■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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視点を変えて検討する: N Engl J Med 2010;362:129-37.
治療法として「よい」とされているものも、視点を変えてみると新たな問題が浮かび上がってきます。
今回は、膵癌の術前ドレナージの可否についての検討です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Preoperative Biliary Drainage for Cancer of the Head of the Pancreas (N Engl J Med 2010:362:129-37.)

今回のはてな起点はこちら。

The benefits of preoperative biliary drainage, which was introduced to improve the postoperative outcome in patients with obstructive jaundice caused by a tumor of the pancreatic head, are unclear. (N Engl J Med 2010:362:129-37.)

では、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The benefits of preoperative biliary drainage, which was introduced to improve the postoperative outcome in patients with obstructive jaundice caused by a tumor of the pancreatic head, are unclear. (N Engl J Med 2010:362:129-37.)
 サンドウィッチ形式のハテナ表現です。間に、既知の事項がはさまっています。

METHODS

Patients with obstructive jaundice and a bilirubin level of 40 to 250 µmol per liter (2.3 to 14.6 mg per deciliter) were randomly assigned to undergo either preoperative biliary drainage for 4 to 6 weeks, followed by surgery, or surgery alone within 1 week after diagnosis. (N Engl J Med 2010:362:129-37.)
"a"を使うことに注目。単純な表現ですが、意外に迷います。

RESULTS

Mortality and the length of hospital stay did not differ significantly between the two groups. (N Engl J Med 2010:362:129-37.)

did not differ significantly between the two groups 2群間で有意差はなかった
 動詞を使った「有意差表現」です。

CONCLUSIOUS

Routine preoperative biliary drainage in patients undergoing surgery for cancer of the pancreatic head increases the rate of complications. (N Engl J Med 2010:362:129-37.)
 タイトルでは"cancer of the head of the pancreas"となっています。

 この結論を理由として「術前減黄術は不要」とするのは問題があるかと思います。研究の一次アウトカムが「合併症発生率」というところの是非が問われます。減黄術自体が、合併症リスクをある程度含んだ手技ですから。むしろ、一次アウトカムではないですが、減黄術の有無によって入院期間が変わらなかったというところに注目したいです。入院期間に減黄術に要する4-6週を含んでいるのであれば(そこまでは抄録には記載がありません)術後の回復はこの群の方が早かったと考えられるのではないでしょうか。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:39:49 | Trackback(0) | Comments(0)
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