほうが再出血率が高かかった、というのは、経験的にやっぱり、という気がします。

CONCLUSIONS

As compared with a liberal transfusion strategy, a restrictive strategy significantly improved outcomes in patients with acute upper gastrointestinal bleeding. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

結論としては、Hb7まで輸血はしない方が予後がよい、となりました。

日頃の臨床での感触とほぼ一致しているので結論としては納得できます。が、対象の背景疾患とか、内視鏡処置とか、そのあたりの条件設定が気になるところではあります。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 10:29:35 | Trackback(0) | Comments(0)
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