■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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電話介入の効果判定; N Engl J Med 2010;363:1245-55.
喫煙ひとつ取り上げても、個人の行動変容を起こすのには、ただ外来でお話しするだけではなかなか思った効果はな得られません。
今回のspecial articleは電話によるケアマネジメントについての内容です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

A Randomized Trial of a Telephone Care-Management Strategy (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

今回の「ハテナ起点」はこちらです。

The effect of such a strategy on health care costs remains controversial. (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

おなじみの"remain xxx"型ですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Studies have shown that telephone interventions designed to promote patients' self-management skills and improve patient–physician communication can increase patients' satisfaction and their use of preventive services. (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

Studies have shown that 研究によれば~とわかっている。

これも頻出表現。自分でも使ってみましょう。

METHODS

Primary outcome measures at 1 year were total medical costs and number of hospital admissions. (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

一次アウトカムの説明文です。判定時期についてが主部にくっついているのが今までにない形です。

RESULTS

The average monthly medical and pharmacy costs per person in the enhanced-support group were 3.6% ($7.96) lower than those in the usual-support group ($213.82 vs. $221.78, P=0.05); a 10.1% reduction in annual hospital admissions (P<0.001) accounted for the majority of savings. (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

accounted for ~の原因となる

CONCLUSIONS

A targeted telephone care-management program was successful in reducing medical costs and hospitalizations in this population-based study. (N Engl J Med 2010;363:1245-55.)

今回の結語も「数値の文章化」型です。
下線部の冠詞が不定冠詞の"a"であることに注目します。今までつらつらと電話介入プログラムについて述べてきたので、既知の事項として"the"になるんじゃないかと思うのですが、なぜここが"a"なのか?
「aのイメージは『ひとつに定まらない』ということ」(『英単語イメージハンドブック』、大西泰斗+ポール・マクベイ著)です。
これを踏まえれば、著者らの気持ちとして「今回の研究(the)から一般的に押し広げて(a)結論を出すよ」ということになるでしょうか。

いかがでしたか?日本でも行動変容を引き起こすための電話介入は、特定保健指導などでは導入されているようです。テレビ電話なども活用できればもっと効果が出てくるかもしれませんね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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ABSTRACT | 06:36:24 | Trackback(0) | Comments(0)
副詞・接続詞をうまく使う: N Engl J Med 2010;363:1233-44.
日常会話であっても適切な副詞や接続詞を使うのはなかなか難しいものです。ましてや、英文を書くとなると、うまい接続詞を思いついて、ぴたっと使いこなすのは至難の業です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

A Randomized Study of Endobronchial Valves for Advanced Emphysema (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

今回の「ハテナ起点」は"may"に忍ばせてあるようです。

Endobronchial valves that allow air to escape from a pulmonary lobe but not enter it can induce a reduction in lobar volume that may thereby improve lung function and exercise tolerance in patients with pulmonary hyperinflation related to advanced emphysema. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

大西泰斗先生によれば「mayの可能性は半々」(ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)、大西泰斗、ポール・マクベイ著)ということですから、その可能性を探るということになります。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Endobronchial valves that allow air to escape from a pulmonary lobe but not enter it can induce a reduction in lobar volume that may thereby improve lung function and exercise tolerance in patients with pulmonary hyperinflation related to advanced emphysema. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

thereby それによって

これは副詞です。この位置でこの語をぴたっと使えるようになりたいものです。

METHODS

We compared the safety and efficacy of endobronchial-valve therapy in patients with heterogeneous emphysema versus standard medical care. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

これはセットで使うことが多いようです。前回読んだ抄録もそうでしたね。

Efficacy end points were percent changes in the forced expiratory volume in 1 second (FEV1) and the 6-minute walk test on intention-to-treat analysis. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

肺機能でよく出てくるFEV1もスペルアウトするとこうなります。"in 1 second"の部分をチェック。

RESULTS

Thus, there was a mean between-group difference of 6.8% in the FEV1 (P=0.005). (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

Thus したがって

こういった接続詞を思いつくためには日頃から自分で使ってみることが必要でしょう。

Roughly similar between-group differences were observed for the 6-minute walk test. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

Roughly おおよそ

CONCLUSIONS

Endobronchial-valve treatment for advanced heterogeneous emphysema induced modest improvements in lung function, exercise tolerance, and symptoms at the cost of more frequent exacerbations of COPD, pneumonia, and hemoptysis after implantation. (N Engl J Med 2010;363:1233-44.)

at the cost of ~を犠牲にして

この語句を境にネガティブな結果を併記しています。結論部分は「結果数値の文章化」型なのですが、この語句には著者らの主観がわずかに含まれているように感じます。

いかがでしたか?メリットもデメリットもある治療、どちらに重点を置いて評価しますか?

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ABSTRACT | 06:22:37 | Trackback(0) | Comments(0)
引っかかる手触りを大切に: N Engl J Med 2010;363:1222-32.
情報過多な時代において流されないためには自分のフック(引っかかり)を持て、と言われます。
英文を読むとき、精読していなくても、「あれっ?」と思う部分は、なにかしら自分のアンテナに触れて何かを発信しているところです。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Fondaparinux for the Treatment of Superficial-Vein Thrombosis in the Legs (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

今回の「ハテナ起点」(論文のきっかけとなった疑問点)はこちら。

The efficacy and safety of anticoagulant treatment for patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis in the legs, but without concomitant deep-vein thrombosis or symptomatic pulmonary embolism at presentation, have not been established. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

主部が長くなっていますが、骨は下線部です。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The efficacy and safety of anticoagulant treatment for patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis in the legs, but without concomitant deep-vein thrombosis or symptomatic pulmonary embolism at presentation, have not been established. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

concomitant 併存する
at presentation 診察時に

METHODS

In a randomized, double-blind trial, we assigned 3002 patients to receive either fondaparinux, administered subcutaneously at a dose of 2.5 mg once daily, or placebo for 45 days. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

ここで使うのは不定冠詞の"a"であることをチェック。

The primary efficacy outcome was a composite of death from any cause or symptomatic pulmonary embolism, symptomatic deep-vein thrombosis, or symptomatic extension to the saphenofemoral junction or symptomatic recurrence of superficial-vein thrombosis at day 47. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

一次アウトカムの提示です。

RESULTS

The rate of pulmonary embolism or deep-vein thrombosis was 85% lower in the fondaparinux group than in the placebo group (0.2% vs. 1.3%; 95% CI, 50 to 95; P<0.001). (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

下線部の数字が何を指すのかわかりますか?fondaparinux群で肺塞栓あるいは深部静脈血栓を起こした率が0.2%、プラセボ群で1.3%、したがって前者は後者と比べて85%減、という意味です。

A total of 88 patients would need to be treated to prevent one instance of pulmonary embolism or deep-vein thrombosis. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

RESULTSに"would"が出てくる違和感、感じられましたか?この「ざらっとした手触り」、考察してみれば、つまり、この一文は"number needed to treat"いわゆるNNTを計算して出したものなのです。だから、wouldが使われているのか、と気がつきます。

CONCLUSIONS

Fondaparinux at a dose of 2.5 mg once a day for 45 days was effective in the treatment of patients with acute, symptomatic superficial-vein thrombosis of the legs and did not have serious side effects. (N Engl J Med 2010;363:1222-32.)

at a dose of 2.5 mg once a day for 45 days 2.5mg一日1回投与を45日間

結果数値の「文章化」でまとめています。

いかがでしたか?RESULTSという事実を記載した部分に出てくるwouldは、私にとっては初出でした。

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ABSTRACT | 06:34:12 | Trackback(0) | Comments(0)
端的にまとめて両端を締める: N Engl J Med 2010;363:1211-21.
文章の書き始めと締めくくりには誰でも苦心します。特に抄録のように字数が限られているとなおさらです。
読者の注意を引き、印象に残るにはどうしたらいいでしょうか?

