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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
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知覚の評価は難しい: N Engl J Med 2013; 368:1388-1397. (April 11, 2013)
医学は科学の一分野に含まれていますが、判断基準や評価がすべて客観化できているかというと、そうではありません。ある種のあいまいさをクリアにしようという試みも続けられています。

An fMRI-Based Neurologic Signature of Physical Pain (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

今回の「はてな起点」はこちら。

Functional magnetic resonance imaging (fMRI) holds promise for identifying objective measures of pain, but brain measures that are sensitive and specific to physical pain have not yet been identified. (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

現在完了が使われているところを見落とさないように。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Persistent pain is measured by means of self-report, the sole reliance on which hampers diagnosis and treatment. (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

hampers 妨げる

この構文は、ちょっと、ひっかかります。後半の"on which"の取り扱い、悩むところです。onはrelianceに伴うものとして、whichはself-reportを指していると考えます。かなり凝った一文ですね。

METHODS

In four studies involving a total of 114 participants, we developed an fMRI-based measure that predicts pain intensity at the level of the individual person. (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

方法のダイジェストです。以下に個々の検討内容が述べられています。

RESULTS

In study 1, the neurologic signature showed sensitivity and specificity of 94% or more (95% confidence interval [CI], 89 to 98) in discriminating painful heat from nonpainful warmth, pain anticipation, and pain recall. (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

discriminating 識別する

CONCLUSIONS

Future studies are needed to assess whether the signature predicts clinical pain. (N Engl J Med 2013;368:1388-97.)

次に検討を続ける方向性を打ち出して終わっています。こういう一文は、自分が書くときにも使えるのでストックしておきましょう。

いかがでしたか?主観と客観をうまくあわせ使うことで、評価指標が現実により即したものになっていくことを期待します。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 17:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
Online FirstでインフルエンザA(H7N9)を読む: April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459
日々刻々と情勢がかわり、目を離せない、インフルエンザA(N7N9)がOnline FirstでNEJMのウェブサイトに掲載中です。2009年に発生したインフルエンザA(H1N1 PDM09)のときにもNEJMに速報が出ていました。本誌掲載時にはまた内容が訂正される可能性もありますが、まずは目を通しておきます。

Human Infection with a Novel Avian-Origin Influenza A (H7N9) Virus (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

原著論文ではありますが、症例報告に近い内容です。
では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Infection of poultry with influenza A subtype H7 viruses occurs worldwide, but the introduction of this subtype to humans in Asia has not been observed previously. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

poultry 家禽

今回だけでなく、このpoultryはインフルエンザ関連の話では頻出なので押さえておきましょう。

In March 2013, three urban residents of Shanghai or Anhui, China, presented with rapidly progressing lower respiratory tract infections and were found to be infected with a novel reassortant avian-origin influenza A (H7N9) virus. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

reassortant 再集合体の

この一文で、現在、問題となっているインフルエンザをざっくりとまとめています。つまり、
いつ→March 2013
誰が→three urban residents of Shanghai or Anhui, China
どんな症状で→rapidly progressing lower respiratory tract infections
原因は→infected with a novel reassortant avian-origin influenza A (H7N9) virus
と、なります。

METHODS

Respiratory specimens were tested for influenza and other respiratory viruses by means of real-time reverse-transcriptase–polymerase-chain-reaction assays, viral culturing, and sequence analyses. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

3種類の方法によって検討されてた、とあります。

RESULTS

All three patients presented with fever, cough, and dyspnea. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

臨床症状は、発熱、咳、息切れでした。

Chest radiography revealed diffuse opacities and consolidation. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

胸部所見は、びまん性の透過性低下とコンソリデーションでした。

Complications included acute respiratory distress syndrome and multiorgan failure. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

合併症はARDSとMOF。重篤な合併症です。報告例全例が死の転帰を取っています。

CONCLUSIONS

Novel reassortant H7N9 viruses were associated with severe and fatal respiratory disease in three patients. (April 11, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1304459)

ここでは、下線部のように、重篤な経過をたどることが述べられています。

速報版ですが、本文には胸部写真も掲載されています。もし閲覧可能な環境でしたら、見ておくことをお勧めします。
いつパンデミックになってくるのか、余談を許さない状況です。NEJMという媒体を通じて情報提供があったのは非常に有意義だと思います。

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ABSTRACT | 20:47:50 | Trackback(0) | Comments(0)
ゆっくりとしかし確実に進んでいる: N Engl J Med 2013;368:1379-1387. (April 11, 2013)
The New England Journal of Medicineをずっと読んでいると、繰り返し検討されているテーマがあることに気がつきます。しかも、ただ繰り返されるだけではなく、少しずつ条件を変え設定を変え、着実に進み続けています。

Fibrinolysis or Primary PCI in ST-Segment Elevation Myocardial Infarction (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

今回は(久々に)「はてな起点」がありますね。

It is not known whether prehospital fibrinolysis, coupled with timely coronary angiography, provides a clinical outcome similar to that with primary percutaneous coronary intervention (PCI) early after acute ST-segment elevation myocardial infarction (STEMI). (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

これは、"It is unknown ..."とも言い換えることができます。おなじみの"unknown" patternです。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

It is not known whether prehospital fibrinolysis, coupled with timely coronary angiography, provides a clinical outcome similar to that with primary percutaneous coronary intervention (PCI) early after acute ST-segment elevation myocardial infarction (STEMI). (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

timely ちょうどいいタイミングの

日本語でも「タイムリーな」といいますが、そのまま、使えるんですね。

METHODS

Among 1892 patients with STEMI who presented within 3 hours after symptom onset and who were unable to undergo primary PCI within 1 hour, patients were randomly assigned to undergo either primary PCI or fibrinolytic therapy with bolus tenecteplase (amended to half dose in patients ≥75 years of age), clopidogrel, and enoxaparin before transport to a PCI-capable hospital. (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

a PCI-capable hospital PCIのできる病院

こういう言い回し、おもしろいですね。「分かればいいじゃん」というスタンスでできた感じがします。

RESULTS

The primary end point occurred in 116 of 939 patients (12.4%) in the fibrinolysis group and in 135 of 943 patients (14.3%) in the primary PCI group (relative risk in the fibrinolysis group, 0.86; 95% confidence interval, 0.68 to 1.09; P=0.21). (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

日本語ありきで英文を作ろうとすると、ここで"occurred"は思いつかないかも。"The primary end point"が指している内容を考えると、この動詞は出てきますね。

CONCLUSIONS

Prehospital fibrinolysis with timely coronary angiography resulted in effective reperfusion in patients with early STEMI who could not undergo primary PCI within 1 hour after the first medical contact. (N Engl J Med 2013;368:1379-1387.)

有意差が出ているので、決然と結語を述べています。

いかがでしたか?私は、循環器領域には門外漢なんですが、それでもNEJMを読んで、心筋梗塞に対する治療法が着実にアップデートされている様子をうかがい知ることができます。ひとつひとつの論文でなしえたことは小さな進歩ですが、数年分をまとめて振り返るとき、驚くほどの変化が生まれていることに気づきます。

このアブストラクトの和訳は、南江堂サイトへ。

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ABSTRACT | 20:51:03 | Trackback(0) | Comments(0)
社会的な視座を得る: N Engl J Med 2013;368:1326-34. (April 4, 2013)
The New England Journal of Medicineに掲載される論文は、基礎・臨床医学領域のものだけではありません。
社会医学、医療経済学といった視点からの論文も随時、掲載されるので、多彩な知見を得ることができます。

Monetary Costs of Dementia in the United States (N Engl J Med 2013; 368:1326-1334.)

今回は、「はてな起点」は明示されていません。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Dementia affects a large and growing number of older adults in the United States. (N Engl J Med 2013; 368:1326-1334.)

a large and growing number ますます多くの

英語的香りのする表現です。なかなか思いつかないので、メモっておきます。

METHODS

We then imputed cognitive status to the full HRS sample (10,903 persons, 31,936 person-years) on the basis of measures of cognitive and functional status available for all HRS respondents, thereby identifying persons in the larger sample with a high probability of dementia. (N Engl J Med 2013; 368:1326-1334.)

imputed 帰属する

ちょっとなじみのない単語。"the full HRS sample"に"cognitive status"という属性を付けた、ということでしょうか?

RESULTS

The estimated prevalence of dementia among persons older than 70 years of age in the United States in 2010 was 14.7%. (N Engl J Med 2013; 368:1326-1334.)

