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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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レジデントの過労を防ぐには:Perspective (N Engl J Med 2008;359:2633-35.)
NEJM 12月18日号掲載Perspecitiveにはアメリカにおけるレジデントの過労対策が書かれています。Free Full Textなので、どなたでも読むことができます。
下記のタイトルをクリックすると該当記事が開きます。

Revisiting Duty-Hour Limits ― IOM Recommendations for Patient Safety and Resident Education
John K. Iglehart
(N Engl J Med 2008;359:2633-35.)

気になるところを拾い上げてみます。

The report concludes that these new measures should be focused on alleviating fatigue and loss of sleep among trainees, ...
(N Engl J Med 2008;359:2633-35.)

alleviating 緩和する

,,, the cost of implementing some of the recommendations ― of recruiting and paying the personnel necessary to substitute for residents ― would be "in the ballpark of $1.7 billion."(N Engl J Med 2008;359:2633-35.)

in the ballpark of だいたい、概算で
 「ざっくり言うと」ということです。一説では「アメリカでは球場の大きさはその土地でまちまちだから」この表現ができてきた、と言われています。TOEIC対策ではおなじみですが、NEJMでも出てくるとは!

The initial regulations recommended by the ACGME ― which accredits most of the 8500 residency programs that currently provide advanced training to some 105,000 medical school graduates ― were developed to address concerns about preventable medical errors and to avert any action by the federal government.
(N Engl J Med 2008;359:2633-35.)

avert 避ける

New York State had previously set limits when resident duty hours came under public scrutiny after the 1984 death of Libby Zion in an emergency room in New York City.(N Engl J Med 2008;359:2633-35.)

came under public scrutiny 一般大衆による詳細な検閲を受けた
 ロングマン現代英英辞典では次のように書かれています。

come under attack/fire/scrutiny etc
to be attacked, shot at etc


Libby Zion Libby Zion事件
 医師の過労と医療事故の関連を語る上で、非常に重要な事件です。下記の記事が端的にわかりやすいと思うので、リンクしておきます。

手紙65 ミスを防ぐために4
     Libby Zion その2 (ほぼ日刊イトイ新聞より)



レジデントの過労を防止するため、勤務時間制限をかける提言を行っていますが、なかなかうまくはいかないようです。
論文の終盤に「他の先進国ではどうか」と言及されていますが、残念ながら日本はあがっていません。(そもそも、そのような規定が公的にあるのかも疑問ですが。)
レジデントもそうですが、指導医の過労、疲弊も著しいので、そのあたりのケアもしっかりしてほしいと思いますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

Perspective | 14:14:11 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
Dr.Joyさん、こんばんは。
興味深いabstractをありがとうございます。

今回の論文にある通り、医療業界は医師の勤務時間について真剣に考えるべきだと思います。

医師の仕事は超過勤務が平然と放置されている職業の代表格なのではないでしょうか。

いくら自己犠牲の精神で仕事をしたとしても、睡眠時間を削ってなんとか提供する医療が良い医療になるとは思えません。

その問題の綻びの一つとして、”救急車の受け入れ拒否”が起こっているのではないでしょうか。

医療全体の質向上には、医師の労働環境の整備が必須ではないかと思います。

2008-12-25 木 22:28:54 | URL | flowrelax [編集]
おっしゃるとおりです
flowrelax先生、コメントありがとうございます。
私も「救急受け入れ問題」については、マスコミ等、論じる視点というか、立ち位置が偏っているように思います。患者サイドが重要なのはもちろんですが、実際に勤務する医師の保護、行政からの支援など多角的な対策が急務です。
私は不勉強で、Libby Zion事件を今回の論文を読んで初めて知ったのですが、この事件へのこうした対応は見習うべきと思っています。
2008-12-26 金 19:39:00 | URL | Dr.Joy [編集]
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