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

A Large-Scale, Consortium-Based Genomewide Association Study of Asthma (N Engl J Med 2010;363:1211-21.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Susceptibility to asthma is influenced by genes and environment; implicated genes may indicate pathways for therapeutic intervention. (N Engl J Med 2010;363:1211-21.)

implicated 関与している

書き出しの一文です。遺伝子と環境、といった一般論から、遺伝子の方へフォーカスを絞っていっています。

METHODS

We used random-effects pooled analysis to test for association in the overall study population and in subgroups of subjects with childhood-onset asthma (defined as asthma developing before 16 years of age), later-onset asthma, severe asthma, and occupational asthma. (N Engl J Med 2010;363:1211-21.)

カッコ内で定義を説明しています。「小児」の範囲を16歳未満としていますね。

RESULTS

We observed associations of genomewide significance between asthma and the following single-nucleotide polymorphisms: rs3771166 on chromosome 2, implicating IL1RL1/IL18R1 (P=3×10-9); rs9273349 on chromosome 6, implicating HLA-DQ (P=7×10-14); rs1342326 on chromosome 9, flanking IL33 (P=9×10-10); rs744910 on chromosome 15 in SMAD3 (P=4×10-9); and rs2284033 on chromosome 22 in IL2RB (P=1.1×10-8). (N Engl J Med 2010;363:1211-21.)

flanking 隣接する

Only HLA-DR showed a significant genomewide association with the total serum IgE concentration, and loci strongly associated with IgE levels were not associated with asthma. (N Engl J Med 2010;363:1211-21.)

ひとつの文のなかに"association""associate"が全部で3つも出てきます。語の重複を避けるというのは和洋問わず「文の美学」ですが、仕方なかったのでしょうね。

CONCLUSIONS

Asthma is genetically heterogeneous.

簡潔に全体をまとめています。こうしたまとめ文が入ると、読んでいても頭が整理しやすく、わかりやすいですね。

いかがでしたか?一般論で導入し、要所でまとめを入れて論旨を定着させる、真似してみたい形です。

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ABSTRACT | 06:21:26 | Trackback(0) | Comments(0)
ピンクリボンにちなみ: N Engl J Med 2010;363:1203-1210.
10月には各地でピンクリボンに関連した乳がん検診啓発活動が催されます。
その協賛、というわけではないのでしょうが、今週号のNEJM最初の論文は乳がん検診に関する内容です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Effect of Screening Mammography on Breast-Cancer Mortality in Norway (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりに匂わせています。

The use of historical control subjects does not take into account chronologic trends associated with advances in breast-cancer awareness and treatment. (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The use of historical control subjects does not take into account chronologic trends associated with advances in breast-cancer awareness and treatment. (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

take into account 考慮に入れる

METHODS

We compared the incidence-based rates of death from breast cancer in four groups: two groups of women who from 1996 through 2005 were living in counties with screening (screening group) or without screening (nonscreening group); and two historical-comparison groups that from 1986 through 1995 mirrored the current groups. (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

なるほど、社会情勢や乳がん検診認知度も加味して比較群を立てたということです。

RESULTS

Thus, the difference in the reduction in mortality between the current and historical groups that could be attributed to screening alone was 2.4 deaths per 100,000 person-years, or a third of the total reduction of 7.2 deaths. (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

Thus したがって

前文で結果のデータを提示して、ここで"thus"を使ってまとめています。使ってみたい接続詞です。

CONCLUSIONS

The availability of screening mammography was associated with a reduction in the rate of death from breast cancer, but the screening itself accounted for only about a third of the total reduction. (N Engl J Med 2010;363:1203-1210.)

accounted for ~の理由となっている

いかがでしたか?観察研究でも、今回のように視点を変えて行えば、新しい知見が得られますね。

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ABSTRACT | 06:27:06 | Trackback(0) | Comments(0)
週イチ統計を読む: N Engl J Med 2010;363:1107-16.
Sep.16号のNEJM掲載論文で統計の勉強をしましょう。
今回、取り上げるのはこちらの論文です。下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Neuromuscular Blockers in Early Acute Respiratory Distress Syndrome (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

残念ながら全文無料閲覧の対象ではありません。
図書館で読むか、あるいはNEJM Appというアプリ(ただし最新号のみ閲覧可)でご覧ください。

では、そろそろ、論文を読んでみましょうか。
統計の視点から読むときのチェックポイントは、DPePSでしたね。

D:Design (デザイン)
Pe:Primary endpoint (一次エンドポイント)
P:Power (パワー計算)
S:Statistics (統計手法)


これを略して
 DPePS (ディーペップス)ですね。

論文でまず読むのはアブストラクト(抄録)部分ですから、ここからDPePSに該当する部分はできるだけ集めておきましょう。

では、抄録部分からDPePSを拾っていきます。ここは無料閲覧できますから、ご一緒に。

Design デザイン

In this multicenter, double-blind trial, 340 patients presenting to the intensive care unit (ICU) with an onset of severe ARDS within the previous 48 hours were randomly assigned to ... (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

ここに研究デザインが示されています(下線部)。多施設二重盲検ランダム化試験です。

Primary Endpoint 一次エンドポイント

The primary outcome was the proportion of patients who died either before hospital discharge or within 90 days after study enrollment (i.e., the 90-day in-hospital mortality rate), adjusted for predefined covariates and baseline differences between groups with the use of a Cox model. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

一次アウトカム(エンドポイントと同義)が詳しく記載されています。

ここから先は、本文に記載されている内容となります。
本文のMethodsを読んでみます。

Power 統計的パワー(パワー計算)

Assuming a 50% mortality at 90 days in the placebo group, we calculated that 340 patients would need to be enrolled to detect a 15% absolute reduction in the 90-day mortality in the cisatracurium group as compared with the placebo group, with 80% statistical power and a two-sided alpha value of 0.05. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

プラセボ群で50%の死亡率と想定し、その15%減を見込んで立案しています。αエラーは5%、βエラーは20%としていますね。

Statistics (統計手法)

We assessed the differences between the groups using Student's t-test, the Wilcoxon test, the chi-square test, or Fisher's exact test, as appropriate. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

こちらは2群の背景比較で使用した統計手法です。

The primary analysis consisted of evaluating the effect of cisatracurium on the primary outcome (i.e., 90-day mortality), with adjustment by means of a Cox multivariate proportional-hazards model that included two predefined covariates: the baseline Simplified Acute Physiology Score (SAPS) II and the baseline plateau pressure. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

一次アウトカムの解析にはCox多変量比例ハザードモデルを使っています。
すぐわかる統計用語(石村貞夫、デズモンド・アレン、東京図書)によれば、

寿命データ分析のためのノンパラメトリックな手法の1つ。
カプラン・マイヤー法に比べて、比例ハザード・モデルでは性別、年齢、白血球数といった共変量(予後因子)を利用できる点が魅力的。
(抜粋)

ということでした。うーん、ここは、そうなんだー、ということで流したいと思います。勉強不足...

