■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
複数の結果を順に書く: N Engl J Med 2010;363:930-42.
たかだか200-300語の抄録であっても、数値が乱れ飛ぶ内容だと、見ただけでげんなりしそうになります。
でも、実は、そういう「数値乱れ飛び」こそ、シンプルに結果を並べているだけで、読んでみると意外に楽なこともありますよ。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Dose Comparisons of Clopidogrel and Aspirin in Acute Coronary Syndromes (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

However, evidence-based guidelines for dosing have not been established for either agent. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

"however"を使った「ひっくり返しパターン」ですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Clopidogrel and aspirin are widely used for patients with acute coronary syndromes and those undergoing percutaneous coronary intervention (PCI). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

これから検討する2剤についてざっくりと解説しています。

METHODS

We randomly assigned, in a 2-by-2 factorial design, 25,086 patients with an acute coronary syndrome who were referred for an invasive strategy to either double-dose clopidogrel (a 600-mg loading dose on day 1, followed by 150 mg daily for 6 days and 75 mg daily thereafter) or standard-dose clopidogrel (a 300-mg loading dose and 75 mg daily thereafter) and either higher-dose aspirin (300 to 325 mg daily) or lower-dose aspirin (75 to 100 mg daily). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

were referred for (検査・治療など)を受けることを勧められた、を受ける

The primary outcome was cardiovascular death, myocardial infarction, or stroke at 30 days. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

一次アウトカムが記されています。

RESULTS

数値が入り乱れていますが、順に見ていけば大丈夫ですよ。

The primary outcome occurred in 4.2% of patients assigned to double-dose clopidogrel as compared with 4.4% assigned to standard-dose clopidogrel (hazard ratio, 0.94; 95% confidence interval [CI], 0.83 to 1.06; P=0.30). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

こちらはclopidogrelについての一次アウトカムの結果です。有意差なしでした。

There was no significant difference between higher-dose and lower-dose aspirin with respect to the primary outcome (4.2% vs. 4.4%; hazard ratio, 0.97; 95% CI, 0.86 to 1.09; P=0.61) or major bleeding (2.3% vs. 2.3%; hazard ratio, 0.99; 95% CI, 0.84 to 1.17; P=0.90). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

aspirinについての一次アウトカムの結果です。こちらも有意差なしでした。

CONCLUSIONS

In patients with an acute coronary syndrome who were referred for an invasive strategy, there was no significant difference between a 7-day, double-dose clopidogrel regimen and the standard-dose regimen, or between higher-dose aspirin and lower-dose aspirin, with respect to the primary outcome of cardiovascular death, myocardial infarction, or stroke. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

「締め」は結果の言い直し型です。

いかがでしたか?
抗凝固薬の投与量についてはこれまでも論議されてきた内容です。対象者、投与量、エンドポイントの設定によって出てくる結果は違ってきます。それでも、そうした検討の積み重ねこそが、至適投与量決定への近道となります。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。
ブログランキング参加中。応援の1クリックをお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 05:51:41 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。