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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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書くつもりで読む: N Engl J Med 2012;366:216-24. (Jan. 19, 2012)
「ほら、あそこに飛行機が」と言われて漠然と空を見ても、全然見つけられないことがあります。
論文を読むときもなんとなく、では、身につくものも身につきません。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Preliminary Study of Two Antiviral Agents for Hepatitis C Genotype 1 (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

今回の「論文のきっかけ」となった「ハテナ起点」は、このあたりでしょうか。

Patients with chronic hepatitis C virus (HCV) infection who have not had a response to therapy with peginterferon and ribavirin may benefit from the addition of multiple direct-acting antiviral agents to their treatment regimen. (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

「可能性五分五分」のmayですね。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Patients with chronic hepatitis C virus (HCV) infection who have not had a response to therapy with peginterferon and ribavirin may benefit from the addition of multiple direct-acting antiviral agents to their treatment regimen. (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

benefit from ~の恩恵を受ける

ここでさらりと"may"を使う、というのが、できそうでできないワザなんですよね。

METHODS

This open-label, phase 2a study included an exploratory cohort of 21 patients with chronic HCV genotype 1 infection who had not had a response to previous therapy (i.e., had not had ≥2 log10 decline in HCV RNA after ≥12 weeks of treatment with peginterferon and ribavirin). (N Engl J Med 2012;366:216-24.) (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

注釈の付け方はいろいろありますが、ここではカッコ+i.e.でやっています。"i.e.,"の続きの文にも注目。主語飛ばしで入っていますよ~。

The primary end point was the percentage of patients with a sustained virologic response 12 weeks after the end of the treatment period. (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

この研究のプライマリ・エンドポイントはここで示されています。

RESULTS

Six patients had transient elevations of alanine aminotransferase levels to more than 3 times the upper limit of the normal range. (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

more than 3 times the upper limit of the normal range 正常上限の3倍以上

この表現、知っていればさらっと書けるものですが、知らないとごねごねとこねた言い回しに落ちてしまいそうです。チェック!

conclusions

This preliminary study involving patients with HCV genotype 1 infection who had not had a response to prior therapy showed that a sustained virologic response can be achieved with two direct-acting antiviral agents only. (N Engl J Med 2012;366:216-24.)

最初の3語を見ただけで、「動詞はshowだな」と予感できましたか?

いかがでしたか?自分が書くときを想定して読んでみると、たくさんの宝物表現が見つかりますね。

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ABSTRACT | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
リサイクルしているようでリサイクルしてない: N Engl J Med 2012;366:207-15.(Jan. 19, 2012)
どこの国の言葉で書いてあっても、「同じ語の繰り返しはできるだけ避ける」というのは不文律のようです。とはいえ、最適語、というのはある程度限定されるので、そこはアタマの使いようです。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

RAS Mutations in Cutaneous Squamous-Cell Carcinomas in Patients Treated with BRAF Inhibitors (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Cutaneous squamous-cell carcinomas and keratoacanthomas are common findings in patients treated with BRAF inhibitors. (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

今回の論文の背景、といいますか、遠景に近い「既知の事項」です。この一文からはどの方向に論文が進んでいくのかは予知できません。

METHODS

We performed a molecular analysis to identify oncogenic mutations (HRAS, KRAS, NRAS, CDKN2A, and TP53) in the lesions from patients treated with the BRAF inhibitor vemurafenib. (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

METHODSで頻出の動詞"perform"が能動態で使われています。さらに読み進めると、

An analysis of an independent validation set and functional studies with BRAF inhibitors in the presence of the prevalent RAS mutation was also performed. (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

主語の長い「頭でっかち文」ですが、動詞はやっぱり"perform"、しかも今度は受動態になっていますね。著者としてはこの動詞以外に最適語が見つからなかったのでしょう。能動態・受動態で変化をつけ、繰り返しを避けています。これもりっぱなワザですね。

RESULTS

Thus, 60% (21 of 35) of the specimens harbored RAS mutations, the most prevalent being HRAS Q61L. (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

Thus したがって

あまりアブストラクトでは見かけませんが、使うと格が上がります。

CONCLUSIONS

The molecular mechanism is consistent with the paradoxical activation of MAPK signaling and leads to accelerated growth of these lesions. (N Engl J Med 2012;355:207-15.)

is consistent with 一致する

いかがでしたか?英語そのものを味わいながら読むのも楽しいですね。

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ABSTRACT | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
手に負えないときにはさらっと流す: N Engl J Med 2012;366:619-28. (Feb. 16, 2012)
好きでやってることでも、たまにはちょっと辛いな、と思うこともあります。英文アブストラクトだって、専門外の内容だと、読んでて負けそうになることもあります、あって当然です。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Truncations of Titin Causing Dilated Cardiomyopathy (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

タイトルからしてもう逃げ出しそうになりますが、あまりこだわらずに進みましょう。

今回の「ハテナ起点」はこちら。

TTN, the gene encoding the sarcomere protein titin, has been insufficiently analyzed for cardiomyopathy mutations because of its enormous size. (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

否定的な意味を持つ副詞"insufficiently"がポイントです。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

TTN, the gene encoding the sarcomere protein titin, has been insufficiently analyzed for cardiomyopathy mutations because of its enormous size. (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

タイトルにある"titin"について、説明があります。知らない語があっても、決して「自分だけ知らないんだ...」という風に思わないように。

METHODS

We evaluated deleterious variants for cosegregation in families and assessed clinical characteristics. (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

deleterious 有害な
cosegregation 同時分離

滑舌が悪いと発音できなさそうな一文です。このあたりでやや脱落しそうになりますが、次に行きます。

RESULTS

TTN mutations cosegregated with dilated cardiomyopathy in families (combined lod score, 11.1) with high (>95%) observed penetrance after the age of 40 years. (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

penetrance 浸透度

CONCLUSIONS

Incorporation of sequencing approaches that detect TTN truncations into genetic testing for dilated cardiomyopathy should substantially increase test sensitivity, thereby allowing earlier diagnosis and therapeutic intervention for many patients with dilated cardiomyopathy. (N Engl J Med 2012;366:619-28.)

珍しく"should"が出てきました。イメージは「弱い圧力」(『英単語イメージハンドブック』大西泰斗・ポール・マクベイ著、青灯社)です。「多少の不確定要素が頭をよぎる」感じ(同書より)です。

いかがでしたか?読んだものすべてをキッチリ理解、と意気込むと、長続きしません。電車の中吊り広告を眺めるくらいの気楽さで時には読んでみましょう。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
使える動詞を拾い上げる: N Engl J Med 2012;366:610-8. (Feb. 16, 2012)
英語で論文を書くときの難所のひとつに動詞の選び方があります。そんなときのために、日頃から使えそうな動詞を集めておきましょう。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Paraneoplastic Thrombocytosis in Ovarian Cancer (N Engl J Med 2012;366:610-8.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

The mechanisms of paraneoplastic thrombocytosis in ovarian cancer and the role that platelets play in abetting cancer growth are unclear. (N Engl J Med 2012;366:610-8.)

毎度おなじみ"unknown"型ですね。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The mechanisms of paraneoplastic thrombocytosis in ovarian cancer and the role that platelets play in abetting cancer growth are unclear. (N Engl J Med 2012;366:610-8.)

abetting 助長する

これは思い切って"abetting cancer growth"で取り込んでおくと、いつかどこかで「キメ」られるかも。

METHODS

Human samples and mouse models of epithelial ovarian cancer were used to explore the underlying mechanisms of paraneoplastic thrombocytosis. (N Engl J Med 2012;366:610-8.)

explore ~を詳しく研究する

Longman Dictionary of Contemporary Englishにはこう説明されています。

explore
1 [transitive] to discuss or think about something carefully [= look at]


LDOCEの説明を読んだあとには、この語が使いやすくなりました。

RESULTS

Silencing thrombopoietin and interleukin-6 abrogated thrombocytosis in tumor-bearing mice. (N Engl J Med 2012;366:610-8.)


abrogated 無効にする、止める

これは使い回しの効く動詞ではなさそうですが、知識として入れておきます。

CONCLUSIONS

These findings support the existence of a paracrine circuit wherein increased production of thrombopoietic cytokines in tumor and host tissue leads to paraneoplastic thrombocytosis, which fuels tumor growth. (N Engl J Med 2012;366:610-8.)

fuels 刺激する

Longmanを見てみましょう。

fuel
1 [transitive] to make something, especially something bad, increase or become stronger


これもイメージしやすい説明です。

いかがでしたか?イメージと一緒に動詞をつかまえておくと、いざというときに浮かんできますよ。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
ちょっとしたところに目をつけてみる: N Engl J Med 2012;366:601-9. (Feb. 16, 2012)
仕事でも生活でも「型」が決まると、ルーチンとしては流れやすくなります。その一方で、ちょっとした「めっけもの」は取り逃しやすくなる、ということも心にとめておく必要があります。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Semuloparin for Thromboprophylaxis in Patients Receiving Chemotherapy for Cancer (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Limited data support the clinical benefit of antithrombotic prophylaxis. (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

"limited data"で書き出したあたり、なかなかのワザです。チェック!

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Patients receiving chemotherapy for cancer are at increased risk for venous thromboembolism. (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

at increased risk for ~というリスクが高い

何でもない表現ですが、使い道は多そうです。

METHODS

The primary efficacy outcome was the composite of any symptomatic deep-vein thrombosis, any nonfatal pulmonary embolism, and death related to venous thromboembolism. (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

プライマリー・アウトカムが記載されています。ここでは"any"に注目します。たたみかけるように使っていて、文にリズムがあります。耳で聞きたい一文です。

RESULTS

Venous thromboembolism occurred in 20 of 1608 patients (1.2%) receiving semuloparin, as compared with 55 of 1604 (3.4%) receiving placebo (hazard ratio, 0.36; 95% confidence interval [CI], 0.21 to 0.60; P<0.001),... (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

ハザード比が0.36で、95%CI 0.21-060なので非常にいい成績が出ています。

CONCLUSIONS

Semuloparin reduces the incidence of thromboembolic events in patients receiving chemotherapy for cancer, with no apparent increase in major bleeding. (N Engl J Med 2012;366:601-9.)

with no apparent increase in ~において明らかな増加はなく

文にしてもいい内容ですが、句で入れたところがうまいですね。

いかがでしたか?流し読みするものも、もちろんあっていいのですが、たまに立ち止まって、使えそうな表現を拾ってみるのも楽しいですよ。

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ABSTRACT | 22:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
だめ押しではっきりさせる: N Engl J Med 2012;366:591-600.
話の途中で、ちょっと言葉足らずだったかな、と不安になるときには、説明を補足します。
論文でもそれは同じことです。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Intramuscular versus Intravenous Therapy for Prehospital Status Epilepticus (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

For faster and more reliable administration, paramedics increasingly use an intramuscular route. (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

現在形で書かれています。現実の対応として既に実施されている、ということです。

METHODS

The primary outcome was absence of seizures at the time of arrival in the emergency department without the need for rescue therapy. (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

プライマリー・アウトカムが記載されています。ここをおさえて読んでいくわけですが、ちょっと不明瞭かな、と著者は感じたのか、さらに追記をしています。

This trial tested the hypothesis that intramuscular midazolam was noninferior to intravenous lorazepam by a margin of 10 percentage points. (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

ここで検証している仮説はこうなんですよ、とMETHODSの末文に加えています。この位置に仮説が来るのは珍しいですが、続いてRESULTSを読むには、いい橋渡しですね。これもテクニックの一つでしょうか?

RESULTS

At the time of arrival in the emergency department, seizures were absent without rescue therapy in 329 of 448 subjects (73.4%) in the intramuscular-midazolam group and in 282 of 445 (63.4%) in the intravenous-lorazepam group (absolute difference, 10 percentage points; 95% confidence interval, 4.0 to 16.1; P<0.001 for both noninferiority and superiority). (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

プライマリー・アウトカムの結果です。95%CIを見ても、なかなかな差が出ています。

CONCLUSIONS

For subjects in status epilepticus, intramuscular midazolam is at least as safe and effective as intravenous lorazepam for prehospital seizure cessation. (N Engl J Med 2012;366:591-600.)

"at least"が入ることで、書き手の主観がちらっと見える気がします。

いかがでしたか?通常の文の流し方とは一風変わったアブストラクトでしたが、意外に読みやすかったです。文と文のかけわたしが上手に練られているからでしょうか?

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
渾身の冒頭文:N Engl J Med 2012:366:330-8. (Jan.26, 2012)
小説でなくても、書き出しには気を遣います。悩みすぎて、書けなくなってしまうこともままあります。
今回の論文、アブストラクト第1文に注目です。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Cold Urticaria, Immunodeficiency, and Autoimmunity Related to PLCG2 Deletions (N Engl J Med 2012;366:330-8.)

今回は「ハテナ起点」の記載はありません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Mendelian analysis of disorders of immune regulation can provide insight into molecular pathways associated with host defense and immune tolerance. (N Engl J Med 2012;366:330-8.)

大きく振りかぶって第一球、という感じのする書き出しです。気合い十分です。自分で書くときには、ここまで気合いを入れないほうが、楽に進められると思います。

METHODS

We identified three families with a dominantly inherited complex of cold-induced urticaria, antibody deficiency, and susceptibility to infection and autoimmunity. (N Engl J Med 2012;366:330-8.)

この先は、冒頭文とは違って、肩の力が抜けた書きぶりになっていますね。

RESULTS

Other, variable manifestations included atopy, granulomatous rash, autoimmune thyroiditis, the presence of antinuclear antibodies, sinopulmonary infections, and common variable immunodeficiency. (N Engl J Med 2012;366:330-8.)

「そのほか」という意味ですが、接続詞みたいに使われていますね。講演を書き下ろしたような書きぶりです。

CONCLUSIONS

Genomic deletions in PLCG2 cause gain of PLCγ2 function, leading to signaling abnormalities in multiple leukocyte subsets and a phenotype encompassing both excessive and deficient immune function. (N Engl J Med 2012;366:330-8.)

書き出しとは異なり、ごく普通な結語となりました。

いかがでしたか?抽象的なのは冒頭文だけでした。もうちょっとその線で引っ張ってもらうと、読み手としては楽しかったかな、と個人的には思います。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
元気で長生きするには: N Engl J Med 2012;366:321-9. (Jan.26, 2012)
「元気で長生き」というのが健康管理の一つの目標です。その要因を探るべく、古今東西、さまざまな検討が重ねられてきています。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Lifetime Risks of Cardiovascular Disease (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりににじんでいます。

The lifetime risks of cardiovascular disease have not been reported across the age spectrum in black adults and white adults. (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The lifetime risks of cardiovascular disease have not been reported across the age spectrum in black adults and white adults. (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

in black adults and white adults 白人成人と黒人成人において

"in"を使うところをチェックします。意外に自分で書くときには迷いそうです。

METHODS

The remaining lifetime risks of cardiovascular events were estimated for participants in each category at each age, with death free of cardiovascular disease treated as a competing event. (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

with death free of cardiovascular disease 心血管疾患以外の死亡

ここの"free of"の使い方がいいですね。見習いたいところ。

RESULTS

Among participants who were 55 years of age, those with an optimal risk-factor profile (total cholesterol level, <180 mg per deciliter [4.7 mmol per liter]; blood pressure, <120 mm Hg systolic and 80 mm Hg diastolic; nonsmoking status; and nondiabetic status) had substantially lower risks of death from cardiovascular disease through the age of 80 years than participants with two or more major risk factors (4.7% vs. 29.6% among men, 6.4% vs. 20.5% among women). (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

下線部はすなわち"an optimal risk-factor profile"なんですが、非常にまっとうと言いますか、妥当な線が出てますね。

CONCLUSIONS

Differences in risk-factor burden translate into marked differences in the lifetime risk of cardiovascular disease, and these differences are consistent across race and birth cohorts. (N Engl J Med 2012;366:321-9.)

translate into 結果として~となる、~につながる

現在形で書かれていますね。事実としてそうなんだよ、という感触でしょうか。

いかがでしたか?日頃外来で口にしている内容と似たような線に落ち着いたように思います。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
練習にうってつけ:N Engl J Med 2012;366:310-20.(Jan.26, 2012)
化学療法のレジメンを文章で記載すると、どう工夫しても一文が長くなってしまいます。
長文苦手~、って引かないで、赤ペン持ってチャレンジしてみましょう。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Bevacizumab Added to Neoadjuvant Chemotherapy for Breast Cancer (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

今回の「ハテナ起点」のさらにその源、がこのあたりでしょうか。

Bevacizumab and the antimetabolites capecitabine and gemcitabine have been shown to improve outcomes when added to taxanes in patients with metastatic breast cancer. (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

現在完了を使っているところがポイントです。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The primary aims of this trial were to determine whether the addition of capecitabine or gemcitabine to neoadjuvant chemotherapy with docetaxel, followed by doxorubicin plus cyclophosphamide, would increase the rates of pathological complete response in the breast in women with operable, human epidermal growth factor receptor 2 (HER2)–negative breast cancer and whether adding bevacizumab to these chemotherapy regimens would increase the rates of pathological complete response. (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

途中で止めたくなるぐらい長い文です。でも止めないで、読みましょう。この文のホネは下線部です。"whether"を赤丸で囲んで、目印にします。

METHODS

Patients were also randomly assigned to receive or not to receive bevacizumab (15 mg per kilogram of body weight) for the first six cycles of chemotherapy. (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

化学療法のレジメンの記載って悩むところですが、この論文のMETHODSあたりを押さえておけば、応用がききます。

RESULTS

The addition of capecitabine or gemcitabine to docetaxel therapy, as compared with docetaxel therapy alone, did not significantly increase the rate of pathological complete response (29.7% and 31.8%, respectively, vs. 32.7%; P=0.69). (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

長いんですが、下線部が比較的に前に来ているおかげで、読みやすくなっています。このテクニックは真似たいところ。

CONCLUSIONS

The addition of bevacizumab to neoadjuvant chemotherapy significantly increased the rate of pathological complete response, which was the primary end point of this study. (N Engl J Med 2012;366:310-20.)

これは新手の「結語」文ですね。最後の締めに、下線部を持ってくるところで、だめ押しとなっています。が、うがった読み方をすれば、ここで再度「プライマリー・エンドポイントはね」って繰り返さないと論旨がぼけてしまう書き方だったのか、とも。

いかがでしたか?長い一文をくじけずに読み通す、よい練習材料でした。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
文中の定義を読み取る: N Engl J Med 2012;366:299-309.
自分の論文の読み手が自分と同じ領域を専門であるとは限りません。どんな読み手にもわかりやすく記載するためには、文中で定義したり補足説明を加えたりする必要があります。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Neoadjuvant Chemotherapy and Bevacizumab for HER2-Negative Breast Cancer (N Engl J Med 2012;366:299-309.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We evaluated the efficacy, measured according to the rate of pathological complete response (absence of invasive and intraductal disease in the breast and the axillary lymph nodes), and the safety of adding bevacizumab to neoadjuvant chemotherapy in patients with early-stage breast cancer. (N Engl J Med 2012;366:299-309.)

長いんですが、ホネは下線部のみ。あとは定義や説明です。スラッシュなどで区切って読むといいかもしれません。

METHODS

Patients with untreated HER2-negative breast cancer were eligible if they had large tumors, hormone-receptor–negative disease, or hormone-receptor–positive disease with palpable nodes or positive findings on sentinel-node biopsy, and no increased cardiovascular or bleeding risk. (N Engl J Med 2012;366:299-309.)

これもまた長いですね。でも、ホネは下線部だけ。残りは説明です。

RESULTS

Overall, the rates of pathological complete response were 14.9% with epirubicin and cyclophosphamide followed by docetaxel and 18.4% with epirubicin and cyclophosphamide followed by docetaxel plus bevacizumab (odds ratio with addition of bevacizumab, 1.29; 95% confidence interval, 1.02 to 1.65; P=0.04); (N Engl J Med 2012;366:299-309.)

bevacizumabを加えたときのオッズ比は1.29で、95%CIが1.02-1.65です。1.02でぎりぎりちょっといいかな、でも上端の1.65ならなかなかいいね、というところでしょうか。

CONCLUSIONS

The addition of bevacizumab to neoadjuvant chemotherapy significantly increased the rate of pathological complete response among patients with HER2-negative early-stage breast cancer. (N Engl J Med 2012;366:299-309.)

efficacyについての評価が記載されています。CONCLUSIONSにはもう一文ありますが、そちらも同様です。BACKGROUNDで書かれているsafetyに関してはここでは触れられていません。

いかがでしたか?説明書きが多くなると、文章がやや濁ってきますね。できれば短文でたたみかけてもらったほうが、私には読みやすいです。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
バイアスを避けるために:N Engl J Med 2012;366:520-9.(Feb.9, 2012)
比較研究をおこなうときには、なにか指標となるものが必要です。体重や転帰(死亡など)といった明確なものを扱うときもあれば、体調の改善具合といった若干主観の混じるものを使わなくてはならない場合もあります。
後者の場合であっても、できるだけバイアスを避けるべく研究者は努めて、計画を立てます。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Everolimus in Postmenopausal Hormone-Receptor–Positive Advanced Breast Cancer (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

In early studies, the mTOR inhibitor everolimus added to endocrine therapy showed antitumor activity. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

これまでの研究のまとめをさらりと一文で述べています。ここではBACKGROUNDで使っていますが、DISCUSSIONで他の論文を引用して議論を進めるときにも使える表現です。

METHODS

The primary end point was progression-free survival. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

短い文ながら、ここがこの研究のキモですよ。

RESULTS

At the interim analysis, median progression-free survival was 6.9 months with everolimus plus exemestane and 2.8 months with placebo plus exemestane, according to assessments by local investigators (hazard ratio for progression or death, 0.43; 95% confidence interval [CI], 0.35 to 0.54; P<0.001). (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

プライマリー・エンドポイントの中間解析結果です。腫瘍の進行あるいは死亡に対するハザード比はプラセボ使用群と比べて、0,43、95%CIで0.35-O.54と有意な結果でした。
local investigatorsというのが出てきます。続く一文を見ると、

Median progression-free survival was 10.6 months and 4.1 months, respectively, according to central assessment (hazard ratio, 0.36; 95% CI, 0.27 to 0.47; P<0.001). (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

対語としてcentral assessmentというのが出てきます。アブストラクトだけではわかりにくかったので、本文を見てみました。

The primary end point was progression-free survival, on the basis of radiographic studies assessed by the local investigators, with central assessment by an independent radiology committee used in a supportive analysis. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

つまり実際の治験に携わっている医師(local)と、そことは全く関わりのない医師(central)で、おのおの別個に判定を行った、ということです。なるほど。

CONCLUSIONS

Everolimus combined with an aromatase inhibitor improved progression-free survival in patients with hormone-receptor–positive advanced breast cancer previously treated with nonsteroidal aromatase inhibitors. (N Engl J Med 2012;366:520-9.)

ここにこの"combined"が入ることで力強い表現になりました。もちろん"with"だけもありです。

いかがでしたか?バイアスを避ける努力が垣間見えた論文でした。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
太極拳の効果をみる: N Engl J Med 2012;366:511-9. (Feb.9, 2012)
薬膳や漢方、ヨガなど、元々はローカルであった生活習慣が脚光を浴びて、一般に広まることはままあります。
今回の論文では、中国古来の太極拳の効果を医学の面から検証しています。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Tai Chi and Postural Stability in Patients with Parkinson's Disease (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Although exercise is routinely encouraged by health care providers, few programs have been proven effective. (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

"although"を使った「既知をひっくり返す構文」ですね。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Patients with Parkinson's disease have substantially impaired balance, leading to diminished functional ability and an increased risk of falling. (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

「その結果、to以下の状況になります」というときに使います。

METHODS

The primary outcomes were changes from baseline in the limits-of-stability test (maximum excursion and directional control; range, 0 to 100%). (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

プライマリー・アウトカムが提示されています。これを中心に次のパラグラフを読みます。

RESULTS

The tai chi group performed consistently better than the resistance-training and stretching groups in maximum excursion (between-group difference in the change from baseline, 5.55 percentage points; 95% confidence interval [CI], 1.12 to 9.97; and 11.98 percentage points; 95% CI, 7.21 to 16.74, respectively) and in directional control (10.45 percentage points; 95% CI, 3.89 to 17.00; and 11.38 percentage points; 95% CI, 5.50 to 17.27, respectively). (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

プライマリー・アウトカムの数値結果です。太極拳群の改善を認めます。ただ、この数値がどのくらいの良化を示しているのかは、門外漢にはいまひとつぴんときません。

CONCLUSIONS

Tai chi training appears to reduce balance impairments in patients with mild-to-moderate Parkinson's disease, with additional benefits of improved functional capacity and reduced falls. (N Engl J Med 2012;366:511-9.)

ちょっと控えめな表現になっていますね。

いかがでしたか?太極拳は、健常人でも正しく行うのはとても難しいものです(経験者談)。実際にどんな風に実施したのか、せっかくですから、NEJMのウェブ上で動画紹介してほしいですね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
記憶と脳のはなしは尽きず: N Engl J Med 2012;366:502-10. (Feb.9, 2012)
少し前には「脳ブーム」で、なんでもかんでも、脳がらみで、語られていました。ブームは下火になったようですが、それでも、脳や記憶は、古くて新しい、新しくて古い、永遠のトピックスであることに変わりはありません。

下記のタイトルをクリックすると、アブストラクトが開きます。

Memory Enhancement and Deep-Brain Stimulation of the Entorhinal Area (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

タイトルにまたもや、知らない単語がありますか?
"entorhinal"、わかりますか?
私はわからなかったので、分解してみました。
"ento+rhinal"、ははーん、というイメージが浮かんできます。

"endo-, ento-
どちらの形でも、innner(内側)あるいはwithin(内部)を表す"
(『速引!医学語ブック』東京図書、シンシア・L・クライダー著、秋田カオリ訳)

"rhin, rhino
これはnose(鼻)を表す。" (同上)

ということなので、entorhinal areaは「嗅内野」という意味になります。

今回の「ハテナ起点」は仮説で提出されています。

We tested the hypothesis that deep-brain stimulation of the hippocampus or entorhinal cortex alters memory performance. (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

科学英語にひねりは不要、というのがよくわかる構文です。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The medial temporal structures, including the hippocampus and the entorhinal cortex, are critical for the ability to transform daily experience into lasting memories. (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

"entorhinal cortex"がぴんとこなくても、この文でだいたいのオリエンテーションはつきます。長期記憶の話は、池谷裕二さんの本あたりを思い出します。

METHODS

During half the learning trials, focal electrical stimulation was given below the threshold that elicits an afterdischarge (i.e., a neuronal discharge that occurs after termination of the stimulus). (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

カッコ内の補足は、不案内な読者に親切ですね。

RESULTS

Entorhinal stimulation applied while the subjects learned locations of landmarks enhanced their subsequent memory of these locations: the subjects reached these landmarks more quickly and by shorter routes, as compared with locations learned without stimulation. (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

下線部が今回の検討で得られた事実です。

CONCLUSIONS

Stimulation of the entorhinal region enhanced memory of spatial information when applied during learning. (N Engl J Med 2012;366:502-10.)

7例の解析からわかったことを、非常に丁寧に言葉を選びながら述べています。

いかがでしたか?今回、人為的に加えられた電気刺激は、実際の生体内ではどのような機序で発生して、私たちの記憶を定着させているのか、興味がありますね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
知らない、は知るチャンス: N Engl J Med 2012;366:493-501. (Feb.9, 2012)
知らない単語が多すぎて、英語を読むのは苦手、という声があります。でもそこは、発想を転換して、知らない、は知るチャンスが多いってこと、ラッキー!と思い直してみてはどうでしょうか?

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Antenatal Thyroid Screening and Childhood Cognitive Function (N Engl J Med 2012;366:493-501.)

タイトル第一語目の"antenatal"で止めそうになりましたか?
この語を分解してみれば"ante+natal"となります。
ante-という接頭語は、

この接頭語は、before(以前)あるいは、in front of(前に)という意味である。"(『速引!医学語ブック』東京図書、シンシア・L・クライダー著、秋田かおり訳)

ということなので、natalの前、つまり、出生前という意味になります。
ひるむほどの単語では、ないですよ。

今回は「ハテナ起点」が明示されていません。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Children born to women with low thyroid hormone levels have been reported to have decreased cognitive function. (N Engl J Med 2012;366:493-501.)

cognitive 認知の

冒頭の"Children"にどんどん後付け情報がくっついていくイメージで読みます。

METHODS

The primary outcome was IQ at 3 years of age in children of women with positive results, as measured by psychologists who were unaware of the group assignments. (N Engl J Med 2012;366:493-501.)

プライマリー・アウトカムが示されています。判定はblindでやる、ということです。

RESULTS

Among the children of women with positive results, the mean IQ scores were 99.2 and 100.0 in the screening and control groups, respectively (difference, 0.8; 95% confidence interval [CI], -1.1 to 2.6; P=0.40 by intention-to-treat analysis); the proportions of children with an IQ of less than 85 were 12.1% in the screening group and 14.1% in the control group (difference, 2.1 percentage points; 95% CI, -2.6 to 6.7; P=0.39). (N Engl J Med 2012;366:493-501.)

プライマリー・アウトカムの結果が記されています。intention-to-treat analysisでの結果と明示されています。

CONCLUSIONS

Antenatal screening (at a median gestational age of 12 weeks 3 days) and maternal treatment for hypothyroidism did not result in improved cognitive function in children at 3 years of age. (N Engl J Med 2012;366:493-501.)

"~という結果に終わった”というときの表現としてチェック。

いかがでしたか?知らない単語があったらしめた!と思うくらいの心意気でアブストラクトを楽しんでみましょう。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
がっかりでも載せる: N Engl J Med 2012;366:433-42.(Feb.2, 2012)
与えられた課題であれ、自分で見つけたテーマであれ、やってみて予想通りの結果を得られることはそうそうありません。でも、がっかりすることはありません。そういう「残念な結果」でも「拾う神」はいます。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

GAD65 Antigen Therapy in Recently Diagnosed Type 1 Diabetes Mellitus (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

今回の論文のきっかけは、「ハテナ起点」ではなく、「仮説」で提示されています。

We hypothesized that alum-formulated GAD65 (GAD-alum) can preserve beta-cell function in patients with recent-onset type 1 diabetes. (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

We hypothesized that alum-formulated GAD65 (GAD-alum) can preserve beta-cell function in patients with recent-onset type 1 diabetes. (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

オーソドックスですが、自分の頭の中で命題をきちんと打ち立てるという意味でも、よい表現です。

METHODS

The primary outcome was the change in the stimulated serum C-peptide level (after a mixed-meal tolerance test) between the baseline visit and the 15-month visit. (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

プライマリー・アウトカムが提示されています。続いてセカンダリー・アウトカムの記載もありますが、そちらはおまけです。

RESULTS

The stimulated C-peptide level declined to a similar degree in all study groups, and the primary outcome at 15 months did not differ significantly between the combined active-drug groups and the placebo group (P=0.10). (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

プライマリー・アウトカムについては有意差が出ませんでした。

CONCLUSIONS

Treatment with GAD-alum did not significantly reduce the loss of stimulated C peptide or improve clinical outcomes over a 15-month period. (N Engl J Med 2012;366:433-42.)

結局、今回の検討では有意な結果を得られませんでした。

いかがでしたか?当然、この結果を目の当たりにしてがっくりはしたと思いますが、そこで「転んでもただじゃ起きない」精神が発動して、見事、NEJM掲載となっています。アブストラクトに残念なキモチを全くにじませてないところが、かえって「悔しかったんだろうなあ」という私の邪推を呼びました...

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
長文に惑わされない: N Engl J Med 2012;366:421-32.(Feb.2, 2012)
和文でも英文でも、短ければ短いほど、読みやすくわかりやすくなります。それはわかっていても、いいたいことがたくさんあったり付け足しがいろいろあったりで、どうしても長くなってしまいがちなんですよね。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Ulipristal Acetate versus Leuprolide Acetate for Uterine Fibroids (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

今回の「ハテナ起点」も明瞭です。

The efficacy and side-effect profile of ulipristal acetate as compared with those of leuprolide acetate for the treatment of symptomatic uterine fibroids before surgery are unclear. (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

おなじみの"unclear"です。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The efficacy and side-effect profile of ulipristal acetate as compared with those of leuprolide acetate for the treatment of symptomatic uterine fibroids before surgery are unclear. (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

下線部をカッコでくくっちゃえば、少し見通しがよくなります。

METHODS

The primary outcome was the proportion of patients with controlled bleeding at week 13, with a prespecified noninferiority margin of -20%. (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

ここにプライマリー・アウトカムが明記されています。ここに狙いを定めて、次を読みます。

RESULTS

Uterine bleeding was controlled in 90% of patients receiving 5 mg of ulipristal acetate, in 98% of those receiving 10 mg of ulipristal acetate, and in 89% of those receiving leuprolide acetate, for differences (as compared with leuprolide acetate) of 1.2 percentage points (95% confidence interval [CI], -9.3 to 11.8) for 5 mg of ulipristal acetate and 8.8 percentage points (95% CI, 0.4 to 18.3) for 10 mg of ulipristal acetate. (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

一文が長くてくらくらしますが、要るところに線引きして読めば迷いません。

CONCLUSIONS

Both the 5-mg and 10-mg daily doses of ulipristal acetate were noninferior to once-monthly leuprolide acetate in controlling uterine bleeding and were significantly less likely to cause hot flashes. (N Engl J Med 2012;366:421-32.)

