■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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引っかかる手触りを大切に: N Engl J Med 2010;363:1222-32.
情報過多な時代において流されないためには自分のフック(引っかかり)を持て、と言われます。
英文を読むとき、精読していなくても、「あれっ?」と思う部分は、なにかしら自分のアンテナに触れて何かを発信しているところです。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Fondaparinux for the Treatment of Superficial-Vein Thrombosis in the Legs (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

今回の「ハテナ起点」(論文のきっかけとなった疑問点)はこちら。

The efficacy and safety of anticoagulant treatment for patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis in the legs, but without concomitant deep-vein thrombosis or symptomatic pulmonary embolism at presentation, have not been established. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

主部が長くなっていますが、骨は下線部です。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The efficacy and safety of anticoagulant treatment for patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis in the legs, but without concomitant deep-vein thrombosis or symptomatic pulmonary embolism at presentation, have not been established. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

concomitant 併存する
at presentation 診察時に

METHODS

In a randomized, double-blind trial, we assigned 3002 patients to receive either fondaparinux, administered subcutaneously at a dose of 2.5 mg once daily, or placebo for 45 days. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

ここで使うのは不定冠詞の"a"であることをチェック。

The primary efficacy outcome was a composite of death from any cause or symptomatic pulmonary embolism, symptomatic deep-vein thrombosis, or symptomatic extension to the saphenofemoral junction or symptomatic recurrence of superficial-vein thrombosis at day 47. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

一次アウトカムの提示です。

RESULTS

The rate of pulmonary embolism or deep-vein thrombosis was 85% lower in the fondaparinux group than in the placebo group (0.2% vs. 1.3%; 95% CI, 50 to 95; P<0.001). (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

下線部の数字が何を指すのかわかりますか?fondaparinux群で肺塞栓あるいは深部静脈血栓を起こした率が0.2%、プラセボ群で1.3%、したがって前者は後者と比べて85%減、という意味です。

A total of 88 patients would need to be treated to prevent one instance of pulmonary embolism or deep-vein thrombosis. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

RESULTSに"would"が出てくる違和感、感じられましたか?この「ざらっとした手触り」、考察してみれば、つまり、この一文は"number needed to treat"いわゆるNNTを計算して出したものなのです。だから、wouldが使われているのか、と気がつきます。

CONCLUSIONS

Fondaparinux at a dose of 2.5 mg once a day for 45 days was effective in the treatment of patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis of the legs and did not have serious side effects. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

at a dose of 2.5 mg once a day for 45 days 2.5mg一日1回投与を45日間

結果数値の「文章化」でまとめています。

いかがでしたか?RESULTSという事実を記載した部分に出てくるwouldは、私にとっては初出でした。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:34:12 | Trackback(0) | Comments(0)
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