■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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中間報告ではありますが: N Engl J Med 2012;366:697-706. (Feb 23, 2012)
各種健診や人間ドックでデフォルトのように多用されている「便潜血」、大腸内視鏡検査が普及してきた現在にあっても、その意義は揺るぎないものなのでしょうか?

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Colonoscopy versus Fecal Immunochemical Testing in Colorectal-Cancer Screening (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Colonoscopy and fecal immunochemical testing (FIT) are accepted strategies for colorectal-cancer screening in the average-risk population. (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

あえて受動態を使わず、"accepted strategies"という名詞にしたところがうまい!です。

METHODS

The primary outcome was the rate of death from colorectal cancer at 10 years. (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

この研究のプライマリー・アウトカムは10年目の大腸がん死と設定しています。

This interim report describes rates of participation, diagnostic findings, and occurrence of major complications at completion of the baseline screening. (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

アウトカム発生までは先が長いので、中間報告をここでやりますということですね。

RESULTS

Colorectal cancer was found in 30 subjects (0.1%) in the colonoscopy group and 33 subjects (0.1%) in the FIT group (odds ratio, 0.99; 95% confidence interval [CI], 0.61 to 1.64; P=0.99). (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

大腸がんの発見率については両者互角でした(オッズ比の95%CIは0.61-1.64で、1が含まれていることをチェックしておきましょう。)

CONCLUSIONS

On the baseline screening examination, the numbers of subjects in whom colorectal cancer was detected were similar in the two study groups, but more adenomas were identified in the colonoscopy group. (N Engl J Med 2012;366:697-706.)

腺腫については大腸内視鏡検査に軍配があがりました、という結語になっています。

いかがでしたか?10年に1回の大腸内視鏡検査と2年ごとの便潜血反応検査、10年目の大腸がん死亡率はどちらがどうなんでしょうか。結果に非常に興味があります。続報が待たれます。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
大腸ポリープは取るべきか?: N Engl J Med 2012;366:687-96. (Feb 23, 2012)
大腸内視鏡医なら高頻度に見つけている「大腸ポリープ(と一口に言っても範囲が広すぎますが)」ですが、果たしてそれは「取る甲斐のあるもの」なのでしょうか?
今回はそれを検証した内容となっています。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Colonoscopic Polypectomy and Long-Term Prevention of Colorectal-Cancer Deaths (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

In the National Polyp Study (NPS), colorectal cancer was prevented by colonoscopic removal of adenomatous polyps. (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

ここは「既知の事実」を提示しています。そして、colorectal cancerの先にある事象について、今回は検討します、というのが次の文です。

We evaluated the long-term effect of colonoscopic polypectomy in a study on mortality from colorectal cancer. (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

時系列に沿って話を流しているのでわかりやすいです。

METHODS

We included in this analysis all patients prospectively referred for initial colonoscopy (between 1980 and 1990) at NPS clinical centers who had polyps (adenomas and nonadenomas). (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

下線部の挟み込みがニクいうまさですね。

RESULTS

Given an estimated 25.4 expected deaths from colorectal cancer in the general population, the standardized incidence-based mortality ratio was 0.47 (95% confidence interval [CI], 0.26 to 0.80) with colonoscopic polypectomy, suggesting a 53% reduction in mortality. (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

この"Given ... "の書き出しは、なかなか自分では出てこないように思います。音読でもして丸ごと身につけたいところ。

CONCLUSIONS

These findings support the hypothesis that colonoscopic removal of adenomatous polyps prevents death from colorectal cancer. (N Engl J Med 2012;366:687-96.)

ここまで"hypothesis"という語は出てきませんでしたが、ここではっきりと打ち出してきています。

いかがでしたか?「ある人にはいっぱいある」ポリープですが、予後改善につながる処置なので、ひとつひとつ取っていきましょう!

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
基本的な動詞で十分:N Engl J Med 2012;366:234-42. (Jan. 19, 2012)
論文に限らず、文章において、動詞というのは「文の要」的な存在です。和文だとやたらに重厚な動詞を持ってきてしまうこともありますが、英文ではどうでしょうか?

