■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
仮説を立てて検証していく: N Engl J Med 2010;363:1419-28.
最近のNEJM掲載論文では「仮説を立てて検証する」形の記載が多くなってきたように思います。
文章術に「起承転結」があるように、「仮説検証型」は基本中の基本型です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Rolofylline, an Adenosine A1-Receptor Antagonist, in Acute Heart Failure (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていませんが、このあたりにそのにおいがありますね。

Experimental and clinical studies suggest that counterregulatory responses mediated by adenosine may be involved. (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

We tested the hypothesis that the use of rolofylline, an adenosine A1-receptor antagonist, would improve dyspnea, reduce the risk of worsening renal function, and lead to a more favorable clinical course in patients with acute heart failure. (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

仮説検証型の定番表現です。
助動詞"would"が使われていますね。大西先生・マクベイ先生の『ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)』では次の解説があります。

will(~だろう)はかなり確信に満ちた表現。それに対し、wouldは、willの強い主張から距離を取っています。「~じゃないかなぁ」程度の自信のない表現になっています。

仮説ですからね、「~じゃないかなぁ」になりますね。

METHODS

The primary end point was treatment success, treatment failure, or no change in the patient's clinical condition; this end point was defined according to survival, heart-failure status, and changes in renal function. (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

一次エンドポイントの説明です。セミコロン以下で、詳しく定義を解説しています。

RESULTS

Rolofylline, as compared with placebo, did not provide a benefit with respect to the primary end point (odds ratio, 0.92; 95% confidence interval, 0.78 to 1.09; P=0.35). (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

結果の一行目です。ここに、どんと一次エンドポイントの結果を出してきています。

CONCLUSIONS

Rolofylline did not have a favorable effect with respect to the primary clinical composite end point, nor did it improve renal function or 60-day outcomes. (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

一次・副次エンドポイントともに否定的な結果でした。

It does not show promise in the treatment of acute heart failure with renal dysfunction. (N Engl J Med 2010;363:1419-28.)

promise 見込み、有望であること

いかがでしたか?今回の抄録は「仮説検証型」として非常にオーソドックスな書き方でした。参考にします。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。
ブログランキング参加中。応援の1クリックをお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ


拍手・拍手コメント、そしてコメント、ありがとうございます。
読んでくださる方を身近に感じることがブログ更新のチカラになっております。
これからも、よろしくお願いいたします。

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:31:55 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。