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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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ナテグリニドからの反論はあるか?: N Engl J Med 2010;362:1463-76.
糖尿病治療薬として承認されているナテグリニドに関する、センセーショナルなレポートがNEJMに掲載されています。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Effect of Nateglinide on the Incidence of Diabetes and Cardiovascular Events (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

The ability of short-acting insulin secretagogues to reduce the risk of diabetes or cardiovascular events in people with impaired glucose tolerance is unknown. (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

では、早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The ability of short-acting insulin secretagogues to reduce the risk of diabetes or cardiovascular events in people with impaired glucose tolerance is unknown. (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

impaired glucose tolerance 耐糖能異常
この研究においては、本文中で次のように定義されています。
a fasting plasma glucose concentration of at least 95 mg per deciliter (5.3 mmol per liter) but less than 126 mg per deciliter (7.0 mmol per liter) (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

METHODS

In a double-blind, randomized clinical trial, we assigned 9306 participants with impaired glucose tolerance and either cardiovascular disease or cardiovascular risk factors to receive nateglinide (up to 60 mg three times daily) or placebo, in a 2-by-2 factorial design with valsartan or placebo, in addition to participation in a lifestyle modification program. (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

a lifestyle modification program 生活習慣の変容を促すプログラム

「生活習慣改善」などとよく言うのですが、英語にすると「改善」というのは入らないのですね。

RESULTS

Nateglinide did, however, increase the risk of hypoglycemia. (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

この一語に力が入ってます。

CONCLUSIONS

Among persons with impaired glucose tolerance and established cardiovascular disease or cardiovascular risk factors, assignment to nateglinide for 5 years did not reduce the incidence of diabetes or the coprimary composite cardiovascular outcomes. (N Engl J Med 2010;362:1463-76.)

assignment 投与

「完膚無きまでに否定された」という感の否めない結論ですが、果たして、ナテグリニド側からの反論研究は出てくるでしょうか。ちょっと楽しみです。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
 こんばんわ。
 同等の効果でも、ARBの勝ちと思っていた試験で、グリニド系が(負けて)しまって、びっくりしました。当方、循環器系医師ですので、糖尿病の先生方の意見を、ぜひ聞いてみたいと思います。
 この結果は、医療系websiteで知っていたのですが、nejm発だったのは、ここで知りました。英語表現の特徴について、とても勉強になりました。
2010-05-23 日 21:15:39 | URL | Naoki [編集]
コメントありがとうございます
Naoki先生、コメントありがとうございます。
今後の展開に目が離せない結果となっていますね。この論文をはさんで、糖代謝の専門家とディスカッションされるといいと思います。非常に有意義な勉強会になる予感がします。もし、よろしければ、その内容などお知らせくだされば、とてもうれしいです。
またおいでくださいね。お待ちしております。
2010-05-24 月 08:01:28 | URL | Dr. Joy [編集]
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