■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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文の長さはどこまで許容範囲か: N Engl J Med 2009;361:1045-57.
和文でも英文でも、一文の長さはできるだけ短くして、読みやすくするのが「書き手の思いやり」です。ただ、逆に、小説などでは、思いっきり長くして、その効果で独特の味を出す、という手法もありです。科学論文ではどうでしょう?

今回は新しい血小板凝集抑制薬の話題です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Ticagrelor versus Clopidogrel in Patients with Acute Coronary Syndromes (N Engl J Med 2009;361:1045-57.)

オーソドックスな展開のせいか、いつもの「ハテナ起点」ははっきりしません。

早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Ticagrelor is an oral, reversible, direct-acting inhibitor of the adenosine diphosphate receptor P2Y12 that has a more rapid onset and more pronounced platelet inhibition than clopidogrel. (N Engl J Med 2009;361:1045-57.)

pronounced 著しい、はっきりした
 pronounceは動詞だと「発音する」という意味ですが、形容詞になるとそこから派生した「はっきりした」ということになります。おもしろいですね。

METHODS

In this multicenter, double-blind, randomized trial, we compared ticagrelor (180-mg loading dose, 90 mg twice daily thereafter) and clopidogrel (300-to-600-mg loading dose, 75 mg daily thereafter) for the prevention of cardiovascular events in 18,624 patients admitted to the hospital with an acute coronary syndrome, with or without ST-segment elevation. (N Engl J Med 2009;361:1045-57.)

BACKGROUNDに続き、このMETHODSも1文構成です。カッコもあるので、余計に「語の圧力」を感じます。

RESULTS

No significant difference in the rates of major bleeding was found between the ticagrelor and clopidogrel groups (11.6% and 11.2%, respectively; P=0.43), ... (N Engl J Med 2009;361:1045-57.)

No significant difference ... was found between ... ~の間に有意差は見られなかった
 基本表現なので押さえておきます。

CONCLUSIONS

In patients who have an acute coronary syndrome with or without ST-segment elevation, treatment with ticagrelor as compared with clopidogrel significantly reduced the rate of death from vascular causes, myocardial infarction, or stroke without an increase in the rate of overall major bleeding but with an increase in the rate of non–procedure-related bleeding. (N Engl J Med 2009;361:1045-57.)

恐るべし、1文構成。文末まで一気に読み切る集中力がないと、途中で踏み迷います。「あれ?」と思うことがあっても後戻りしないことです。判らなくなったら、初めから読み直すことをお薦めします。

いかがでしたか。ここまで1文構成で押してこられると、筆者のライティングスタイルかあるいは母語の影響かと思わざるを得ませんね。短文で書き切れればそちらの方が無難かと思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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しばらく、ダれてて、休載してました。
もしかして楽しみにしていた方がいらしたなら(いないか?)、申し訳ないです。
明日はこのブログ開始1周年なので、また新たな気持ちで、書きますね。
「偉大なるマンネリ化」へ突き進むかどうかも悩みの種なんですが。

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 05:20:15 | Trackback(0) | Comments(0)
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