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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

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ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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分解してイメージする: N Engl J Med 2010;363:629-39
The New England Journal of Medicineを読んでいると自分が知っている疾患はほんのわずかで、まだまだ知らない方が多いのだなあ、と気づかされます。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Bone Marrow Transplantation for Recessive Dystrophic Epidermolysis Bullosa (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

今回は「ハテナ起点」ではなく、仮説としてリサーチ・クエスチョンが提示されています。

On the basis of preclinical data showing biochemical correction and prolonged survival in col7 -/- mice, we hypothesized that allogeneic marrow contains stem cells capable of ameliorating the manifestations of recessive dystrophic epidermolysis bullosa in humans. (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Recessive dystrophic epidermolysis bullosa is an incurable, often fatal mucocutaneous blistering disease caused by mutations in COL7A1, the gene encoding type VII collagen (C7). (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

Recessive dystrophic epidermolysis bullosa 劣性栄養障害型表皮水泡症
blistering 水ぶくれを生じさせる


疾患の病態については"is"以下に説明があります。
"recessive dystrophic epidermolysis bullosa"は私には馴染みのない疾患だったので、単語を分解してイメージをつかむことにしました。
参考図書は『速引!医学語ブック』です。

dystrophic=dys + trophic
dys:困難、不良
trophic→trophy:成長や発達に関係するもの
epidermolysis=epi + dermo + lysis
epi:~の上(above)
dermo:皮膚を意味する
lysis:何かの破壊や乖離を示す

bullosaは水泡症です。なんとなくイメージが見えてきました。

On the basis of preclinical data showing biochemical correction and prolonged survival in col7 -/- mice, we hypothesized that allogeneic marrow contains stem cells capable of ameliorating the manifestations of recessive dystrophic epidermolysis bullosa in humans. (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

ameliorating よくなる、改善する

METHODS

We measured chimerism by means of competitive polymerase-chain-reaction assay, and documented blister formation and wound healing with the use of digital photography. (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

documented 証明した

RESULTS

We observed increased C7 deposition at the dermal–epidermal junction in five of the six recipients, albeit without normalization of anchoring fibrils. (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

albeit ~とはいえ、~ではあるが

CONCLUSIONS

Further studies are needed to assess the long-term risks and benefits of such therapy in patients with this disorder. (N Engl J Med 2010;363:629-39.)

「更なる検討が必要である」をストレートに表現するとこうなります。

いかがでしたか?
実際にこうした患者さんに接する機会はないかもしれませんが、知識として持っておきたいと思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:48:46 | Trackback(0) | Comments(0)
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