続けて、結果を見ておきましょう。

Results 結果

The Cox regression model yielded a hazard ratio for death at 90 days in the cisatracurium group, as compared with the placebo group, of 0.68 (95% confidence interval [CI], 0.48 to 0.98; P=0.04), after adjustment for the baseline PaO2:FIO2, SAPS II, and plateau pressure . (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

ハザード比0.68 (95%CI 0.48-0.98)で有意差ありということでした。

The crude 90-day mortality was 31.6% (95% CI, 25.2 to 38.8) in the cisatracurium group and 40.7% (95% CI, 33.5 to 48.4) in the placebo group (P=0.08). (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

しかし、補正しないと両群の95%CIが重なっていて、有意差なしとなります。

抄録を読んだときにも書きましたが、この解釈は各個人の主観に影響されそうです。ハザード比最大0.98は「技あり1本」と取るのかどうか、著者らはもちろん有意に解釈していますが。

今日はここまで。統計まだまだ勉強中です。

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Statistics | 06:33:32 | Trackback(0) | Comments(2)
NEJM Podcasting:Sep. 16 2010.
The New England Journal of Medicine Sep.16号のオーディオサマリーを聞いてみましょう。
下記のタイトルをクリックしてみてください。ポッドキャストのRSSフィードのサイトに飛びます。
そこから聴きたい号をクリックしてくださいね。

NEJM Audio Summary: Sep. 16, 2010

では、いつものように冒頭部分を聞き取ってみましょう。
掲載スクリプトと異なる部分は赤字で示します。

Welcome to the New England Journal of Medicine audio summary for the week This summary covers the issue of September 16, 2010. I'm Dr Michael Bierrer. This week's issue feateres Featured are articles on neuromuscular blockers in early ARDS, JAK1 and JAK2 inhibition in myelofibrosis, susceptibility to exacerbation in COPD, smoke-free legislation and childhood asthma, and darbepoetin and kidney disease; a review article on idiopathic urgency urinary incontinence; a case report of a woman, 3 weeks post partum, with substernal chest pain; and Perspective articles on the safety of tiotropium, on preparing for a consumer-driven genomic age, on the risks of presymptomatic direct-to-consumer genetic testing, and on "Liberating the NHS" another attempt to implement market forces in English health care. At NEJM.org, every issue of the journal is now available in electronic form all the way back to the first article, "Remarks of Angina Pectoris" by John Warren, published in January, 1812. The entire archive consists of 8498 issues and is fully searchable. We hope that readers will find the new digital archive useful and informative.

いかがでしたか?後半のアーカイブの説明での数字、聞き取れましたか?

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未分類 | 06:22:55 | Trackback(0) | Comments(0)
文が思いの外長いとき: N Engl J Med 2010;363:1146-55.
「科学英語はシンプルを旨とすべし」はゴールドスタンダードだと思うのですが、The New England Journal of Medicineの抄録であっても、意外に長い文は存在します。
とにかく長い一文の攻略方法は動詞を見つけて首根っこを押さえる、ということに尽きます。
でも、なかなか動詞が姿を現さないことも、あるんですよね。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Erythropoietic Response and Outcomes in Kidney Disease and Type 2 Diabetes (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Non–placebo-controlled trials of erythropoiesis-stimulating agents (ESAs) comparing lower and higher hemoglobin targets in patients with chronic kidney disease indicate that targeting of a lower hemoglobin range may avoid ESA-associated risks. (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

冒頭から主部が長い文です。押さえておく動詞に下線を引いておきました。構造は簡単なんですが、動詞の前後が長いですね。

However, target-based strategies are confounded by each patient's individual hematopoietic response. (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

confounded 交絡している

METHODS

We assessed the relationship among the initial hemoglobin response to darbepoetin alfa after two weight-based doses, the hemoglobin level achieved after 4 weeks, the subsequent darbepoetin alfa dose, and outcomes in 1872 patients with chronic kidney disease and type 2 diabetes mellitus who were not receiving dialysis. (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

これもまた長い文です。ここの押さえどころは、among以下が列挙になっている、というところです。列挙部が長くなっているんですね。

RESULTS

Patients who had a poor initial response to darbepoetin alfa had a lower average hemoglobin level at 12 weeks and during follow-up than did patients with a better hemoglobin response (a change in hemoglobin level ranging from 2 to 15% or more) (P<0.001 for both comparisons), despite receiving higher doses of darbepoetin alfa (median dose, 232 μg vs. 167 μg; P<0.001). (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

この文の押さえる動詞は下線部のhadです。修飾部てんこもり、といった感があります。

CONCLUSIONS

Although the mechanism of this differential effect is not known, these findings raise concern about current target-based strategies for treating anemia in patients with chronic kidney disease. (N Engl J Med 2010;363:1146-55.)

these findings raise concern about 今回の結果から~という懸念が生じる

これはどこかで使ってみたい表現ですね。チェック!

いかがでしたか?長い文が多用されている抄録でしたね。好みの問題かもしれませんが、短めの文で重ねていく方が読みやすいように思いました。

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ABSTRACT | 06:17:57 | Trackback(0) | Comments(0)
禁煙法が小児喘息を減らす: N Engl J Med 2010;363:1139-45.
来月のタバコ値上げに向け、禁煙がいつもよりはややホットな話題となっています。
今回の論文は、公共の場での禁煙を禁止した法律が子どもの健康に与える影響を検討した内容です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Smoke-free Legislation and Hospitalizations for Childhood Asthma (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたり。

However, it is not known whether respiratory disease is also reduced among people who do not have occupational exposure to environmental tobacco smoke. (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

職業的にタバコ煙に曝露されていない人たちの呼吸器疾患が減っているかどうかはわかっていない、と言っています。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Previous studies have shown that after the adoption of comprehensive smoke-free legislation, there is a reduction in respiratory symptoms among workers in bars. (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

飲食店従業員へのタバコ煙健康被害は最近になって、日本でも問題になってきました。

METHODS

A negative binomial regression model was fitted, with adjustment for age group, sex, quintile of socioeconomic status, urban or rural residence, month, and year. (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

quintile 五分位数

RESULTS

After implementation of the legislation, there was a mean reduction in the rate of admissions of 18.2% per year relative to the rate on March 26, 2006 (95% CI, 14.7 to 21.8; P<0.001). (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

implementation 遂行

年率2割弱の減少がある、というのはすごいことです。

CONCLUSIONS

In Scotland, passage of smoke-free legislation in 2006 was associated with a subsequent reduction in the rate of respiratory disease in populations other than those with occupational exposure to environmental tobacco smoke. (N Engl J Med 2010;363:1139-45.)

