■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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画像所見を学ぶ: N Engl J Med 2010;363:552-63.
抄録 abstractはたかだか200-300語くらいの分量ですが、その中身から得られる知識はなかなかなものです。
その論文のエッセンス、はもちろんですが、専門用語の定義や画像所見の取り方まで学ぶことができます。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Myocardial Fibrosis as an Early Manifestation of Hypertrophic Cardiomyopathy (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Data showing early profibrotic responses to sarcomere-gene mutations in patients with hypertrophic cardiomyopathy are lacking. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

「データがない」ということです。

では早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Myocardial fibrosis is a hallmark of hypertrophic cardiomyopathy and a proposed substrate for arrhythmias and heart failure. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

hallmark 特徴
substrate 基質、基盤

"substrate"の使い方がおもしろいですね。arrhythmiaとつながっているので「電気回路」のイメージなので小雨か。

METHODS

We used echocardiography, cardiac magnetic resonance imaging (MRI), and serum biomarkers of collagen metabolism, hemodynamic stress, and myocardial injury to evaluate subjects with hypertrophic cardiomyopathy and a confirmed genotype. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

『速引!医学語ブック』の解説によれば、ここはむしろ、subjectsではなくpatientsの方が適切、となりますがどうなのでしょう?このふたつの使い分けは、NEJMの抄録で見る限り、クライダー先生の言うほど厳密ではないように思えます。

RESULTS

The study involved 38 subjects with pathogenic sarcomere mutations and overt hypertrophic cardiomyopathy, 39 subjects with mutations but no left ventricular hypertrophy, and 30 controls who did not have mutations. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

overt 顕在的、明らかな

Cardiac MRI studies showed late gadolinium enhancement, indicating myocardial fibrosis, in 71% of subjects with overt hypertrophic cardiomyopathy but in none of the mutation carriers without left ventricular hypertrophy. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

遅延相でのガドリニウム増強効果は「心筋線維化」である、ということが説明されています。ちょっとした知識としてチェック。

CONCLUSIONS

This profibrotic state preceded the development of left ventricular hypertrophy or fibrosis visible on MRI. (N Engl J Med 2010;363:552-63.)

preceded 先行する

いかがでしたか?心筋線維化を血液と画像からアプローチする、というのは興味深い試みだと思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:58:11 | Trackback(0) | Comments(0)
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