■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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話すように書く: N Engl J Med 2010;363:1715-26.
明治期に始まる「言文一致」以来、日本語の話し言葉と書き言葉は融合し続けています。
英語でも似たような流れを感じることはあります。さすがに、医学論文で"wanna be"は出てきませんが。
話すように書いた文章の良さは、聞く順すなわち頭から読んで意味をつかみやすいということにあります。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Tiotropium Bromide Step-Up Therapy for Adults with Uncontrolled Asthma (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりに潜んでいます。

Alternative treatments for adults with uncontrolled asthma are needed. (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Long-acting beta-agonist (LABA) therapy improves symptoms in patients whose asthma is poorly controlled by an inhaled glucocorticoid alone. (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

この"whose"は、"with"で書かれていることもありますね。withを使うとこのようになります。

in patients with asthma controlled poorly by an inhaled glucocorticoid alone

METHODS

In a three-way, double-blind, triple-dummy crossover trial involving 210 patients with asthma, we evaluated the addition of tiotropium bromide (a long-acting anticholinergic agent approved for the treatment of chronic obstructive pulmonary disease but not asthma) to an inhaled glucocorticoid, as compared with a doubling of the dose of the inhaled glucocorticoid (primary superiority comparison) or the addition of the LABA salmeterol (secondary noninferiority comparison). (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

長い一文です。
「言文一致型」としては下線部を見てください。いかにもしゃべっていて「asthmaじゃないけどね」と付け足すときのようですね。

RESULTS

The use of tiotropium resulted in a superior primary outcome, as compared with a doubling of the dose of an inhaled glucocorticoid, as assessed by measuring the morning peak expiratory flow (PEF), with a mean difference of 25.8 liters per minute (P<0.001) and superiority in most secondary outcomes, including evening PEF, with a difference of 35.3 liters per minute (P<0.001); the proportion of asthma-control days, with a difference of 0.079 (P=0.01); the forced expiratory volume in 1 second (FEV1) before bronchodilation, with a difference of 0.10 liters (P=0.004); and daily symptom scores, with a difference of -0.11 points (P<0.001). (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

これもまた長い一文です。主部に続いて、まるで「それでね、それからね」とつないでいくように、下線で示したasやらwithやらincludingやらで説明を加えています。耳から聞くように、順に意味を取ってつないでいけば大丈夫。

CONCLUSIONS

When added to an inhaled glucocorticoid, tiotropium improved symptoms and lung function in patients with inadequately controlled asthma. (N Engl J Med 2010;363:1715-26.)

ここもまるでしゃべっているかのように書かれた一節です。語数の関係もあったかもしれませんが。

いかがでしたか?言文一致がわかりやすさを目指したように、「話すように書かれた」英語は意味をとりやすくなるように私は感じました。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:49:51 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
うーん、Resultsのところを訳そうとすると難しいですねー。うまく読めないです。
2010-11-02 火 21:15:20 | URL | ヨシダヒロコ [編集]
日本語には乗りにくいかもしれません
ヨシダさん、コメントありがとうございます。この文は、典型的な「英語型」なので日本語には乗りにくいかもしれません。つまり、「いいたいこと」がばーんと先に出て、後から後から付帯事項が出てくるパターンです。逆に、日本語では、付帯事項を前にめいっぱい詰め込んで、最後に言いたいことが出てきます。英語の匂いを残しながら和訳するのはテクが要りそうです。理解するには、主文を軸にして、次々出てくる内容を、ぺたぺたくっつけていけば、つかまえられるのですが。
2010-11-03 水 06:11:03 | URL | Dr. Joy [編集]
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