■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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ほとんどが受動態でもOKなのか: N Engl J Med 2009;361:2135-42.
和文の論文では、「~と思われた」とか「~と考えられた」とか、受動態で「人ごとのように」書く傾向があります。反対に英文では、できるだけ受動態は避け、動作主体が明らかになるように能動態で書くように、とよく書いてあります(「私たちは~と考えた」というように)。英文添削に出すと、その線で赤が入ってきますが、案外、それも絶対でもないんだなあ、と思ったのが今日の抄録です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。
Identification of a Novel Antibody Associated with Autoimmune Pancreatitis (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)

今回の「ハテナ起点」はたっぷりですよ。
The cause of the disease is unknown. Its autoimmune origin has been suggested but never proved, and little is known about the pathogenesis of this condition. (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)

では、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The cause of the disease is unknown. Its autoimmune origin has been suggested but never proved, and little is known about the pathogenesis of this condition. (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)
 はじめの文をより詳しく説明したのが次の文です。字数制限のある抄録でここまで書くのは珍しいですね。どういう面からアプローチしたのかが書きたければ、第2文だけでもよさそうです。

METHODS

To identify pathogenetically relevant autoantigen targets, we screened a random peptide library with pooled IgG obtained from 20 patients with autoimmune pancreatitis. (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)

relevant 関係のある
 過去の抄録でなんどか出てきましたね。

RESULTS

The peptide showed homology with an amino acid sequence of plasminogen-binding protein (PBP) of Helicobacter pylori and with ubiquitin-protein ligase E3 component n-recognin 2 (UBR2), an enzyme highly expressed in acinar cells of the pancreas. (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)
 恐るべしピロリ菌。こんなところにも影響を与えているとは。人間の内腔に住み着く病原菌として、生命体に影響を及ぼしている、予想外に強い因子なのかもしれませんね。

CONCLUSIONS

The antibody that we identified was detected in most patients with autoimmune pancreatitis but also in some patients with pancreatic cancer, making it an imperfect test to distinguish between these two conditions. (N Engl J Med 2009;361:2135-42.)
 この下線部は、自分では書きにくい文です。1文にしているので余計そう感じるのかもしれませんね。分けて書くとこうなるでしょうか。
... The fact made the antibody an imperfect test to distinguish between these two conditions.

さて、この抄録で、能動態はいくつ使われていたでしょうか。不定詞や不定句を除くと、たった3つです。あとは全て受動態で書かれています。いい悪いは別として、そういう抄録も掲載されるんだなあ、というのが私の感想です。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:47:24 | Trackback(0) | Comments(0)
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