締めは結果の数値を文章化したものになっています。

いかがでしたか?条例化して禁煙に取り組んでいる横浜市あたりで、これと同じような評価をやってみるとおもしろいのでは、と思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
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ABSTRACT | 07:09:41 | Trackback(0) | Comments(0)
観察研究の一例: N Engl J Med 2010;363:1128-38.
全体の印象として、The New England Journal of Medicineに掲載される原著論文は介入研究が多いのですが、今回は、観察研究が発表されています。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Susceptibility to Exacerbation in Chronic Obstructive Pulmonary Disease (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

今回は「ハテナ起点」、ありますよ。

Although we know that exacerbations are key events in chronic obstructive pulmonary disease (COPD), our understanding of their frequency, determinants, and effects is incomplete. (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

下線部のように"Although ... , .. is incomplete"型です。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

In a large observational cohort, we tested the hypothesis that there is a frequent-exacerbation phenotype of COPD that is independent of disease severity. (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

研究デザインが記されています。

METHODS

Exacerbations were defined as events that led a care provider to prescribe antibiotics or corticosteroids (or both) or that led to hospitalization (severe exacerbations). (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

どちらも複数形で、呼応していますね。

RESULTS

The frequent-exacerbation phenotype appeared to be relatively stable over a period of 3 years and could be predicted on the basis of the patient's recall of previous treated events. (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

phenotype 表現型

CONCLUSIONS

This has implications for the targeting of exacerbation-prevention strategies across the spectrum of disease severity. (N Engl J Med 2010;363:1128-38.)

implications 意義

締めでは、結果をまとめた上で、今後の展望を述べています。

いかがでしたか?こうした観察研究を元に、介入研究へと進めていくことが期待されます。

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ABSTRACT | 06:29:07 | Trackback(0) | Comments(0)
知らない術語がいっぱいあるとき: N Engl J Med 2010;363:1117-27.
医学は日進月歩なので、専門外の領域のことは瞬く間にわからないことだらけになってしまいます。
すべての領域について精通している、というのは理想ではありますが、現実にはなかなかそうもいきません。
NEJMの論文を読んでいても、知らない術語のオンパレードということも... そんなときには、「知らないからわかりませーん」と飛ばすのは簡単ですが、逆に、謙虚に知識を広げるつもりで目を通してみてはどうでしょうか?

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Safety and Efficacy of INCB018424, a JAK1 and JAK2 Inhibitor, in Myelofibrosis (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

About half of patients with myelofibrosis carry a gain-of-function mutation in the Janus kinase 2 gene (JAK2 V617F) that contributes to the pathophysiology of the disease. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

a gain-of-function mutation 機能獲得型変異

METHODS

We conducted a phase 1-2 trial of INCB018424 in patients with JAK2 V617F-positive or JAK2 V617F-negative primary myelofibrosis, post–essential thrombocythemia myelofibrosis, or post–polycythemia vera myelofibrosis. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

広義での研究デザインが述べられています。

RESULTS

We studied additional doses and established that a 15-mg twice-daily starting dose, followed by individualized dose titration, was the most effective and safest dosing regimen. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

dose titration 用量漸増

Patients with debilitating symptoms, including weight loss, fatigue, night sweats, and pruritus, had rapid improvement. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

debilitating 衰弱させる

具体的にはincluding以下に述べられています。

Clinical benefits were associated with a marked diminution of levels of circulating inflammatory cytokines that are commonly elevated in myelofibrosis. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

diminution 減少

CONCLUSIONS

INCB018424 was associated with marked and durable clinical benefits in patients with myelofibrosis for whom no approved therapies existed. (N Engl J Med 2010;363:1117-27.)

締めは結果のまとめです。下線部が実は「ハテナ起点」になるのかもしれませんね。

いかがでしたか?よく知らない領域の論文は確かに「流れに乗って」読むのは難しいです。でも、例えば、ガイドブックを眺めるつもりで、そうなのかー、と読んでみてはどうでしょう。知識が増えていく感触は悪くないですよ。

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ABSTRACT | 07:06:03 | Trackback(0) | Comments(0)
ルーチンを見直す: N Engl J Med 2010;363:1107-16.
だいたいどんな仕事でもある程度の型といいますか、手順があります。
それをルーチンとして回していけばそれはそれで淡々と仕事はこなせていけるのですが、定期的にそれが本当に有用なことのなのか、ということを検証していく必要があります。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Neuromuscular Blockers in Early Acute Respiratory Distress Syndrome (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

今回、「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

In patients undergoing mechanical ventilation for the acute respiratory distress syndrome (ARDS), neuromuscular blocking agents may improve oxygenation and decrease ventilator-induced lung injury but may also cause muscle weakness. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

ARDSの治療で人工呼吸器をつなぐとき、神経筋遮断薬を使用する、というのはいわゆるルーチンに近いのではないのではないでしょうか。ここでは、その意義と弊害について、どちらにも"may"を使って問題提起を行っています。

METHODS

The primary outcome was the proportion of patients who died either before hospital discharge or within 90 days after study enrollment (i.e., the 90-day in-hospital mortality rate), adjusted for predefined covariates and baseline differences between groups with the use of a Cox model. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

一次アウトカムが記載されています。これを見ると、筋力低下というデメリットよりもむしろ、救命効果といったメリットの検証を目指しているようです。

RESULTS

The hazard ratio for death at 90 days in the cisatracurium group, as compared with the placebo group, was 0.68 (95% confidence interval [CI], 0.48 to 0.98; P=0.04), after adjustment for both the baseline PaO2:FIO2 and plateau pressure and the Simplified Acute Physiology II score. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

確かに、ハザード比0.68で有意差もあります。でもここで、95%信頼区間(95% confidence interval [CI])を見てみます。95% confidence interval [CI], 0.48 to 0.98ということは、ハザード比は最大0.98にはなり得ることがわかります。ハザード比が1になると、両者とんとん、変わりなし、ということですから、0.98だと、「ちょっとだけいいか」と解釈することもできます。そのあたりの解釈は、解釈する人の主観に依るところが大きいでしょう。1より少しでも小さければ十分OKと考える場合もあるでしょう。ここで、おそらく、「筋力低下」というデメリットを考慮する必要が生じてくるのではないかと思います。例えば、ハザード比が例えば0.98であったとき、著しい筋力低下が起こるのであれば、患者さんのさまざまなバックグラウンドを考えて、この薬を使用するかどうか慎重に考えなくてはいけない局面もあるでしょう。

CONCLUSIONS

In patients with severe ARDS, early administration of a neuromuscular blocking agent improved the adjusted 90-day survival and increased the time off the ventilator without increasing muscle weakness. (N Engl J Med 2010;363:1107-16.)

結果の繰り返しになります。ただ、下線部で、上で考えたような内容が付記されています。「筋力低下なしに」と書かれていますね。

いかがでしたか?(私の場合)数値は飛ばして読みがちでしたが、立ち止まって自分の頭で考えてみると新しく見えてくることもあるなあ、と思った一編でした。

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ABSTRACT | 06:10:17 | Trackback(0) | Comments(0)
週イチ統計を読む: N Engl J Med 2010;363:1038-49.
The New England Journal of Medicine Sep.9号掲載の論文で統計の勉強をしましょう。
今回取り上げる論文はこちら。

Gentamicin–Collagen Sponge for Infection Prophylaxis in Colorectal Surgery (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

残念ながら全文無料閲覧対象の論文ではありません。
でも、もし、iPhone/iPod Touch、iPadをお持ちなら、App Storeをチェック。
NEJM This Weekという無料アプリをダウンロードすれば、今週号掲載論文の全文をタダで読むことができます。
ただし、アーカイブ(過去記事)は読めません。
最新号だけ、全文無料で読めます。ご注意を。

では、そろそろ、論文を読んでみましょうか。
統計の視点から読むときのチェックポイントは、DPePSでしたね。

D:Design (デザイン)
Pe:Primary endpoint (一次エンドポイント)
P:Power (パワー計算)
S:Statistics (統計手法)


これを略して
 DPePS (ディーペップス)ですね。

論文でまず読むのはアブストラクト(抄録)部分ですから、ここからDPePSに該当する部分はできるだけ集めておきましょう。

では、抄録部分からDPePSを拾っていきます。ここは無料閲覧できますから、ご一緒に。

Design デザイン

In a phase 3 trial, we randomly assigned 602 patients undergoing open or laparoscopically assisted colorectal surgery at 39 U.S. sites to undergo either the insertion of two gentamicin–collagen sponges above the fascia at the time of surgical closure (the sponge group) or no intervention (the control group). (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

第3相試験である、と書かれています。『わかりやすい医学統計学』(森實敏夫、メディカルトリビューン)によれば、

Phase III
患者で行われる有効性と安全性を証明する承認を得るための治験


とあります。厳密な意味での研究デザインではないのですが、抄録での情報として拾っておきます。

Primary Endpoint 一次エンドポイント

The primary end point was surgical-site infection occurring within 60 days after surgery, as adjudicated by a clinical-events classification committee that was unaware of the study-group assignments. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

一次エンドポイントは「術後60日目での術部感染」と設定してあります。

抄録から拾えるのは、ここまで。
次は本文で探します。

Power 統計的パワー

Calculations during the planning phase indicated that enrollment of 592 patients (296 per study group) would be required to detect a 50% relative reduction in the incidence of surgical-site infection in the sponge group as compared with the control group, with a power of at least 85% and a two-sided type I error rate of 0.05. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

対照群の50%減の感染率になるように設定し、αエラーを5%、βエラーを15%としています。

On the basis of previous trials, we assumed a 16% incidence of surgical-site infection. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

事前の検討から、術部感染率を16%と見積もっています。したがって、スポンジ群では8%の感染率になることを期待していることになります。

Statistics 統計手法

The primary analysis was based on intention-to-treat methods. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

一次エンドポイントはITT解析で行われています。

We compared the primary end point between the two study groups by means of a two-sided chi-square test involving data across all sites, after checking the treatment-by-site interaction. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

そして、使用統計はカイ二乗検定です。

結果を見てみましょう。

RESULTS 結果

In the primary analysis, surgical-site infections occurred more frequently in the sponge group (90 of 300 patients [30.0%]) than in the control group (63 of 302 [20.9%]) (P=0.01) (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

スポンジ群では対照群と比べて、術部感染が有意に高率に発生していました。対照群の感染率も事前調査よりは多くなっていますね。

続くDiscussionでは「どうしてこんな結果になってしまったのか?」という考察が述べられています。学問としても興味深いところですが、「予期しない結果を得てしまったときに、どのように論を立て直して書くか?」という事例としても一読の価値はあります。

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Statistics | 06:24:36 | Trackback(1) | Comments(2)
NEJM Podcasting:Sep. 9, 2010.
The New England Journal of Medicine Sep.9号のオーディオサマリーを聞いてみましょう。
今回から、ポッドキャストにリンクを張ってみます。
下記のタイトルをクリックしてみてください。ポッドキャストのRSSフィードのサイトに飛びます。
そこから聴きたい号をクリックしてくださいね。

Current Issue: September 9, 2010 Weekly Audio Summary


いつものように冒頭のヘッドライン部分を聞き取ってみます。
NEJMのサイトにはこの部分に限ってスクリプトが掲載されています。参考にして聴くと楽ですよ。
ただし、読まれる文はしばしば掲載スクリプトと異なっているので要注意です。

では、早速、ヘッドライン部分を聴いてみましょう。
掲載スクリプトと異なって読まれている部分は赤字で示します。

Welcome to the New England Journal of Medicine audio summary for the week This summary covers the issue of September 9, 2010. I'm Dr Lisa Johonson. This week's issue features Featured are articles on rapid molecular detection of tuberculosis TB and rifampin resistance, genetic susceptibility to genes and Fuchs’s corneal dystrophy, persistent malignant stem cells in 5q deletion myelodysplastic syndrome, the gentamicin–collagen sponge for infection prophylaxis in colorectal surgery, and lessons from the mammography wars and basophils and nephritis in lupes; a review article on MDR-TB ― critical steps for prevention and control; a case report of a woman with chronic anemia; and Perspective articles on screening student athletes for sickle cell trait, on insurance reforms and defining medical expenses and early skirmish over insurance reforms, and on patient safety beyond the hospital.

今週のオーディオサマリーは赤字がいっぱいでした。各記事のタイトルをヒントにして聞き取ってみました。

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PODCAST | 05:57:14 | Trackback(0) | Comments(2)
術創感染コントロールの難しさ:N Engl J Med 2010;363:1038-49.
開腹であれ腹腔鏡下であれ、術創の大小を問わず、術後の感染コントロールはおろそかにできません。
今回の論文は、そこで使われてきたゲンタマイシン―コラーゲンスポンジの評価です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Gentamicin–Collagen Sponge for Infection Prophylaxis in Colorectal Surgery (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

今回は「ハテナ起点」は明示されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The gentamicin–collagen sponge, an implantable topical antibiotic agent, is approved for surgical implantation in 54 countries. Since 1985, more than 1 million patients have been treated with the sponges (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

ゲンタマイシンーコラーゲンスポンジをめぐる概況、といったところでしょうか。

METHODS

The primary end point was surgical-site infection occurring within 60 days after surgery, as adjudicated by a clinical-events classification committee that was unaware of the study-group assignments. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

adjudicated 決定された

RESULTS

The incidence of surgical-site infection was higher in the sponge group (90 of 300 patients [30.0%]) than in the control group (63 of 302 patients [20.9%], P=0.01). (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

一次エンドポイントの結果です。スポンジ群が有意に高率で感染を起こしています。

Superficial surgical-site infection occurred in 20.3% of patients in the sponge group and 13.6% of patients in the control group (P=0.03), and deep surgical-site infection in 8.3% and 6.0% (P=0.26), respectively. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

スポンジ群で表層感染のコントロールができなかったのが大きかったようです。

CONCLUSIONS

Our large, multicenter trial shows that the gentamicin–collagen sponge is not effective at preventing surgical-site infection in patients who undergo colorectal surgery; paradoxically, it appears to result in significantly more surgical-site infections. (N Engl J Med 2010;363:1038-49.)

paradoxically 逆に

この副詞に著者らの驚きが感じられます。感染制御のためのスポンジで逆に感染が増加してしまった、という結果になってしまった!という結語です。

いかがでしたか?54カ国で認可されているというゲンタマイシン―コラーゲンスポンジですが、日本でもよく使われているのでしょうか?外科で実際に使われている先生がいらっしゃいましたら、ご意見をお聞かせください。

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ABSTRACT | 06:18:01 | Trackback(0) | Comments(0)
副詞に気をつけて読む: N Engl J Med 2010;363:1025-37.
英文でも和文でも、とりあえず主語と述語があれば、用は足ります。
そこに副詞が加わると、文は豊かになり、より内容が伝わりやすくなります。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Persistent Malignant Stem Cells in del(5q) Myelodysplasia in Remission (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

今回の「ハテナ起点」はここ。

The in vivo clinical significance of malignant stem cells remains unclear. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

「ハテナ起点」のgold standardたる"remain unknown"パターンですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The in vivo clinical significance of malignant stem cells remains unclear. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

語順に注意しましょう。"in vivo"がこんな位置に入るんですね。おもしろい!

METHODS

Patients who have the 5q deletion (del[5q]) myelodysplastic syndrome (interstitial deletions involving the long arm of chromosome 5) have complete clinical and cytogenetic remissions in response to lenalidomide treatment, but they often have relapse. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

have relapse 再発する

セットでチェックしておきます。

RESULTS

副詞を中心に見ていきますね。

Virtually all CD34+, CD38+ progenitor cells and stem cells that were positive for CD34 and CD90, with undetectable or low CD38 (CD38-/low), had the 5q deletion before treatment. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

Virtually 事実上、実質的に

Although lenalidomide efficiently reduced these progenitors in patients in complete remission, a larger fraction of the minor, quiescent, CD34+,CD38-/low, CD90+ del(5q) stem cells as well as functionally defined del(5q) stem cells remained distinctly resistant to lenalidomide. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

efficiently 効果を生じる、効果的に
quiescent 休眠の
functionally 機能的に
distinctly はっきりと

これらの副詞がなくても意味は伝わります。でも、どうでしょう?あったほうがよりわかりやすいですね。

CONCLUSIONS

In these patients with the del(5q) myelodysplastic syndrome, we identified rare and phenotypically distinct del(5q) myelodysplastic syndrome stem cells that were also selectively resistant to therapeutic targeting at the time of complete clinical and cytogenetic remission. (N Engl J Med 2010;363:1025-37.)

at the time of ~の時点で

いかがでしたか?自分で書くとなるとなかなかうまく副詞が使えそうにないのですが、こうして読むことが解決策のひとつになると思います。

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ABSTRACT | 07:49:00 | Trackback(0) | Comments(0)
疾患について簡略に説明する: N Engl J Med 2010;363:1016-24.
自分がよく知っている物事を説明するとき、ついつい言葉を重ねすぎて、かえってわかりにくくしてしまうことがあります。特に、患者さんに病気の説明をするときには気をつけなくてはいけませんね。
今回の論文では、眼科領域に詳しい人以外には耳慣れない疾患が出てきます。どのように説明しているのか、ちょっと注目してみましょう。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

E2-2 Protein and Fuchs's Corneal Dystrophy (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたり。

Although rare genetic variation that contributes to both early-onset and typical late-onset forms of FCD has been identified, to our knowledge, no common variants have been reported. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

"Although..."で始めるパターンですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Fuchs's corneal dystrophy (FCD) is a leading cause of corneal transplantation and affects 5% of persons in the United States who are over the age of 40 years. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

フックス角膜ジストロフィーについての説明が始まります。まずは「米国40歳代以上で4%の罹患率である」といった疫学的内容で、全体像を示しています。このあとに臨床像の説明が続きます。

Although rare genetic variation that contributes to both early-onset and typical late-onset forms of FCD has been identified, to our knowledge, no common variants have been reported. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

慎重に言葉を選んでいる、という印象を受けます。

METHODS

We performed a genomewide association study and replicated the most significant observations in a second, independent group of subjects. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

a second, independent group of subjects 別の独立した対象群

RESULTS

Alleles in the gene encoding protein tyrosine phosphatase receptor type G (PTPRG) were associated with FCD (P=4.0×10-7), but the association did not reach genomewide significance. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

「有意ではない」という表現のひとつとしてチェック。

CONCLUSIONS

Genetic variation in TCF4 contributes to the development of FCD. (N Engl J Med 2010;363:1016-24.)

contributes to 関与している


いかがでしたか?日本ではあまり話題になっていないように思うフックス角膜ジストロフィーですが、そのあたりはやはり、人種差かなにかなのでしょうか。

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ABSTRACT | 06:21:47 | Trackback(0) | Comments(0)
結核診断に新しい進歩が: N Engl J Med 2010;383:1005-1015.
耐性株の出現や宿主側の著しい免疫低下疾患などで、ますます手強くなってきている結核菌ですが、
治療が難しいことの原因のひとつには確定診断がつくまでに時間を要する、ということがあります。
それでも培養と鏡検しかなかった頃に比べれば数段速くなっているものの、それでも薬剤耐性を調べるにはやはり培養の結果を待たざるを得ず、「診断的治療」として、見切り発車せざるを得ないことも少なからずありました。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。今回は全文無料閲覧です。

Rapid Molecular Detection of Tuberculosis and Rifampin Resistance (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

今回の「ハテナ起点」はこのあたりでしょうか。

Early detection is essential to reduce the death rate and interrupt transmission, but the complexity and infrastructure needs of sensitive methods limit their accessibility and effect. (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Global control of tuberculosis is hampered by slow, insensitive diagnostic methods, particularly for the detection of drug-resistant forms and in patients with human immunodeficiency virus infection. (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

hampered 障害となる

METHODS

We assessed the performance of Xpert MTB/RIF, an automated molecular test for Mycobacterium tuberculosis (MTB) and resistance to rifampin (RIF), with fully integrated sample processing in 1730 patients with suspected drug-sensitive or multidrug-resistant pulmonary tuberculosis. (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

Mycobacterium tuberculosis 結核菌

バクテリアの記載方法についてクライダー先生は次のように説明しています。

文中でバクテリアの名前が初出する際には、名前を完璧に(属名ははじめを大文字にし、種名は小文字にする。そして名前は全部イタリックにする)書き出すことになる。その後文中で同じバクテリアについて述べる機会があれば、その際は属名の部分(正式名の最初の部分)は省略できる。 (『速引!医学語ブック』、C.L.クライダー著、東京図書)

この論文ではMycobacterium tuberculosisを以下MTBとしていますが、一般にバクテリア名を省略形で書くときにはどうするのでしょうか?クライダー先生に訊いてみましょう。

AMAが推奨するスタイルでは、属名にピリオドをつけない(E coli)。この推奨スタイルは数年前に改訂された物であり、以前はピリオドをつける決まりになっていた(E.coli)。 (『速引!医学語ブック』)

ピリオドなしになったんですね。ただし、「投稿先によってはピリオドをつけるよう求められることもある」(同書より)だそうです。

RESULTS

Among culture-positive patients, a single, direct MTB/RIF test identified 551 of 561 patients with smear-positive tuberculosis (98.2%) and 124 of 171 with smear-negative tuberculosis (72.5%). (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

以下、結果が記されています。感度、特異度の計算を練習してみるのも一案ですよ。

CONCLUSIONS

The MTB/RIF test provided sensitive detection of tuberculosis and rifampin resistance directly from untreated sputum in less than 2 hours with minimal hands-on time. (N Engl J Med 2010;363:1005-1015.)

with minimal hands-on time 最短の実務時間で

結果の言い換えで締めています。

いかがでしたか?これが普及すれば臨床には大きな成果がもたらされますね。

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ABSTRACT | 06:53:07 | Trackback(0) | Comments(0)
NEJM Podcasting:Sep. 2, 2010.
今週号(Sep.2)号のNEJM オーディオサマリーを聞いてみましょう。
全部聞くと20分少々かかりますから、通勤のときや空き時間にでも耳に流しておいてください。
冒頭のヘッドライン1分前後ですから、ここだけ集中して聞き取ってみましょう。
NEJMのサイトには冒頭部分のスクリプトも掲載されています。

オーディオサマリーはNEJMのサイトのバナーをクリックして聞くことも、あるいはiTunes Storeでpodcast配信を受けることも可能です。いずれも無料ですから、気楽にチャレンジしてみましょう。

では、いつものように、冒頭部分をスクリプトと対比しながら聞いてみます。掲載スクリプトと異なって読まれている部分は赤字で示します。

Wecome to the New England Journal of Medicine audio summary for the week This summary covers the issue of September 2, 2010. I'm Dr Lisa Johnson. This week's issue features Featured are articles on sibutramine and cardiovascular outcomes in overweight and obese subjects, intensive blood-pressure control in hypertensive chronic kidney disease, dose comparisons of clopidogrel and aspirin in acute coronary syndromes, neoadjuvant chemotherapy or primary surgery in ovarian cancer, and disclosure of large-scale adverse events; a review article on calcium kidney stones; a Clinical Problem-Solving article on a woman originally from Nepal with who presented to her physician after unsuccessful attempts at pregnancy for 18 months; and Perspective articles on walking the tightrope of health insurance reform between 2010 and 2014, on insurance-premium rates and the ACA, and on indoor tanning ― signs, behavior and policy.

