■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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数字を丸める: N Engl J Med 2010;363:355-64.
細かい数値よりも、大雑把な数字をつかむ方が記憶に残りやすいし、人に話すときに出てきやすいように思いますが、どうでしょうか?
今回は、論文において、「どのへんで丸めるか」に注目してみました。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Efficacy of Gene Therapy for X-Linked Severe Combined Immunodeficiency (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

「ハテナ起点」はこちら。

The outcomes of gene therapy to correct congenital immunodeficiencies are unknown. (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

定番の文型ですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

We reviewed long-term outcomes after gene therapy in nine patients with X-linked severe combined immunodeficiency (SCID-X1), which is characterized by the absence of the cytokine receptor common γ chain. (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

9例の経過を振り返った、ということで、記述的研究 descripitive studyと考えていいでしょう。

METHODS

The nine patients, who lacked an HLA-identical donor, underwent ex vivo retrovirus-mediated transfer of γ chain to autologous CD34+ bone marrow cells between 1999 and 2002. (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

「ドナーがいない」というのは動詞 lackを使うのですね。

RESULTS

Eight patients were alive after a median follow-up period of 9 years (range, 8 to 11). (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

経過観察期間の中央値は9年、ということで、これが「細かい数値」になります。

CONCLUSIONS

After nearly 10 years of follow-up, gene therapy was shown to have corrected the immunodeficiency associated with SCID-X1. (N Engl J Med 2010;363:355-64.)

「ざくっと」つかむと、「約10年」となるのですね。感覚的にはうなずける線ですが、果たしてアブストラクトでここまで丸めていいのかな、という気もしますね。

いかがでしたか?「科学論文」というと正確無比、というイメージがありますが、意外にも「人間味のある」つかみ方でしたね。これくらいは、NEJMでは「許容範囲」なのかな、っと思いました。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 17:50:39 | Trackback(0) | Comments(0)
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