■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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切り口を変えてみたけれど: N Engl J Med 2011;364(10):928-38.
最近の大規模研究は研究デザインがとてもよく練られていて、1本でいくつもの結論が導ける仕組みになっています。
さて今回の研究ではどうでしょうか?

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Irbesartan in Patients with Atrial Fibrillation (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりの気配がありそうです。

The risk of cardiovascular events among patients with atrial fibrillation is high. (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

では、Stat-readingでいってみましょう。

研究デザイン

We randomly assigned patients with a history of risk factors for stroke and a systolic blood pressure of at least 110 mm Hg to receive either irbesartan at a target dose of 300 mg once daily or double-blind placebo. (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

ランダム化二重盲検試験です。

一次エンドポイント


The first coprimary outcome was stroke, myocardial infarction, or death from vascular causes; the second was this composite outcome plus hospitalization for heart failure. (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

複合一次エンドポイント(アウトカム)が2つ設定されています。こういう設定もあるんですね。

一次エンドポイントの結果数値

The first coprimary outcome occurred at a rate of 5.4% per 100 person-years in both groups (hazard ratio with irbesartan, 0.99; 95% confidence interval [CI], 0.91 to 1.08; P=0.85). (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

最初の複合一次エンドポイントの結果です。ハザード比0.99で95%CI 0.91-1.08で1を含んでいます。有意差はありません。

The second coprimary outcome occurred at a rate of 7.3% per 100 person-years among patients receiving irbesartan and 7.7% per 100 person-years among patients receiving placebo (hazard ratio, 0.94; 95% CI, 0.87 to 1.02; P=0.12). (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

2番目の複合一次エンドポイントの結果です。こちらはハザード比0.94で95%CI 0,87-1.02で、やはり1を含んでいます。有意差なしです

結論

Irbesartan did not reduce cardiovascular events in patients with atrial fibrillation. (N Engl J Med 2011;364:928-38.)

METHODSのところには、心房細動のある患者、とは明記されていなかったのですが、ここには書かれています。最後の最後に設定条件が明かされた感じがあります。タイトルには入ってはいますが...

いかがでしたか?スタディとして体裁は整っているのですが、今ひとつ舌足らず感が読後に残りました。BACKGROUNDのところにもう少し情報を盛り込むとよかったのかもしれません。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:33:48 | Trackback(0) | Comments(0)
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