■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

conflictingが起点:N Engl J Med 2009;360:20-31.
The New England Journal of Medicine 1月1日号2番目に掲載の原著論文は消化管滅菌に関する内容です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Decontamination of the Digestive Tract and Oropharynx in ICU Patients (N Engl J Med 2009;360:20-31.)

今回の論文の「起点」はここです。

... but reported effects on patient outcome are conflicting. (N Engl J Med 2009;360:20-31.)

では早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

but reported effects on patient outcome are conflicting. (N Engl J Med 2009;360:20-31.)

conflicting 一致していない
 ロングマン現代英英辞典4訂増補版では以下の解説が載っています。

conflict (v) if two ideas, beliefs, opinions etc conflict, they cannot exist together or both be true: conflicting opinions/demands/interests etc I had been given a great deal of conflicting advice.

 消化管滅菌が是か非か、どちらかである、というわけですね。

METHODS

Patients with an expected duration of intubation of more than 48 hours or an expected ICU stay of more than 72 hours were eligible. (N Engl J Med 2009;360:20-31.)

eligible 適格な
 また出てきましたね。研究の対象を説明するときに使っています。

In each ICU, three regimens (SDD, SOD, and standard care) were applied in random order over the course of 6 months.(N Engl J Med 2009;360:20-31.)

in random order 順不同に

RESULTS

,,, odds ratios for death at day 28 in the SOD and SDD groups, as compared with the standard-care group, were 0.86 (95% confidence interval [CI], 0.74 to 0.99) and 0.83 (95% CI, 0.72 to 0.97), respectively.(N Engl J Med 2009;360:20-31.)

as compared with the standard-care group,  標準治療群と比較して
 うまい具合にはさみこんでいますね。ここにこれが入ることで、続く数字が何を指すのかが明確になっています。

CONCLUSIONS

In an ICU population in which the mortality rate associated with standard care was 27.5% at day 28, the rate was reduced by an estimated 3.5 percentage points with SDD and by 2.9 percentage points with SOD.(N Engl J Med 2009;360:20-31.)

 ここの数字はわかりにくいのですが、本文を読むと、いろいろ補正して出てきたもののようでした。結語としてはやはり「起点となった問題点」への解答を示す形で書いてほしかったですね。

 抄録を読む限りでは、消化管滅菌の是非について著者らがどちらに軍配をあげたいのか、不明瞭です。それにしても、「ICU患者の28日死亡率が27.5%」というのはどうなんでしょう。なんか高すぎるような気もしないではないのですが。オランダの話なので、日本とは違って、超重症患者のみが入室しているということなのでしょうか。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

抄録の日本語版は南江堂サイトへ。


ブログランキング参加中。いつも応援ありがとうございます。ぽんと、ワンクリックをお願いします。



にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ


(レジデントだった時の思い出)
かつて、血液内科などまわっていた時、よく「腸管滅菌」とか処方してました。今もやっているんでしょうか。対象患者を絞り込まないで多剤耐性菌を作っちゃったり、かえってクロストリジウムに逆襲されたり、と戦績は振るわなかったような... 個人的経験なので、一概には言えないとは思いますが。

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 15:15:59 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad