■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

phase 1 試験を発表する: N Engl J Med 2010;363:809-19.
新薬の治験ではその段階によってphase 1からphase 4まで臨床試験相があります。
メジャーな学術誌ではphase 3が掲載されることが多いと思っていましたが、今回はphase 1と2をNEJMが取り上げています。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Inhibition of Mutated, Activated BRAF in Metastatic Melanoma (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

「ハテナ起点」の明記はありませんが、このあたりに見え隠れしています。

The identification of somatic mutations in the gene encoding the serine–threonine protein kinase B-RAF (BRAF) in the majority of melanomas offers an opportunity to test oncogene-targeted therapy for this disease. (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The identification of somatic mutations in the gene encoding the serine–threonine protein kinase B-RAF (BRAF) in the majority of melanomas offers an opportunity to test oncogene-targeted therapy for this disease. (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

offers an opportunity 機会を提供している→~が可能となっている

凜とした立ち位置からの書き出しになっています。口演でこんな風に話し始められたらかっこいいでしょうね。

METHODS

We conducted a multicenter, phase 1, dose-escalation trial of PLX4032 (also known as RG7204), an orally available inhibitor of mutated BRAF, followed by an extension phase involving the maximum dose that could be administered without adverse effects (the recommended phase 2 dose). (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

phase 1とphase 2試験についてそれぞれ注釈を加えながら説明しています。日本ではこのphase 1の数字がローマ数字のⅠになることが多いですが、ここでは算用数字です。
臨床試験相についての説明が『わかりやすい医学統計学』 (森實敏夫、メディカルトリビューン)にあったので引用します。

Phase Ⅰa
健常ボランティアで行われる臨床薬理学、薬物動力学、安全性の研究
Phase Ⅰb
患者で行われる基本研究で、薬理学、薬物動力学、薬物胴体学的効果、生物学的マーカーによる証明
Phase Ⅱa
少数(10-15人程度)の患者で行われるパイロット有効性研究
用量・反応、対象患者の選択、投与回数、さまざまな安全性、有効性に重点が置かれるのが一般的
Phase Ⅱb
(通常、数百人の)患者で行われる有効性研究
効果、(安全性)を証明する対象のある管理された比較試験


RESULTS

A total of 55 patients (49 of whom had melanoma) were enrolled in the dose-escalation phase, and 32 additional patients with metastatic melanoma who had BRAF with the V600E mutation were enrolled in the extension phase. (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

前のMETHODSで言及した語を使っています。

CONCLUSIONS

Treatment of metastatic melanoma with PLX4032 in patients with tumors that carry the V600E BRAF mutation resulted in complete or partial tumor regression in the majority of patients. (N Engl J Med 2010;363:809-19.)

in the majority of patients 大部分の患者で

いかがでしたか?このあとの進捗が期待されますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
またのお越しをお待ちいたしております。
ブログランキング参加中。応援の1クリックをお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:45:23 | Trackback(0) | Comments(0)

FC2Ad