■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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魚食のリスクを評価する: N Engl J Med 2011;364(12):1116-25.
生活習慣病の食事指導では魚を食べることを勧めることがあります。そこに潜在するリスクについては考えたことはありますか?

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Mercury Exposure and Risk of Cardiovascular Disease in Two U.S. Cohorts (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Exposure to methylmercury from fish consumption has been linked to a potentially increased risk of cardiovascular disease, but evidence from prior studies is equivocal. (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

equivocal はっきりしない

今までにあまり見られなかったハテナ表現です。チェックしておきましょう。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Beneficial effects of the ingestion of fish and selenium may also modify such effects. (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

五分五分の可能性を示す"may"が使われています。その前文で示した内容について、原因を推測して記載しています。

METHODS

Among subjects from two U.S. cohorts (a total of 51,529 men and 121,700 women) whose toenail clippings had been stored, we prospectively identified incident cases of cardiovascular disease (coronary heart disease and stroke) in 3427 participants and matched them to risk-set–sampled controls according to age, sex, race, and smoking status. (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

ケース・コントロール研究です。

RESULTS

For comparisons of the fifth quintile of mercury exposure with the first quintile, the relative risks were as follows: coronary heart disease, 0.85 (95% confidence interval [CI], 0.69 to 1.04; P=0.10 for trend); stroke, 0.84 (95% CI, 0.62 to 1.14; P=0.27 for trend); and total cardiovascular disease, 0.85 (95% CI, 0.72 to 1.01; P=0.06 for trend). (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

いずれの検討項目についても有意差はありませんでした。

CONCLUSIONS

We found no evidence of any clinically relevant adverse effects of mercury exposure on coronary heart disease, stroke, or total cardiovascular disease in U.S. adults at the exposure levels seen in this study. (N Engl J Med 2011;364:1116-25.)

この程度の曝露量では明らかなリスクは認められませんでした。

いかがでしたか?メチル水銀中毒というと水俣病が有名です。しかしそうした公害事例以外でも、魚にはメチル水銀が含有されていて健康に有害な可能性があるかもしれない、という仮説からの検討でした。これはアメリカでの検討であり、魚食の多い日本やアジアだとまた少し違った結果が出てくるかもしれません。多国でやってみるとおもしろいでしょうね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:10:50 | Trackback(0) | Comments(0)
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