■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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バイアスを避けるために:N Engl J Med 2012;366:520-9.(Feb.9, 2012)
比較研究をおこなうときには、なにか指標となるものが必要です。体重や転帰(死亡など)といった明確なものを扱うときもあれば、体調の改善具合といった若干主観の混じるものを使わなくてはならない場合もあります。
後者の場合であっても、できるだけバイアスを避けるべく研究者は努めて、計画を立てます。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Everolimus in Postmenopausal Hormone-Receptor–Positive Advanced Breast Cancer (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

In early studies, the mTOR inhibitor everolimus added to endocrine therapy showed antitumor activity. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

これまでの研究のまとめをさらりと一文で述べています。ここではBACKGROUNDで使っていますが、DISCUSSIONで他の論文を引用して議論を進めるときにも使える表現です。

METHODS

The primary end point was progression-free survival. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

短い文ながら、ここがこの研究のキモですよ。

RESULTS

At the interim analysis, median progression-free survival was 6.9 months with everolimus plus exemestane and 2.8 months with placebo plus exemestane, according to assessments by local investigators (hazard ratio for progression or death, 0.43; 95% confidence interval [CI], 0.35 to 0.54; P<0.001). (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

プライマリー・エンドポイントの中間解析結果です。腫瘍の進行あるいは死亡に対するハザード比はプラセボ使用群と比べて、0,43、95%CIで0.35-O.54と有意な結果でした。
local investigatorsというのが出てきます。続く一文を見ると、

Median progression-free survival was 10.6 months and 4.1 months, respectively, according to central assessment (hazard ratio, 0.36; 95% CI, 0.27 to 0.47; P<0.001). (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

対語としてcentral assessmentというのが出てきます。アブストラクトだけではわかりにくかったので、本文を見てみました。

The primary end point was progression-free survival, on the basis of radiographic studies assessed by the local investigators, with central assessment by an independent radiology committee used in a supportive analysis. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

つまり実際の治験に携わっている医師(local)と、そことは全く関わりのない医師(central)で、おのおの別個に判定を行った、ということです。なるほど。

CONCLUSIONS

Everolimus combined with an aromatase inhibitor improved progression-free survival in patients with hormone-receptor–positive advanced breast cancer previously treated with nonsteroidal aromatase inhibitors. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

ここにこの"combined"が入ることで力強い表現になりました。もちろん"with"だけもありです。

いかがでしたか?バイアスを避ける努力が垣間見えた論文でした。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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