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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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対語をとらえる: N Engl J Med 2010;363:1704-14.
ケース群とコントロール群、というように、いくつかの群を対立させて研究を進めることがよくあります。
論文を読むときにもその流れについていくと、理解しやすくなります。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Effects of CYP2C19 Genotype on Outcomes of Clopidogrel Treatment (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

今回は「ハテナ起点」ははっきりしません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

It has been suggested that clopidogrel may be less effective in reducing the rate of cardiovascular events among persons who are carriers of loss-of-function CYP2C19 alleles that are associated with reduced conversion of clopidogrel to its active metabolite. (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

"may"が使われています。これはどういう意図を持っていますか?
「五分五分の可能性」(『ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)』、大西泰斗・ポール・マクベイ著)でしたね。

METHODS

We genotyped patients from two large, randomized trials that showed that clopidogrel, as compared with placebo, reduced the rate of cardiovascular events (the primary efficacy outcome) among patients with acute coronary syndromes and among patients with atrial fibrillation. (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

入れ子構造で一次エンドポイントを提示しています。一文が長いのでくらっときますが、一次エンドポイントだけとりあえず見つけられればOKです。

RESULTS

The effect of clopidogrel in reducing the rate of the primary efficacy outcome was similar in patients who were heterozygous or homozygous for loss-of-function alleles and in those who were not carriers of the alleles (rate among carriers, 8.0% with clopidogrel vs. 11.6% with placebo; hazard ratio with clopidogrel, 0.69; 95% confidence interval [CI], 0.49 to 0.98; rate among noncarriers, 9.5% vs. 13.0%; hazard ratio, 0.72; 95% CI, 0.59 to 0.87). (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

ここでは、2つの下線部で示した群の対比を記述しています。

In contrast, gain-of-function carriers derived more benefit from clopidogrel treatment as compared with placebo than did noncarriers (rate of primary outcome among carriers, 7.7% vs. 13.0%; hazard ratio, 0.55; 95% CI, 0.42 to 0.73; rate among noncarriers, 10.0% vs. 12.2%; hazard ratio, 0.85; 95% CI, 0.68 to 1.05; P=0.02 for interaction). (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

プラセボ群との比較も出てくるのでややこしいですが、メインは下線部2つの比較です。

CONCLUSIONS

Among patients with acute coronary syndromes or atrial fibrillation, the effect of clopidogrel as compared with placebo is consistent, irrespective of CYP2C19 loss-of-function carrier status. (N Engl J Med 2010;363:1704-14.)

irrespective 関係ない

いかがでしたか?結果部分に数字が入り乱れていて、頭がごちゃごちゃになりそうだったら、先に結論を読んでおくと「後追い効果」でわかりやすくなります。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:47:16 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
先に結論を読む
そうですか、その手がありますよね。
今医学論文の試験が来てて「???」状態なんですよ。
まず結論をじっくり読んでみるかな。
2010-10-31 日 13:00:59 | URL | ヨシダヒロコ [編集]
その手はお薦めですよ
ヨシダさん、コメントありがとうございます。
論文の読み方としては、まず「ハテナ起点」で背景を探り、次にずばっと「結語」へ行き、結局堂だったのかを知り、それからおもむろに、方法とか結果を見る、というのも有りだと思いますよ。
医学論文の試験ですか。和訳のトライアルなんでしょうか?労力を掛けても「何言ってるかさっぱりわからん」というワルい論文もたまにありますから、そういうのに当たってないことをお祈りします。
2010-10-31 日 17:28:22 | URL | Dr. Joy [編集]
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