■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

週イチ統計を読む: N Engl J Med 2010;362:197-205.
The New England Journal of Medicine掲載の論文を題材に、統計の勉強をします。
今回取り上げたのは、先週号のこちら。
クリックすると抄録が開きます。
Treatment with Monoclonal Antibodies against Clostridium difficile Toxins (N Engl J Med 2010;362:197-205.)
残念ながら、全文無料閲覧ではないので、図書館などでごらんください。

では、いつものとおり、参考図書は、臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ! (EBMライブラリー)です。
この本に従って、DPESで読んでいきましょう。
(DEPESを忘れちゃいましたって?ではこれを。

「統計の読み解き」方法を確認しましょう(「やさしい臨床統計」より)
1) 研究デザインの確認
2) パワー計算
3) 一次エンドポイントの確認
4) 統計解析のパターン確認

なかなか覚えにくいので、この際、頭文字をつなげて、
Design-Power-Endpoint-Staticsで、DPES(ディーペス)とでもしますか。

と、前々回あたりの「週イチ統計」で勝手に命名しました。)

1)研究デザインの確認

We now report a phase 2 randomized, double-blind, placebo-controlled trial of the efficacy of CDA1 plus CDB1 in preventing the recurrence of C. difficile infection. (N Engl J Med 2010;362:197-205.)

 本文の導入部分に書かれた文です。ランダム化比較試験であるとわかります。

2)パワー計算

The target study enrollment of 200 patients was based on an ability to observe a reduction in recurrence rates from 20% in the placebo group to 6% in the antibody group with a power of 80%. (N Engl J Med 2010;362:197-205.)

 丁寧に記されています。ここではパワーすなわち統計学的検出力を80%としています。

3)一次エンドポイントの確認

The primary end point, which was the recurrence of C. difficile infection, was defined as a new episode of diarrhea associated with a new positive stool toxin test after the resolution of the initial CDI diarrheal episode and after discontinuation of metronidazole or vancomycin. (N Engl J Med 2010;362:197-205.)

 C.difficile感染の再発が一次エンドポイントですが、さらにその定義についても記載されています。

4)統計解析のパターン確認

We analyzed primary and secondary efficacy end points (as prespecified in the statistical-analysis plan) on the intention-to-treat principle and included all patients who underwent randomization (see the Methods section in the Supplementary Appendix).(中略)Nominal variables were compared between the study groups with the use of a two-sided Fisher's exact test with 95% confidence intervals. Continuous variables were compared with the use of a two-sided t-test. Kaplan–Meier plots were used to analyze time-to-event variables, which were compared by means of log-rank tests.

 こちらもまた、きちんと記載されています。

なかなかDPES全てを記載した論文は、実は少ないのですが、今回はきちんとしてました。それだけでも信頼度はアップしますね。

内容まで踏み込みたいところですが、今日はここまでです。
NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。
ブログランキング参加中。応援の1クリックをお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ


テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

Further Reading | 16:04:13 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad