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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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hazard ratioを読む: N Engl J Med 2011; 365:883-891.(September 8, 2011)
warfarinを使った抗凝固療法の調整というのは、なかなか難しいものです。そのせいか、最近、warfarinの代替になる薬剤を検討したレポートをよく見かけるようになりました。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。
Rivaroxaban versus Warfarin in Nonvalvular Atrial Fibrillation (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

今回の「ハテナ起点」はこのmayに含まれています。

Rivaroxaban, an oral factor Xa inhibitor, may provide more consistent and predictable anticoagulation than warfarin. (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Rivaroxaban, an oral factor Xa inhibitor, may provide more consistent and predictable anticoagulation than warfarin. (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

mayに、「五分五分の確率だけど、あるかも」という期待がにじんでいます。

METHODS

The per-protocol, as-treated primary analysis was designed to determine whether rivaroxaban was noninferior to warfarin for the primary end point of stroke or systemic embolism. (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

簡潔な言い方で一次エンドポイントが示されています。多くの論文では、"The primary end point was ..."という文で示されています。

RESULTS

In the primary analysis, the primary end point occurred in 188 patients in the rivaroxaban group (1.7% per year) and in 241 in the warfarin group (2.2% per year) (hazard ratio in the rivaroxaban group, 0.79; 95% confidence interval [CI], 0.66 to 0.96; P<0.001 for noninferiority). (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

一次エンドポイントについてのハザード比をみると、95%CIで0.66-0.96となっています。1を含んでいないので、有意な差があるあることがわかります。

Major and nonmajor clinically relevant bleeding occurred in 1475 patients in the rivaroxaban group (14.9% per year) and in 1449 in the warfarin group (14.5% per year) (hazard ratio, 1.03; 95% CI, 0.96 to 1.11; P=0.44), with significant reductions in intracranial hemorrhage (0.5% vs. 0.7%, P=0.02) and fatal bleeding (0.2% vs. 0.5%, P=0.003) in the rivaroxaban group. (N Engl J Med 2011;365:883-91.)

こちらは有害事象(出血関連)についてのハザード比です。95%CIは0.96-1.11で、1を含んでいますから、両者に有意差はないとわかります。

CONCLUSIONS

In patients with atrial fibrillation, rivaroxaban was noninferior to warfarin for the prevention of stroke or systemic embolism.(N Engl J Med 2011;365:883-91.)

今回の研究デザインは、warfarinに対する非劣性試験でしたので、結果表現は下線部のようになります。

いかがでしたか?なかなか有望な薬剤のようですね。これで、出血がwarfarinより有意に少なければ文句なし、といったところなんでしょうが、今回の研究では、その項目は一次エンドポイントではないので、参考程度という結果です。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトのCurrent IssueまたはPast issuesから該当論文のものをご覧ください。1997年以降のNEJMアブストラクト和訳は発行年月と共にVol.番号とNo.番号によって並べられています。
当ブログでは発行年月はタイトルに含めていません。お手数ですが、タイトルに付記したVol.とNo.で見てくださいね。

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ABSTRACT | 06:30:55 | Trackback(0) | Comments(0)
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