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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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HCV治療の新局面か: N Engl J Med 2013; 368:34-44. (January 3, 2013)
消化器内科医として、HCV治療の黎明期から見てますが、最近の進歩は目を見張るものがあります。
今回の論文は、さらに新しい一歩となるのかどうか、非常に興味があります。

Nucleotide Polymerase Inhibitor Sofosbuvir plus Ribavirin for Hepatitis C (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

今回の「ハテナ起点」は明示されていませんが、既知の事実はここ。

The standard treatment for hepatitis C virus (HCV) infection is interferon, which is administered subcutaneously and can have troublesome side effects. (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We evaluated sofosbuvir, an oral nucleotide inhibitor of HCV polymerase, in interferon-sparing and interferon-free regimens for the treatment of HCV infection. (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

in interferon-sparing and interferon-free regimens for the treatment of HCV infection インターフェロン代替、あるいはインターフェロンなしのレジメンで、HCV感染症を治療する

今回の検討の目的が記されています。

METHODS

We report the rate of sustained virologic response 24 weeks after therapy. (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

24週後のSVRを報告するとあります。

RESULTS

Of the 40 patients who underwent randomization, all 10 (100%) who received sofosbuvir plus ribavirin without interferon and all 30 (100%) who received sofosbuvir plus ribavirin for 12 weeks and interferon for 4, 8, or 12 weeks had a sustained virologic response at 24 weeks. (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

なかなか有望な成績です。

CONCOUSIONS

Sofosbuvir plus ribavirin for 12 weeks may be effective in previously untreated patients with HCV genotype 1, 2, or 3 infection. (N Engl J Med 2013; 368:34-44.)

"may"が使われています。五分五分いけるかも、っていう感じでしょうか。

いかがでしょうか?インターフェロンなしで治療できるようになれば、メリットは非常に大きいと思います。さらなる検討結果が待たれます。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
きちんと検証して仕上げる: N Engl J Med 2013; 368:22-33. (January 3, 2013)
常識と思われていることこそ、疑ってかかれ、と聞いたことがあります。
今回の論文もまさにそれを検証した内容となっています。

Cardiovascular Events and Intensity of Treatment in Polycythemia Vera (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

「ハテナ起点」はこのあたり。

Current treatment recommendations for patients with polycythemia vera call for maintaining a hematocrit of less than 45%, but this therapeutic strategy has not been tested in a randomized clinical trial. (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

"has not been tested"、簡単ですから覚えておいて使いましょう。

では早速、アブストラクトを読んでいきます。

Background

Current treatment recommendations for patients with polycythemia vera call for maintaining a hematocrit of less than 45%, but this therapeutic strategy has not been tested in a randomized clinical trial. (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

"but"の前までで、既知のことを述べています。今回の研究目的は後半です。

METHODS

The primary composite end point was the time until death from cardiovascular causes or major thrombotic events. (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

プライマリーエンドポイントはこれ。PVの予後を決めるのは血栓系の合併症なので、ぴたっと理解できる設定です。

RESULTS

After a median follow-up of 31 months, the primary end point was recorded in 5 of 182 patients in the low-hematocrit group (2.7%) and 18 of 183 patients in the high-hematocrit group (9.8%) (hazard ratio in the high-hematocrit group, 3.91; 95% confidence interval [CI], 1.45 to 10.53; P=0.007). (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

圧倒的な有意差が出ました。HR 3.91で95%CI 1.45-10.5というのはものすごいですね。

CONCLUSIONS

In patients with polycythemia vera, those with a hematocrit target of less than 45% had a significantly lower rate of cardiovascular death and major thrombosis than did those with a hematocrit target of 45 to 50%. (N Engl J Med 2013; 368:22-33.)

一文まとめです。ひと目で結論がわかるようになっています。

いかがでしたか?この検証を見る限り、しっかりHtを管理する意義が明らかですね。

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ABSTRACT | 18:54:08 | Trackback(0) | Comments(0)
Hbいくつで輸血する?: N Engl J Med 2013; 368:11-21. (January 3, 2013)
明けましておめでとうございます。
松の内ではありますが、NEJMからは早速、新年1月3日号が届きました。
スタートダッシュ、というわけで、アブストラクトを読んでいきましょう。

今日読むのはこちら。

Transfusion Strategies for Acute Upper Gastrointestinal Bleeding (N Engl J Med 2013; 368:11-21. DOI: 10.1056/NEJMoa1211801)

消化器内視鏡医としては、必読の一本となっております。
今回の「ハテナ起点(いわゆるResearch Question)」はこちら。

The hemoglobin threshold for transfusion of red cells in patients with acute gastrointestinal bleeding is controversial. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

"is controversial"構文ですね。お馴染み!
「それって、controversialなの?」という疑問はさておき、先に進みましょう。

BACKGROUND

We compared the efficacy and safety of a restrictive transfusion strategy with those of a liberal transfusion strategy. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

"compare A with B"を見つけます。ここでは、a restrictive transfusion strategya liberal transfusion strategyの対比です。それぞれが、どういう内容なのかについては、続きを読みます。

METHODS

We enrolled 921 patients with severe acute upper gastrointestinal bleeding and randomly assigned 461 of them to a restrictive strategy (transfusion when the hemoglobin level fell below 7 g per deciliter) and 460 to a liberal strategy (transfusion when the hemoglobin fell below 9 g per deciliter). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

Hbのレベルで、それぞれの群を規定してあります。7と9というのは、なかなか妥当な線だと思います。

RESULTS

The probability of survival at 6 weeks was higher in the restrictive-strategy group than in the liberal-strategy group (95% vs. 91%; hazard ratio for death with restrictive strategy, 0.55; 95% confidence interval [CI], 0.33 to 0.92; P=0.02). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

restrictive-strategy群のほうが、HR 0.55 (95%CI 0.33-0.92)ということで、有意に6週目の生存率がよかったという結果になっています。

Further bleeding occurred in 10% of the patients in the restrictive-strategy group as compared with 16% of the patients in the liberal-strategy group (P=0.01), and adverse events occurred in 40% as compared with 48% (P=0.02). (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

the liberal-strategy群のほうが再出血率が高かかった、というのは、経験的にやっぱり、という気がします。

CONCLUSIONS

As compared with a liberal transfusion strategy, a restrictive strategy significantly improved outcomes in patients with acute upper gastrointestinal bleeding. (N Engl J Med 2013; 368:11-21.)

結論としては、Hb7まで輸血はしない方が予後がよい、となりました。

日頃の臨床での感触とほぼ一致しているので結論としては納得できます。が、対象の背景疾患とか、内視鏡処置とか、そのあたりの条件設定が気になるところではあります。

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ABSTRACT | 10:29:35 | Trackback(0) | Comments(0)

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