■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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アメリカでも減塩効果: N Engl J Med 2010;362:590-9.
常日頃、高血圧やメタボの患者さんたちに「塩、減らしましょう」とお話ししています。
減塩による利得は日本だけではなく、グローバルにありそうだという内容の論文です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Projected Effect of Dietary Salt Reductions on Future Cardiovascular Disease (N Engl J Med 2010;362:590-9.)

今回の論文のきっかけとなった「ハテナ起点」は、このあたりに潜んでいそうです。
Reducing dietary salt is a potentially important target for the improvement of public health. (N Engl J Med 2010;362:590-9.)

では、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The U.S. diet is high in salt, with the majority coming from processed foods. (N Engl J Med 2010;362:590-9.)
 「塩分の多い食事だ」というのを単刀直入にこんな風に記載しています。なるほど。

Reducing dietary salt is a potentially important target for the improvement of public health. (N Engl J Med 2010;362:590-9.)
 この一語に、研究の動機が見えます。

METHODS

We used the Coronary Heart Disease (CHD) Policy Model to quantify the benefits of potentially achievable, population-wide reductions in dietary salt of up to 3 g per day (1200 mg of sodium per day). (N Engl J Med 2010;362:590-9.)

up to ~に至るまで
 ロングマン現代英英辞典4訂増補版には次のような解説があります。
up to sth as much or as many as a certain amount of number but not more
「3gを越えない程度の減塩」という意味になります。

RESULTS

Reducing dietary salt by 3 g per day is projected to reduce the annual number of new cases of CHD by 60,000 to 120,000, stroke by 32,000 to 66,000, and myocardial infarction by 54,000 to 99,000 and to reduce the annual number of deaths from any cause by 44,000 to 92,000. (N Engl J Med 2010;362:590-9.)

is projected to 予測される、(計算により)はじき出される

CONCLUSIONS

Modest reductions in dietary salt could substantially reduce cardiovascular events and medical costs and should be a public health target. (N Engl J Med 2010;362:590-9.)
 "could"なので、感覚としては「あるかも」というあたりでしょうか。

いかがでしたか。最後の、"should be a public health target"あたり、「え、今までそうじゃなかったの?」とかえって驚きました。それにしても、1日3gの減塩というのは、最大3gとしても、かなり大変なことではないかと思います。本文では、"modest" reductionと言っていますが、この辺の形容詞の表す「程度」というのは非常に個人差があるのでは、と思いました。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 20:10:55 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
はじめまして
ツイッター経由でこちらのページにきました.
学士編入で医学部に入り,4月から4年生になります.
英語嫌いを克服しようと,NEJMを読み始めました.
今は1論文読むのに数時間かかりますが,サクサク
読めるようになりたいと思っています.
論文選びの参考にちょくちょく寄らせていただきます.
よろしくお願いします.
2010-02-25 木 00:18:35 | URL | WR [編集]
コメントありがとうございます
WRさん、コメントありがとうございます。
NEJMの英語は、比較的読みやすく、論旨もついていきやすいように思います。ただ、扱う分野は多岐にわたりますので、内容を理解するためには、バックグラウンドが必要となってきます。私は、自分の専門領域に関する内容や興味をひくものは全部読むようにしていますが、そのほかは抄録を読むだけで終わっています。それでもそれなりの知識はついてくるみたいです。NEJM以外にも目を通すとおもしろい医学誌はたくさんあります。サマリーを眺めるだけでもいいと思います。時間をかけないでザッピングするのもおすすめです。
またお寄りくださいね。お待ちしてます。
2010-02-25 木 05:50:29 | URL | Dr. Joy [編集]
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