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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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統計デザインをタイトル表示: N Engl J Med 2011;364(3):226-35.
論文を読むときには統計デザインに気をつけていますが、今回のようにタイトルに明記されているとあまり悩まなくて済みます。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

A Prospective Natural-History Study of Coronary Atherosclerosis (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Lesion-related risk factors for such events are poorly understood.Natural-History Study of Coronary Atherosclerosis (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

「ハテナ表現」に使える副詞として、"poorly"をチェックしておきます。

では、Stat-Readingを交えつつ、アブストラクトを読んでいきます。

BACKGROUND

Atherosclerotic plaques that lead to acute coronary syndromes often occur at sites of angiographically mild coronary-artery stenosis. (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

徹底して複数形で書かれています。「あれやこれや、ひっくるめて複数」で、ということです。(『英単語イメージハンドブック』、青灯社、大西泰斗+ポール・マクベイ著)

METHODS

In a prospective study, 697 patients with acute coronary syndromes underwent three-vessel coronary angiography and gray-scale and radiofrequency intravascular ultrasonographic imaging after percutaneous coronary intervention. (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

ここで、「前向き研究」であると宣言しています。続く文章から、「前向きコホート研究」と考えます。

Subsequent major adverse cardiovascular events (death from cardiac causes, cardiac arrest, myocardial infarction, or rehospitalization due to unstable or progressive angina) were adjudicated to be related to either originally treated (culprit) lesions or untreated (nonculprit) lesions. (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

この研究のアウトカムに該当する内容です。ただし、一次とか副次とかという情報はありません。

RESULTS

Events were adjudicated to be related to culprit lesions in 12.9% of patients and to nonculprit lesions in 11.6%. (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

METHODSで記載したアウトカムの結果についての記述です。このあと、多変量解析の結果が続きます。

CONCLUSIONS

In patients who presented with an acute coronary syndrome and underwent percutaneous coronary intervention, major adverse cardiovascular events occurring during follow-up were equally attributable to recurrence at the site of culprit lesions and to nonculprit lesions. (N Engl J Med 2011;364:226-35.)

そして、METHODS記載アウトカムの結果を文章化するとこうなります。

いかがでしたか?アブストラクト全体では、METHODSでは記載していなかったアウトカム(多変量解析の結果)について重点的に記述されている印象を受けました。BACKGROUNDで"poorly understood"としていたリスク因子の解析、とは確かに呼応しているのですが、だったらMETHODSでそこにもう少し触れておいてもよかったのではないでしょうか?

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
キラータイトル
本検討は、これまで誰もわからなかった生体内での不安定プラークの自然歴をProspectiveに評価した画期的なスタディでした。ここまで内容が推測しやすいタイトルも珍しいのではないでしょうか。いつかこんなタイトルをつけられるスタディをやってみたいものです。抄録はJoyさんのご指摘のように方法論で少し言葉足らずのようですが、これまで同じような検討をした数多くのRetrospectiveな論文を見てきた循環器内科医にとってはすんなり入るコンパクトなアブストだと思いました。普段循環器専門誌しか読まない弊害でしょうか、専門バカにならないようにこのサイトでしっかり全科的なトピックをフォローしたいと思います。有難うございました。
2011-01-26 水 11:33:47 | URL | Taka [編集]
キラーコメントありがとうございます。
Takaさん、いつも的確なコメントをありがとうございます。専門家ならではの鋭い読みで、こちらこそ、毎回大変勉強になります。本文にはきちんと一次エンドポイントの情報も書かれているので、ちょっと惜しいなあ、と思ったのでした。Takaさんのおっしゃるとおり、この論文に書かれている内容は、実際にカテをやっている臨床家にとっては、非常に貴重な結果ですね。
今年もまたコメントよろしくお願いします。
2011-01-26 水 20:41:59 | URL | Dr. Joy [編集]
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