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Recurrent Somatic DICER1 Mutations in Nonepithelial Ovarian Cancers (N Engl J Med 2012;366:234-42.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Mutation carriers are at risk for nonepithelial ovarian tumors, notably sex cord–stromal tumors. (N Engl J Med 2012;366:234-42.)

notably 特に

何でもない一語ですが、何気なく是非使ってみましょう。

METHODS

We then sequenced this region of DICER1 in additional ovarian tumors and in certain other tumors and queried the effect of the mutations on the enzymatic activity of DICER1 using in vitro RNA cleavage assays. (N Engl J Med 2012;366:234-42.)

queried 問い合わせる

日本語になりにくい一文です。ここのqueryは特に難しいですね。

RESULTS

DICER1 mutations in the RNase IIIb domain were found in 30 of 102 nonepithelial ovarian tumors (29%), predominantly in Sertoli–Leydig cell tumors (26 of 43, or 60%), including 4 tumors with additional germline DICER1 mutations. (N Engl J Med 2012;366:234-42.)

この領域の動詞は難しいなあ、と思っていたところに、この"were found"が出てきて、ほっとしました。ごく基本の動詞で、十分事足りています。

CONCLUSIONS

These mutations do not obliterate DICER1 function but alter it in specific cell types, a novel mechanism through which perturbation of microRNA processing may be oncogenic. (N Engl J Med 2012;366:234-42.)

obliterate 完全に消し去る

これも滅多にアブストラクトではお目にかからない動詞です。

いかがでしたか?ちょっとレベルの高い動詞が出てきていました。こういう動詞については、まずは辞書を引いて、ふーん、というところから、でいいと思います。使いこなせる動詞としては基本的なものだけで十分です。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
数字関連を拾ってみる: N Engl J Med 2012;366:225-33. (Jan 19, 2012)
医学も含めて科学論文では、数値関連の表現に何かとお世話になります。日常会話でよく出てくる数値表現であっても、英語にするとなるとあれ?ってなること、よくあります。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Bone-Density Testing Interval and Transition to Osteoporosis in Older Women (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

今回の「ハテナ表現」は定番のあれですよ。

Although bone mineral density (BMD) testing to screen for osteoporosis (BMD T score, -2.50 or lower) is recommended for women 65 years of age or older, there are few data to guide decisions about the interval between BMD tests. (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

来た来た、ってところでしょうか。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Although bone mineral density (BMD) testing to screen for osteoporosis (BMD T score, -2.50 or lower) is recommended for women 65 years of age or older, there are few data to guide decisions about the interval between BMD tests. (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

"Although"の中で既知の事実を語り、続いて"there are few data to ..."で「でもね」とひっくり返す、定番の表現ですね。

METHODS

We studied 4957 women, 67 years of age or older, with normal BMD (T score at the femoral neck and total hip, -1.00 or higher) or osteopenia (T score, -1.01 to -2.49) and with no history of hip or clinical vertebral fracture or of treatment for osteoporosis, followed prospectively for up to 15 years. (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

67 years of age or older 67歳以上
up to 15 years 最長15年まで(ご指摘ありがとうございました。訂正します。)

ちっちゃな表現ですが、拾い集めておくと、きっと役に立ちます。

RESULTS

The estimated BMD testing interval was 16.8 years (95% confidence interval [CI], 11.5 to 24.6) for women with normal BMD, 17.3 years (95% CI, 13.9 to 21.5) for women with mild osteopenia, 4.7 years (95% CI, 4.2 to 5.2) for women with moderate osteopenia, and 1.1 years (95% CI, 1.0 to 1.3) for women with advanced osteopenia. (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

同じような表現を繰り返していますが、くどさよりもリズムが感じられます。

CONCLUSIONS

Our data indicate that osteoporosis would develop in less than 10% of older, postmenopausal women during rescreening intervals of approximately 15 years for women with normal bone density or mild osteopenia, 5 years for women with moderate osteopenia, and 1 year for women with advanced osteopenia. (N Engl J Med 2012;366:225-33.)

less than 10% 10%未満

いかがでしたか?数字表現は論文では頻出なので、気をつけてみていくとずいぶん勉強になりますね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)

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