■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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予防投与でHIVを防ぐという発想: N Engl J Med2010;363(27):2587-99.
明けましておめでとうございます。
今年もさらに工夫しつつ、ブログを続けていく予定です。
よろしくお願いしますね。

さて、The New England Journal of Medicine最新号はあいにく、2010年12月30日発行のものとなります。
2010年最終号のトップ論文はこちら。

Preexposure Chemoprophylaxis for HIV Prevention in Men Who Have Sex with Men (N Engl J Med 2010;363:2587-99.)

今回は、はっきりとした「ハテナ起点(論文のきっかけとなった疑問)」は提示されていません。

では、早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Antiretroviral chemoprophylaxis before exposure is a promising approach for the prevention of human immunodeficiency virus (HIV) acquisition. (N Engl J Med 2010;363:2587-99.)

promising 有望な

期待を感じる表現ですね。

METHODS

We randomly assigned 2499 HIV-seronegative men or transgender women who have sex with men to receive a combination of two oral antiretroviral drugs, emtricitabine and tenofovir disoproxil fumarate (FTC–TDF), or placebo once daily. (N Engl J Med 2010;363:2587-99.)

これを読む限りでは、相手方のHIV感染については検討しているかどうかは不明です。

RESULTS

Of these subjects, 10 were found to have been infected with HIV at enrollment, and 100 became infected during follow-up (36 in the FTC–TDF group and 64 in the placebo group), indicating a 44% reduction in the incidence of HIV (95% confidence interval, 15 to 63; P=0.005). (N Engl J Med 2010;363:2587-99.)

a 44% reduction 44%減
冠詞が"a"であることに注意します。

95%CIを見ると、かなり期待できる成績じゃないかと思います。

CONCLUSIONS

Detectable blood levels strongly correlated with the prophylactic effect.

これは「血中有効濃度が得られれば効く」ということでしょうか。だとすると、うまく吸収されない(あるいは早期に分解されてしまうのかもしれませんが)のはどんなメカニズムに起因するのか気になります。

いかがでしたか?予防投与でHIV感染を防ぐ、という発想はなかなか斬新なように思います。抄録には投与期間が記載されていないのですが、もしかしてずっと服用し続けるというプロトコールでしょうか?そうなると、服薬アドヒアランスが心配になりますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトのCurrent IssueまたはPast issuesから該当論文のものをご覧ください。
当ブログでは発行年月はタイトルに含めていません。お手数ですが、タイトルに付記したVol.とNo.で見てくださいね。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。
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2010年発行のNEJMについて抄録を全部読み返してみました。
いやー、読んでないものが予想以上にあって、もったいなかったなあ、と反省しきりの新年を迎えております。
統計企画もなかなか「週イチ」できなくて、申し訳なかったです。

今年は、英語プラス統計で、回していきたいと思います。
まあ、無理のない範囲で、という感じに落ち着くとは思いますが。

2011年もどうぞおつきあいくださいね。
みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 22:02:13 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
Joy先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします
2011-01-03 月 13:20:17 | URL | ヨシダヒロコ [編集]
あけましておめでとうございます。
ヨシダさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおつきあいくださいませ。
2011-01-03 月 21:31:39 | URL | Dr. Joy [編集]
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