■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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予後に影響する因子: N Engl J Med 2011;364(5):412-21.
悪性疾患の治療において予後に影響する因子は今後の治療戦略を立てる上でも重要です。
実際の臨床の場で「これがそうかも」と思える因子があっても、それを検証するのはなかなか大変です。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Effect of Occult Metastases on Survival in Node-Negative Breast Cancer (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

今回の「ハテナ起点」はここです。

Prospective data on clinical outcomes from randomized trials according to sentinel-node involvement have been lacking. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

これもまた、いつものやつ、ですね。

では、今日はこのままアブストラクトを読んでいきます。

BACKGROUND

Retrospective and observational analyses suggest that occult lymph-node metastases are an important prognostic factor for disease recurrence or survival among patients with breast cancer. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

次の文の始まり"Prospective data on clinical outcomes from randomized trials"が生きてくる書き出しです。

METHODS

Treating physicians were unaware of the findings, which were not used for clinical treatment decisions. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

盲検試験であることを示していますね。

RESULTS

The corresponding adjusted hazard ratios for death, any outcome event, and distant disease were 1.40 (95% CI, 1.05 to 1.86), 1.31 (95% CI, 1.07 to 1.60), and 1.30 (95% CI, 1.02 to 1.66), respectively. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

いずれのハザード比も1を含んでいません。従って有意差があると考えます。

Five-year Kaplan-Meier estimates of overall survival among patients in whom occult metastases were detected and those without detectable metastases were 94.6% and 95.8%, respectively. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

しかし、5年生存率というおおぐくりでみる限りでは、差はわずか1.2%にとどまりました。

CONCLUSIONS

Occult metastases were an independent prognostic variable in patients with sentinel nodes that were negative on initial examination; however, the magnitude of the difference in outcome at 5 years was small (1.2 percentage points). (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

RESULTSのデータを文章化したものです。

These data do not indicate a clinical benefit of additional evaluation, including immunohistochemical analysis, of initially negative sentinel nodes in patients with breast cancer. (N Engl J Med 2011;364:412-21.)

そしてこれが、今回の前向き研究で得られた結論です。

いかがでしたか?研究デザインによって得られる結果が異なってくるという好例でしたね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:11:49 | Trackback(0) | Comments(0)
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