■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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術創感染コントロールの難しさ:N Engl J Med 2010;363:1038-49.
開腹であれ腹腔鏡下であれ、術創の大小を問わず、術後の感染コントロールはおろそかにできません。
今回の論文は、そこで使われてきたゲンタマイシン―コラーゲンスポンジの評価です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Gentamicin–Collagen Sponge for Infection Prophylaxis in Colorectal Surgery (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The gentamicin–collagen sponge, an implantable topical antibiotic agent, is approved for surgical implantation in 54 countries. Since 1985, more than 1 million patients have been treated with the sponges (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

ゲンタマイシンーコラーゲンスポンジをめぐる概況、といったところでしょうか。

METHODS

The primary end point was surgical-site infection occurring within 60 days after surgery, as adjudicated by a clinical-events classification committee that was unaware of the study-group assignments. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

adjudicated 決定された

RESULTS

The incidence of surgical-site infection was higher in the sponge group (90 of 300 patients [30.0%]) than in the control group (63 of 302 patients [20.9%], P=0.01). (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

一次エンドポイントの結果です。スポンジ群が有意に高率で感染を起こしています。

Superficial surgical-site infection occurred in 20.3% of patients in the sponge group and 13.6% of patients in the control group (P=0.03), and deep surgical-site infection in 8.3% and 6.0% (P=0.26), respectively. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

スポンジ群で表層感染のコントロールができなかったのが大きかったようです。

CONCLUSIONS

Our large, multicenter trial shows that the gentamicin–collagen sponge is not effective at preventing surgical-site infection in patients who undergo colorectal surgery; paradoxically, it appears to result in significantly more surgical-site infections. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

paradoxically 逆に

この副詞に著者らの驚きが感じられます。感染制御のためのスポンジで逆に感染が増加してしまった、という結果になってしまった!という結語です。

いかがでしたか?54カ国で認可されているというゲンタマイシン―コラーゲンスポンジですが、日本でもよく使われているのでしょうか?外科で実際に使われている先生がいらっしゃいましたら、ご意見をお聞かせください。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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2008年9月12日に始めたこのブログも3年目に突入しました。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:18:01 | Trackback(0) | Comments(0)
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