米国において70歳以上での推定認知症率が14.7%という結果にたじろぎますね。社会にとって非常に重い事態です。

CONCLUSIONS

Dementia represents a substantial financial burden on society, one that is similar to the financial burden of heart disease and cancer. (N Engl J Med 2013; 368:1326-1334.)

substantial かなりの

アブストラクトでも時折見かけるこの単語、日本語に乗りにくい感じが私はします。イメージとしては、「ものがずしっと存在する」というのでいいのでしょうか。

いかがでしたか?疾患を、医療とは別の視座から眺めることも全体像を把握するには必要です。そういうきっかけを与えてくれるNEJMのSpecial Articleでした。

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ABSTRACT | 17:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
オーディオサマリーで発音を知る: NEJM April 4, 2013 audiosummary
The New England Journal of Medicine の4月4日号掲載の原著論文4つのチェックを終わったところで、オーディオサマリーを聞いてみましょう。

NEJMのサイトあるいはpodcastで聞くことができます。

冒頭1分弱の部分のスクリプトはNEJMサイトから入手できますよ。

ではいつもの通り、掲載スクリプトと音声が異なる部分を赤字で示しながら、聞き取ってみます。

Welcome to the New England Journal of Medicine's summary for the week This summary covers the issue of April 4, 2013. I'm Dr Lisa Johnson. This week's issue features Featured are articles on a Mediterranean diet and cardiovascular events, antifungal therapy for cryptococcal meningitis, cangrelor during percutaneous coronary intervention, androgen deprivation in prostate cancer, the costs of dementia in the United States, and hearty findings for cardiomyocyte proliferation; a review article on globalization, climate change, and human health; a Clinical Problem-Solving article describing the essential element; and Perspective articles on budget sequestration and the U.S. health sector, on dabigatran and postmarketing reports of bleeding, on a Mediterranean diet and cardiovascular health, and on lessons from Vermont’s health care reform.

今週はスクリプト通りでした。
目で読むとき、意外に「日本語読み」していることが多いので、スクリプトを聞きながら、発音を確認しています。ナレーターになったつもりで一緒に読んでみるといいですよ。

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PODCAST | 18:10:20 | Trackback(0) | Comments(0)
転んでもただでは起きないときの書き方:N Engl J Med 2013; 368:1314-1325. (April 4, 2013)
研究でも人生でも、うまくいかないときにはうまくいかないものです。
そういうときでも投げてしまわず、なんとか次に続けられるよう工夫します。

Intermittent versus Continuous Androgen Deprivation in Prostate Cancer (N Engl J Med 2013;368:1314-25.)

今回は「はてな起点」としては明示されていません。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Replacing androgens before progression of the disease is hypothesized to prolong androgen dependence. (N Engl J Med 2013;368:1314-25.)

仮説を提示している表現です。受動態は珍しいですね。

METHODS

Men with newly diagnosed, metastatic, hormone-sensitive prostate cancer, a performance status of 0 to 2, and a prostate-specific antigen (PSA) level of 5 ng per milliliter or higher received a luteinizing hormone–releasing hormone analogue and an antiandrogen agent for 7 months. (N Engl J Med 2013;368:1314-25.)

修飾語が長々と続くので見失いそうですが、この文の動詞は下線部です。

RESULTS

Median survival was 5.8 years in the continuous-therapy groufp and 5.1 years in the intermittent-therapy group (hazard ratio for death with intermittent therapy, 1.10; 90% confidence interval, 0.99 to 1.23). (N Engl J Med 2013;368:1314-25.)

ハザード比1.10で90%CIが0.99-1.23でした。両者に有意差はないと考えられます。

CONCLUSIONS

Our findings were statistically inconclusive. (N Engl J Med 2013;368:1314-25.)

検討結果を一言で言うと、こうなります。以下の部分で、その詳細を解説しています。

いかがでしたか?アブストラクトには珍しく、統計の記述部分が多くなっていました。その理由は、レトロスペクティブにアブストラクトを検討すると、要するに結語の第1文が結論だったからなんですね。

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ABSTRACT | 17:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
文は長くても構造はシンプル: N Engl J Med 2013; 368:1303-1313. (April 4, 2013)
どちらかといえば、短文でたたみかける書きぶりが多い印象のある、NEJMのアブストラクトですが、著者によっては一文が長く、それが続いている、という場合もあります。

Effect of Platelet Inhibition with Cangrelor during PCI on Ischemic Events (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

今回は、「はてな起点」は明示されていません。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Cangrelor is a potent intravenous adenosine diphosphate (ADP)–receptor antagonist that acts rapidly and has quickly reversible effects. (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