いかがでしたか?掲載論文の抄録を既に読んでいるので、いくらか聞き取りやすい部分もありましたね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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PODCAST | 05:30:25 | Trackback(0) | Comments(2)
抄録に「破調」はどうなのか?: N Engl J Med 2010;363:943-53.
短歌や俳句では字余り字足らずのものを破調というそうです。定型でないところに、おもしろみや美を見いだすというものです。では、実学としての抄録が「非定型」である場合はどうなるでしょうか?

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Neoadjuvant Chemotherapy or Primary Surgery in Stage IIIC or IV Ovarian Cancer (N Engl J Med 2010;363:941-53.)

今回は「ハテナ起点」は記載されていません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Primary debulking surgery before initiation of chemotherapy has been the standard of care for patients with advanced ovarian cancer. (N Engl J Med 2010;363:941-53.)

debulking 減量

この語を分解してみると"de"+"bulking"となります。bulkは「大きさ」とか「かたまり」といった意味になります。そして、"de"については『速引!医学語ブック』でクライダー先生(Twitter ID @cyndyandbrian)は次のように解説しています。

de- この接頭語もネガティブなこと、loss (欠損)、removal(切除)、reversal(反転)、privation(喪失)、cessation(停止)を意味する。

METHODS

We randomly assigned patients with stage IIIC or IV epithelial ovarian carcinoma, fallopian-tube carcinoma, or primary peritoneal carcinoma to primary debulking surgery followed by platinum-based chemotherapy or to neoadjuvant platinum-based chemotherapy followed by debulking surgery (so-called interval debulking surgery). (N Engl J Med 2010;363:941-53.)

"primary debulking surgery"と"interval debulking surgery"の比較です。ここでのprimaryは「先行して」という意味になります。

ここでは研究デザインや一次アウトカムについては記載されていません。次のRESULTSで触れられているのでしょうか?

RESULTS

The hazard ratio for death (intention-to-treat analysis) in the group assigned to neoadjuvant chemotherapy followed by interval debulking, as compared with the group assigned to primary debulking surgery followed by chemotherapy, was 0.98 (90% confidence interval [CI], 0.84 to 1.13; P=0.01 for noninferiority), and the hazard ratio for progressive disease was 1.01 (90% CI, 0.89 to 1.15). (N Engl J Med 2010;363:941-53.)

90%信頼区間について記載されています。ここで初めて"noninferiority"という語が出てきて、この検討はもしかして非劣性試験だったのか、と気づきます。信頼区間には1.0が含まれているので、比較した両者についてはほぼ同等である可能性もあるという結果になります。

CONCLUSIONS

Neoadjuvant chemotherapy followed by interval debulking surgery was not inferior to primary debulking surgery followed by chemotherapy as a treatment option for patients with bulky stage IIIC or IV ovarian carcinoma in this study. (N Engl J Med 2010;363:941-53.)

結果の言い直しです。やはり非劣性試験だったようですね。

いかがでしたか?抄録にはいつものように「研究デザイン」「一次アウトカムの定義」を明記してもらった方が読みやすいというのが私の感想です。

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ABSTRACT | 05:45:31 | Trackback(0) | Comments(0)
複数の結果を順に書く: N Engl J Med 2010;363:930-42.
たかだか200-300語の抄録であっても、数値が乱れ飛ぶ内容だと、見ただけでげんなりしそうになります。
でも、実は、そういう「数値乱れ飛び」こそ、シンプルに結果を並べているだけで、読んでみると意外に楽なこともありますよ。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Dose Comparisons of Clopidogrel and Aspirin in Acute Coronary Syndromes (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

However, evidence-based guidelines for dosing have not been established for either agent. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

"however"を使った「ひっくり返しパターン」ですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Clopidogrel and aspirin are widely used for patients with acute coronary syndromes and those undergoing percutaneous coronary intervention (PCI). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

これから検討する2剤についてざっくりと解説しています。

METHODS

We randomly assigned, in a 2-by-2 factorial design, 25,086 patients with an acute coronary syndrome who were referred for an invasive strategy to either double-dose clopidogrel (a 600-mg loading dose on day 1, followed by 150 mg daily for 6 days and 75 mg daily thereafter) or standard-dose clopidogrel (a 300-mg loading dose and 75 mg daily thereafter) and either higher-dose aspirin (300 to 325 mg daily) or lower-dose aspirin (75 to 100 mg daily). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

were referred for (検査・治療など)を受けることを勧められた、を受ける

The primary outcome was cardiovascular death, myocardial infarction, or stroke at 30 days. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

一次アウトカムが記されています。

RESULTS

数値が入り乱れていますが、順に見ていけば大丈夫ですよ。

The primary outcome occurred in 4.2% of patients assigned to double-dose clopidogrel as compared with 4.4% assigned to standard-dose clopidogrel (hazard ratio, 0.94; 95% confidence interval [CI], 0.83 to 1.06; P=0.30). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

こちらはclopidogrelについての一次アウトカムの結果です。有意差なしでした。

There was no significant difference between higher-dose and lower-dose aspirin with respect to the primary outcome (4.2% vs. 4.4%; hazard ratio, 0.97; 95% CI, 0.86 to 1.09; P=0.61) or major bleeding (2.3% vs. 2.3%; hazard ratio, 0.99; 95% CI, 0.84 to 1.17; P=0.90). (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

aspirinについての一次アウトカムの結果です。こちらも有意差なしでした。

CONCLUSIONS

In patients with an acute coronary syndrome who were referred for an invasive strategy, there was no significant difference between a 7-day, double-dose clopidogrel regimen and the standard-dose regimen, or between higher-dose aspirin and lower-dose aspirin, with respect to the primary outcome of cardiovascular death, myocardial infarction, or stroke. (N Engl J Med 2010;363:930-42.)

「締め」は結果の言い直し型です。

いかがでしたか?
抗凝固薬の投与量についてはこれまでも論議されてきた内容です。対象者、投与量、エンドポイントの設定によって出てくる結果は違ってきます。それでも、そうした検討の積み重ねこそが、至適投与量決定への近道となります。

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ABSTRACT | 05:51:41 | Trackback(0) | Comments(0)
強化療法は流行なのか?:N Engl J Med 2010;363:918-29.
NEJMの抄録をずっと読んでいますが、しばしば"intensive control"という語句を目にします。
日本語で言えば「強化療法」とでもいうのでしょうか。DMにしろ高血圧にしろ、これを取り扱った論文が少なからずあります。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Intensive Blood-Pressure Control in Hypertensive Chronic Kidney Disease (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Yet few trials have tested whether intensive blood-pressure control retards the progression of chronic kidney disease among black patients. (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

「以下のような試験は行われてこなかった」という意味です。これは使えそう。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

In observational studies, the relationship between blood pressure and end-stage renal disease (ESRD) is direct and progressive. (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

observational studies 観察研究

『医薬研究者のための研究デザインに合わせた統計手法の選び方』 (奥田千恵子著、金芳堂)では次のように説明しています。

(前略)被験者に対してほとんど制御を加えず、血液検査や身体機能測定、聞き取り調査だけを行っています。このような研究は観察研究(observation study)と呼ばれます。

これに対応するのが「実験研究」です。

これに対して、研究者により被験者が制御されている研究が実験研究(experimental study)です。臨床的な実験研究は介入研究(intervention study)とも呼ばれます。(同書より引用)

今回の検討は「介入研究」に該当します。

METHODS

The primary clinical outcome in the cohort phase was the progression of chronic kidney disease, which was defined as a doubling of the serum creatinine level, a diagnosis of ESRD, or death. (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

コホート相での一次アウトカムをCKDの進行と規定しています。

RESULTS

In both phases, there was no significant between-group difference in the risk of the primary outcome (hazard ratio in the intensive-control group, 0.91; P=0.27). (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

一次アウトカムで有意差は出なかったとあります。内訳は示されていないので、CKDの進行として定義されたどの項目がどうだったのかは本文を読まなくてはわかりません。

CONCLUSIONS

In overall analyses, intensive blood-pressure control had no effect on kidney disease progression. (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

結果を言い直しています。

However, there may be differential effects of intensive blood-pressure control in patients with and those without baseline proteinuria. (N Engl J Med 2010;363:918-29.)