この結語の後半{下線部分)はプライマリー・アウトカム以外の内容なので、「まあ、参考までにね」という程度の認識が必要です。

いかがでしたか?子宮筋腫の治療が内服薬で、となると、非常に利便性が高いのではないでしょうか?

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
アップデートを忘れずに: N Engl J Med 2012;366:409-20.(Feb.2, 2012)
ことばは生き物、生もの、といいます。日々、幾多の新語が生まれ、それ以上の言葉が消えていきます。医学界のことばも変遷していくのでしょうか?

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

Ulipristal Acetate versus Placebo for Fibroid Treatment before Surgery (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

The efficacy and safety of oral ulipristal acetate for the treatment of symptomatic uterine fibroids before surgery are uncertain. (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

お決まりの「uncertain」文でした。

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The efficacy and safety of oral ulipristal acetate for the treatment of symptomatic uterine fibroids before surgery are uncertain. (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

uterine fibroids 子宮筋腫

「子宮筋腫」といえばmyoma uteriだと思っておりましたが、グローバル・スタンダードとしてはuterine fibroidsとなるんですね。知識をアップデートいたしました。

METHODS

The coprimary efficacy end points were control of uterine bleeding (PBAC score of <75) and reduction of fibroid volume at week 13, after which patients could undergo surgery. (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

複合エンドポイントが提示されています。ココを押さえて次を読みます。

RESULTS

At 13 weeks, uterine bleeding was controlled in 91% of the women receiving 5 mg of ulipristal acetate, 92% of those receiving 10 mg of ulipristal acetate, and 19% of those receiving placebo (P<0.001 for the comparison of each dose of ulipristal acetate with placebo). (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

子宮出血のコントロールについては上記が結果となります。そして、

The median changes in total fibroid volume were -21%, -12%, and +3% (P=0.002 for the comparison of 5 mg of ulipristal acetate with placebo, and P=0.006 for the comparison of 10 mg of ulipristal acetate with placebo).
(N Engl J Med 2012;366:409-20.)

筋腫サイズのコントロールについては上記となりました。

CONCLUSIONS

Treatment with ulipristal acetate for 13 weeks effectively controlled excessive bleeding due to uterine fibroids and reduced the size of the fibroids. (N Engl J Med 2012;366:409-20.)

上記RESULTSを文章化するとこうなります。至適投与量については今後の検討課題、というところでしょうか。(今回は一次エンドポイントではないので。)

いかがでしたか?あれっと思ったら辞書に立ち返る心構えは大切ですね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
引き算で考える: N Engl J Med 2012;366:399-408. (Feb.2, 2012)
全く新しいことを思いつくのはなかなか大変です。そんなときには、今手持ちの情報を足したり引いたりしてみると妙案にたどりつくこともあります。

下記のタイトルをクリックするとアブストラクトが開きます。

ABVD Alone versus Radiation-Based Therapy in Limited-Stage Hodgkin's Lymphoma (N Engl J Med 2012;366:399-408.)

今回の論文のきっかけとなった「ハテナ起点」はこのあたりににじんでいます。

Chemotherapy alone may improve survival because it is associated with fewer late deaths. (N Engl J Med 2012; 366:399-408.)

可能性が五分五分のmayでしたね。これいけるかも、というチャレンジです。

では早速、アブストラクトを読んでいきます。

BACKGROUND

Chemotherapy plus radiation treatment is effective in controlling stage IA or IIA nonbulky Hodgkin's lymphoma in 90% of patients but is associated with late treatment-related deaths. (N Engl J Med 2012; 366:399-408.)

この表現は比較的まねしやすいです。plusを使ってもいい、というのは非常にありがたいですよ。

METHODS

The primary end point was 12-year overall survival. (N Engl J Med 2012; 366:399-408)

このパラグラフで最重要はこの文のみ。これを押さえて、次に進みます。

RESULTS

At 12 years, the rate of overall survival was 94% among those receiving ABVD alone, as compared with 87% among those receiving subtotal nodal radiation therapy (hazard ratio for death with ABVD alone, 0.50; 95% confidence interval [CI], 0.25 to 0.99; P=0.04); ... (N Engl J Med 2012; 366:399-408.)

前パラグラフにあったプライマリー・エンドポイントの答えがココにあります。ココでチェックするのは、ハザード比です。ABVD単独群の死亡ハザード比は0.50、95%CIでみても0.25-0.99ということです。95%CIに1が含まれてないことを確認してくださいね。これはなかなかいける結果ではないでしょうか?

CONCLUSIONS

Among patients with Hodgkin's lymphoma, ABVD therapy alone, as compared with treatment that included subtotal nodal radiation therapy, was associated with a higher rate of overall survival owing to a lower rate of death from other causes. (N Engl J Med 2012; 366:399-408.)

RESULTSの数字を文章化した内容になっています。

いかがでしたか?「引き算」の治療法でやってみた結果はなかなか有望でした。

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ABSTRACT | 13:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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