検討対象である、cangrelorについて、簡潔に説明しています。この薬剤の要点は下線部です。

METHODS

In a double-blind, placebo-controlled trial, we randomly assigned 11,145 patients who were undergoing either urgent or elective PCI and were receiving guideline-recommended therapy to receive a bolus and infusion of cangrelor or to receive a loading dose of 600 mg or 300 mg of clopidogrel. (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

検討方法を一気に説明しています。長い文ですが、後半は群分けの説明なので、箇条書きにしてみるとわかりやすいです。

一次エンドポイントがふたつ提示されていますよ。ひとつ目は、
The primary efficacy end point was a composite of death, myocardial infarction, ischemia-driven revascularization, or stent thrombosis at 48 hours after randomization; (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)
ふたつ目は、
The primary safety end point was severe bleeding at 48 hours. (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

こういう設定もできるんですね。なるほど〜。

RESULTS

The rate of the primary efficacy end point was 4.7% in the cangrelor group and 5.9% in the clopidogrel group (adjusted odds ratio with cangrelor, 0.78; 95% confidence interval [CI], 0.66 to 0.93; P=0.005). (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

まずは、efficacyの一次エンドポイントから。cangrelorの補正オッズ比0.78で、95%CI 0.66-0,93とは、勝負あった、という感じですね。

The rate of the primary safety end point was 0.16% in the cangrelor group and 0.11% in the clopidogrel group (odds ratio, 1.50; 95% CI, 0.53 to 4.22; P=0.44). (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

safetyの一次エンドポイントは、ほぼ互角といえます。

CONCLUSIONS

Cangrelor significantly reduced the rate of ischemic events, including stent thrombosis, during PCI, with no significant increase in severe bleeding. (N Engl J Med 2013;368:1303-13.)

RESULTSの数値結果を文にしています。withを使うところをメモ。

いかがでしたか?今回出てきた薬剤を取り扱った論文はNEJMでもなんどか見かけたような記憶があります。それだけ、ホットな話題なんですね。

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ABSTRACT | 22:15:57 | Trackback(0) | Comments(0)
ストレートなタイトルが効く: N Engl J Med 2013; 368:1291-1302. (April 4, 2013)
思い入れが強すぎるあまり、凝ったタイトルをつけてしまう、ということはままあります。
が、こと論文タイトルについては、凝りすぎは逆効果になります。

Combination Antifungal Therapy for Cryptococcal Meningitis (N Engl J Med 2013;368:1291-1302.)

これくらい、ストレートなタイトルだと読む方も頭の中で準備ができるので楽です。

今回の「はてな起点」はこちら。

Combination antifungal therapy (amphotericin B deoxycholate and flucytosine) is the recommended treatment for cryptococcal meningitis but has not been shown to reduce mortality, as compared with amphotericin B alone. (N Engl J Med 2013;368:1291-1302.)

butの前が既知の事実、後が未知の課題となっています。いわゆる、however型の亜型です。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We performed a randomized, controlled trial to determine whether combining flucytosine or high-dose fluconazole with high-dose amphotericin B improved survival at 14 and 70 days. (N Engl J Med 2013;368:1291-1302.)

RCTにはperformを使うということをチェック。

METHODS

We conducted a randomized, three-group, open-label trial of induction therapy for cryptococcal meningitis in patients with human immunodeficiency virus infection. (N Engl J Med 2013;368:1291-1302.)

そして、言い換え表現として、conductも使えることを一緒にチェック!
いいですねー、今日は言い回しボキャブラリーが増えましたよ。

RESULTS

Fewer deaths occurred by days 14 and 70 among patients receiving amphotericin B and flucytosine than among those receiving amphotericin B alone (15 vs. 25 deaths by day 14; hazard ratio, 0.57; 95% confidence interval [CI], 0.30 to 1.08; unadjusted P=0.08; and 30 vs. 44 deaths by day 70; hazard ratio, 0.61; 95% CI, 0.39 to 0.97; unadjusted P=0.04). (N Engl J Med 2013;368:1291-1302.)

定番の"significantly"がないことに注目。かなりギリギリな結果になってしまったからですね。

CONCLUSIONS

Amphotericin B plus flucytosine, as compared with amphotericin B alone, is associated with improved survival among patients with cryptococcal meningitis.