「しかしながら」というわけで、"However,... may"で五分五分の可能性がある項目を示唆して締めにしています。次の研究の一次アウトカムはこのへんに設定するのでしょうね。

いかがでしたか?
日常診療において「よし強化療法だ」と意識して治療した経験は残念ながら私にはありません。でも、病状を評価・層別化して、治療法を段階的に変えてみる、というのはやってみると有用なケースもあるかもしれませんね。

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ABSTRACT | 06:42:52 | Trackback(0) | Comments(0)
記述軸のぶれはないか?を考えてみる: N Engl J Med 2010;363:905-17.
メタボリック症候群の治療には体重コントロールが欠かせません。
食事量の見直し、運動の勧め、生活習慣の改善など、いろいろアドバイスを送ります。
それでもなかなかままならないのが現実ですが、これが薬でなんとかなれば、というのは誰しも考えることでしょう。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Effect of Sibutramine on Cardiovascular Outcomes in Overweight and Obese Subjects (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

今回の研究の動機をあらわした「ハテナ起点」はこちら。

The long-term effects of sibutramine treatment on the rates of cardiovascular events and cardiovascular death among subjects at high cardiovascular risk have not been established. (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

「確立されていない」というのは定型文ですね。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The long-term effects of sibutramine treatment on the rates of cardiovascular events and cardiovascular death among subjects at high cardiovascular risk have not been established. (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

sibutramineという薬剤についての説明は一切ありません。既知のものとして書かれています。この文からわかるのは、心血管イベントと関係が問われているものだということだけです。

METHODS

All the subjects received sibutramine in addition to participating in a weight-management program during a 6-week, single-blind, lead-in period, after which 9804 subjects underwent random assignment in a double-blind fashion to sibutramine (4906 subjects) or placebo (4898 subjects). (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

lead-in period 引き込み期間のある、導入期間のある

The primary end point was the time from randomization to the first occurrence of a primary outcome event (nonfatal myocardial infarction, nonfatal stroke, resuscitation after cardiac arrest, or cardiovascular death). (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

ひとつの文にprimary end pointとprimary outcome eventが書かれています。この形はこれまで見たことがなかったですね。

RESULTS

The risk of a primary outcome event was 11.4% in the sibutramine group as compared with 10.0% in the placebo group (hazard ratio, 1.16; 95% confidence interval [CI], 1.03 to 1.31; P=0.02). (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

"primary outcome"ということばに惑わされそうですが、これは一次エンドポイントの結果ではありませんね。METHODSでは、一次エンドポイントを「一次アウトカムが発生するまでの時間」にしていました。
実は、この一次エンドポイントの結果は抄録に書かれていないのです。珍しいですね。

CONCLUSIONS

Subjects with preexisting cardiovascular conditions who were receiving long-term sibutramine treatment had an increased risk of nonfatal myocardial infarction and nonfatal stroke but not of cardiovascular death or death from any cause. (N Engl J Med 2010;363:905-17.)

締め方は結果の繰り返しパターンでした。

いかがでしたか?
最初から再読すると、「ハテナ起点」の設定からしても「心血管イベント発生率」を問う内容になっています。そうなると、一次エンドポイントの記述軸だけが少しずれてしまったのかもしれません。その文以外の整合性はひとまず取れているように思います。
あるいは、著者らの使っている"end point"や"outcome"という語の定義が私の思っているものとずれているのかもしれません。

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ABSTRACT | 06:12:53 | Trackback(0) | Comments(0)
BRAFの発音は?:NEJM Podcasting Aug.26
今週号のNEJMオーディオサマリーを聞いてみましょう。
全部聞くと20分あまりかかりますが、冒頭のヘッドライン部分なら1分前後です。
これまで読んできた原著論文の内容が主ですから、聞き取りやすいと思います。
ヘッドラインのスクリプトもサイトに掲載されています。

NEJMサイトの真ん中あたりにバナーがあります。
そこをクリックして聞くこともできますし、iTunes Storeのポッドキャストからも拾えます。

ではヘッドライン部分を聞いてみましょう。
いつものように、スクリプトと異なる部分を赤字で示しておきます。

Welcome to the New England Journal of Medicine audio summary for the week This summary covers the issue of August 26, 2010. I'm Dr. Michael Bierrer. This week's issue features Featured are articles on inhibition of mutated, activated BRAF in metastatic melanoma, sirolimus and kidney growth in autosomal dominant polycystic kidney disease, everolimus in patients with autosomal dominant polycystic kidney disease, underinsurance among children in the United States, and cancer and caprice; a review article on new therapeutic approaches to mendelian disorders; a case report of a man with loss of vision and a rash; and Perspective articles on whether we can treat cancer for a dollar a day treating cancer and guidelines for low-income countries, on revisiting the rosiglitazone story, and on the reality of drug shortages and the case of the injectable agent propofol.

"BRAF"は"「ビーラァフ」(カタカナで失礼!)と読むんですね。勉強になりました。

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PODCAST | 05:54:00 | Trackback(0) | Comments(0)
アメリカでの小児保険を考える: N Engl J Med 2010;363:841-51.
NEJM Aug.26号にはSpecial articleとして小児保険に関する論文が掲載されています。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Underinsurance among Children in the United States (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

今回の「ハテナ起点」はこちら。

Less attention has been devoted to the question of whether insurance sufficiently meets children's needs. (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

「あまり注意を払われてこなかった」というわけです。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Recent interest in policy regarding children's health insurance has focused on expanding coverage. (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

「目下の関心は~に集中している」という表現です。自己紹介にも使えそう。

例)Recent interest in my daily life has focused on gardening.

ちょっとおおげさですけど、重々しく話せばかえって笑いが取れるかもしれません。

METHODS

We estimated underinsurance among U.S. children on the basis of data from the 2007 National Survey of Children's Health (sample size, 91,642 children) regarding parents' or guardians' judgments of whether their children's insurance covered needed services and providers and reasonably covered costs. (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

guardians' 保護者、後見人

子どもの保護者が「親」だけではないというのがアメリカらしいですが、日本でもそうなってくるかもしれません。

RESULTS

As compared with children who were continuously and adequately insured, uninsured and underinsured children were more likely to have problems with health care access and quality. (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

対語になって記されています。

CONCLUSIONS

Access to health care and the quality of health care are suboptimal for uninsured and underinsured children. (N Engl J Med 2010;363:841-51.)

suboptimal 不十分な

保険の問題は本当に難問です。八方がうまくおさまる解決策はないようにも思えるほどです。でも、その時々で、最適と思われる施策を選択して進んでいくほかないのでしょうね。

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ABSTRACT | 06:25:24 | Trackback(0) | Comments(0)

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