■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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調べる手間を惜しまない: N Engl J Med 2010;363:1791-800.
「わからないことをそのままにしない」というのは勉強をしていく上で大切なことだと思います。
たかだか200-300語くらいの抄録であっても、あれっと思ったら、調べてみることにしています。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Safety of Recombinant Activated Factor VII in Randomized Clinical Trials (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりにぼんやりと感じられます。

However, data from placebo-controlled trials are needed to properly assess the thromboembolic risk. (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The use of recombinant activated factor VII (rFVIIa) on an off-label basis to treat life-threatening bleeding has been associated with a perceived increased risk of thromboembolic complications. (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

an off-label basis 適応外使用

『速引!医学語ブック』(シンシア.K.クライダー著、東京図書)では"off-label use"として次のような説明がありました。

off-label use(適応外使用)は、まだFDAに認可されていない方法で、薬や医療機器を使用することを表す。これはunapproved use (未承認使用)あるいはunapproved new use (新規使用の未承認使用)を表す。(中略)適応外使用に関しては、http://www.fda.gov/OHRMS/DOCKETS/98fr/FDA-2008-D-0053-gdl.pdf も参照されたい。

To address this issue, we evaluated the rate of thromboembolic events in all published randomized, placebo-controlled trials of rFVIIa used on an off-label basis. (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

To address this issue この問題に取り組むため

使えそうな表現ですね。チェック!

METHODS

The data were pooled with the use of random-effects models to calculate the odds ratios and 95% confidence intervals. (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

the odds ratios オッズ比

(私には)手強い「オッズ比」の理解ですが、『たったこれだけ!統計学』(M.ハリス、G.テイラー著、金芳堂)ではうまく説明してありました。

まず、オッズについて
オッズは、あるイベントが起こった回数を、イベントが起こらなかった回数で割って求める。
(中略)
次は、オッズ比
リスクファクターにさらされた群のオッズを、対照群のオッズで割って求める。


引用部だけだとちょっと抽象的ですね。本では例や、オッズ比の解釈も加えられていて、わかりやすくなっています。

RESULTS

Rates of venous thromboembolic events were similar among subjects who received rFVIIa and those who received placebo (5.3% vs. 5.7%). (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

おそらく本文を読むと、有意差がなかったとか記載があって、その上での"similar"なのでしょう。

CONCLUSIONS

In a large and comprehensive cohort of persons in placebo-controlled trials of rFVIIa, treatment with high doses of rFVIIa on an off-label basis significantly increased the risk of arterial but not venous thromboembolic events, especially among the elderly (N Engl J Med 2010;363:1791-800.)

cohort コホート

日本語にはなじみにくいことばですが、『いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 第2巻 結果の解釈ができるようになろう! (Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ)』(浅井隆著、アトムス)には次のような説明があります。

コホートという英語はもともとラテン語で、兵隊の集まりを意味しました。
医学研究では...
「ある時期に同じような環境や状態にいた人たち」
という意味で使われます。


イメージがなんとなくつかめそうですね。

いかがでしたか?ちょっとした手間を惜しまずに調べてみると自分の中で理解が進むような気がします。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:49:21 | Trackback(0) | Comments(0)
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