苦しい感じの結語になっています。結果からすると、こういう表現になってしまうのも仕方ないですね。

いかがでしたか?タイトルがすっきりしていた割に、内容は微妙な感じの結果になってしまいました。

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ABSTRACT | 20:47:18 | Trackback(0) | Comments(0)
気になる?地中海式ダイエット: N Engl J Med 2013;368:1279-1290. (April 4, 2013)
いわゆる「ダイエット法」は数々ありますが、去年から今年にかけてNEJM誌上でしばしば話題に上っているのが、この「地中海式ダイエット」です。
気になりますか?

Primary Prevention of Cardiovascular Disease with a Mediterranean Diet (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

今回は「はてな起点」は明示されていません。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Observational cohort studies and a secondary prevention trial have shown an inverse association between adherence to the Mediterranean diet and cardiovascular risk. (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

ここは既報、すなわち「既知の事実」の記載です。アブストラクトには詳しい説明は入っていないので、本文からこのMediterranean dietの記載を抜粋します。地中海式ダイエットって??

The traditional Mediterranean diet is characterized by a high intake of olive oil, fruit, nuts, vegetables, and cereals; a moderate intake of fish and poultry; a low intake of dairy products, red meat, processed meats, and sweets; and wine in moderation, consumed with meals. (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

要するに、
たくさん食べてよし→オリーブオイル、フルーツ、ナッツ、野菜、穀物
まあまあ食べてよし→魚、家禽
あんまり食べないように→乳製品、赤身の肉、加工肉、お菓子
ワインはほどほどに、肉と一緒に飲め
という、食事方法です。なるほど。なんとなく、ヘルシーっぽい感じがします。
これが、医学的にメリットがあるかどうかを、いろいろと研究しているというわけです。

METHODS

The primary end point was the rate of major cardiovascular events (myocardial infarction, stroke, or death from cardiovascular causes). (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

一次エンドポイントは主要な心血管イベントの発生率としています。

On the basis of the results of an interim analysis, the trial was stopped after a median follow-up of 4.8 years. (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

中間報告の結果から、途中で検討を中止したとありますよ、どのような結果になったのか気になりますね。

RESULTS

The multivariable-adjusted hazard ratios were 0.70 (95% confidence interval [CI], 0.54 to 0.92) and 0.72 (95% CI, 0.54 to 0.96) for the group assigned to a Mediterranean diet with extra-virgin olive oil (96 events) and the group assigned to a Mediterranean diet with nuts (83 events), respectively, versus the control group (109 events). (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

地中海式ダイエットの圧勝ともいうべき結果が出ました。ハザード比0.70とか0.72とか、これはものすごいです。

CONCLUSIONS

Among persons at high cardiovascular risk, a Mediterranean diet supplemented with extra-virgin olive oil or nuts reduced the incidence of major cardiovascular events. (N Engl J MED 2013;368:1279-90.)

さらりと結果を繰り返していますが、「心血管リスクの高い群で」を冒頭に持ってきて、さりげなく強調していますね。

いかがでしたか?多施設RCTでこの結果です。今日からオリーブオイルとナッツ、食べようかな。

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ABSTRACT | 13:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
オーディオサマリーをシャドウイングしてみよう:NEJM March 28, 2013
NEJMは、オーディオサマリーをポッドキャストやNEJMアプリ、サイトで発信しています。
他のメジャー雑誌でもオーディオサマリーは出されていますが、NEJMのいいところは、
冒頭だけですが、スクリプトがついているところ!
これを活用しない手はありませんよ。

ただし、実際の音声とスクリプトは若干異なっている場合があります(それでも、最近はほぼ同じになってきましたが)。聞き取った部分を赤字で示します。

今週のオーディオサマリー

Welcome to the New England Journal of Medicine's summary for the week This summary covers the issue of March 28, 2013. I'm Dr Michael Bierrer. This week's issue features Featured are articles on off-pump vs. on-pump on-pump vs. off-pump CABG at 1 year, off-pump vs. on-pump CABG in elderly patients, circulating tumor DNA as a biomarker of breast cancer, darbepoetin alfa and anemia in heart failure, and research as part of a public health emergency response; review articles on treatment of short stature and on salt in health and disease; a case report of a man with fever, myalgias, arthritis, and rash; and Perspective articles on drug development for early Alzheimer’s disease, on pediatric research on medical countermeasures, on generalist plus specialist palliative care, and on a path forward on Medicare readmissions.

