■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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次のステップも書いておく: N Engl J Med 2010;363:1313-23.
文章構成の基本は「起承転結」といいます。抄録の場合は「背景」「方法」「結果」「結論」となります。
これまでのNEJMの抄録を読む限り、「結果」と「結論」をどう書き分けるか、というのはなかなか難しいようです。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Outcome after Reduced Chemotherapy for Intermediate-Risk Neuroblastoma (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

The survival rate among patients with intermediate-risk neuroblastoma who receive dose-intensive chemotherapy is excellent, but the survival rate among patients who receive reduced doses of chemotherapy for shorter periods of time is not known. (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

「既知の事実, but ~ is not known.」型です。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The survival rate among patients with intermediate-risk neuroblastoma who receive dose-intensive chemotherapy is excellent, but the survival rate among patients who receive reduced doses of chemotherapy for shorter periods of time is not known. (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

for shorter periods of time より短期間で

"of time"がくっついているところに注目。入れた方が正確になりますね。

METHODS

We conducted a prospective, phase 3, nonrandomized trial to determine whether a 3-year estimated overall survival of more than 90% could be maintained with reductions in the duration of therapy and drug doses, using a tumor biology-based therapy assignment. (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

研究デザインの記載です。

RESULTS

The 3-year estimate (±SE) of overall survival for the entire group was 96±1%, with an overall survival rate of 98±1% among patients who had tumors with favorable biologic features and 93±2% among patients who had tumors with unfavorable biologic features. (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

今回のデータは「標準誤差 SE」で表記されています。統計量の表記はなかなかわかりにくいのですが、奥田千恵子先生の本から引用してみます。

標準誤差とは、データのばらつきと標本数の両者を考慮して、この標本平均値の信頼度、すなわち、この標本平均値からどの程度正確に簿平均を推定できるかを表示するためのものです。(医薬研究者のためのケース別統計手法の学び方、奥田千恵子著、金芳堂)

CONCLUSIONS

These data provide support for further reduction in chemotherapy with more refined risk stratification. (N Engl J Med 2010;363:1313-23.)

今回の第3相試験の結果を元に、次にどんな検討を行っていくのかを述べています。「発展型」結語といえます。

いかがでしたか?結果の文章化で締めくくる抄録が多いなか、今回のように、次のステップをきちんと記載するのは非常に好感が持てました。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:20:36 | Trackback(0) | Comments(0)
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