ここまでで1分足らずです。聞いたら、今度はシャドウイングもしてみましょう。CABGの発音、日本式と違ってますよ。聞いて書いて読んでみる、これ、英語を身につけるコツですよ。

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PODCAST | 13:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
知っている言い回しを見つける: N Engl J Med 2013;368:1210-9. (March 28, 2013)
NEJMのアブストラクトは、内容もさることながら、英語としてもピカイチです。たかだか250語なのですが、きらりと光る表現がそこここに埋まっています。

Treatment of Anemia with Darbepoetin Alfa in Systolic Heart Failure (N Engl J Med 2013;368:1210-9.)

今回は「はてな表現」は明示されていません。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Patients with systolic heart failure and anemia have worse symptoms, functional capacity, and outcomes than those without anemia. (N Engl J Med 2013;368:1210-9.)

ここは既知の事実が記載されています。

METHODS

In this randomized, double-blind trial, we assigned 2278 patients with systolic heart failure and mild-to-moderate anemia (hemoglobin level, 9.0 to 12.0 g per deciliter) to receive either darbepoetin alfa (to achieve a hemoglobin target of 13 g per deciliter) or placebo. (N Engl J Med 2013;368:1210-9.)

assigned 割り付ける

同様の状況で使われる語に、enrollがあります。これは、「エントリーする」という意味でしたね。

RESULTS

There was no significant between-group difference in any of the secondary outcomes. (N Engl J Med 2013;368:1210-9.)

このアブストラクトにも"between-group difference"という言い回しが出てきました。
覚えてますか?同じ号で、出てきましたよ。
生きのいい使える表現を拾う: N Engl J Med 2013;368:1189-98.
最近のトレンドなのでしょうか?

CONCLUSIONS

Our findings do not support the use of darbepoetin alfa in these patients. (N Engl J Med 2013;368:1210-9.)

自分たちの見解をきっぱりと述べています。結語が結果の繰り返しに過ぎないアブストラクトが多い中、意見まで入っているのは評価できると思います。

いかがでしたか?新しい表現を拾いつつ、復習もできましたね。

今回のアブストラクトの和訳は、南江堂のサイトへ。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
着実な進歩の目撃者になる: N Engl J Med 2013;368:1199-209. (March 28, 2013)
なにごとによらず、よろず「進歩」というものは、目には見えにくいものです。日々の臨床に追われているとつい、気がつかずに卒後何年、何十年と経ってしまいます。そういうとき、NEJMのような医学雑誌を読むと、必ず、はっとする「進歩の事例」に出会うことができます。

Analysis of Circulating Tumor DNA to Monitor Metastatic Breast Cancer (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

今回の「はてな起点」はこちら。

Biomarkers such as cancer antigen 15-3 (CA 15-3) and circulating tumor cells have been widely studied. However, circulating cell-free DNA carrying tumor-specific alterations (circulating tumor DNA) has not been extensively investigated or compared with other circulating biomarkers in breast cancer. (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

"However"を境にして、前が既知の事実となっています。Howeverでひっくり返して、主題を提示するパターンです。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

However, circulating cell-free DNA carrying tumor-specific alterations (circulating tumor DNA) has not been extensively investigated or compared with other circulating biomarkers in breast cancer. (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

DNAは単数として扱われています。書くときには意外に悩むかも。

METHODS

CA 15-3 levels and numbers of circulating tumor cells were measured at identical time points. (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

at identical time points 同時点で

"identical"と"point"で、相当限定された時点である、という印象が生まれています。

RESULTS

Circulating tumor DNA levels showed a greater dynamic range, and greater correlation with changes in tumor burden, than did CA 15-3 or circulating tumor cells. (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

ついうっかり忘れないように、ここはdid(=showed)を入れます。このあたりの文法はきっちり押さえておきましょう。

CONCLUSIONS

This proof-of-concept analysis showed that circulating tumor DNA is an informative, inherently specific, and highly sensitive biomarker of metastatic breast cancer (N Engl J Med 2013;368:1199-209.)

proof-of-concept analysis 概念実証解析

この検討を一言で言うと、proof-of-concept analysis(略してPOC)となります。

いかがでしたか?POCに基づいて、着々と進歩している様子がうかがえます。この先もよい結果がでることが期待されます。

このアブストラクトの和訳は、南江堂サイトへ。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 17:30:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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