■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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有意差がでなくても: N Engl J Med 2010;363:620-8.
The New England Journal of Medicineに掲載されている論文でもすべてが一次エンドポイントについて「有意差あり」という結果が出ているわけではありません。
有意差が出なかった場合、そこから何を引き出すか、というのも重要です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

A Controlled Trial of Sildenafil in Advanced Idiopathic Pulmonary Fibrosis (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

今回の「ハテナ起点」はこのmayに含有されています。

Sildenafil, a phosphodiesterase-5 inhibitor, may preferentially improve blood flow to well-ventilated regions of the lung in patients with advanced idiopathic pulmonary fibrosis, which could result in improvements in gas exchange. (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

大西泰斗先生によれば「mayは可能性が五分五分」ということです。そのあたりのニュアンスがここに含まれています。(『ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話』、大西泰斗/ポール・マクベイ著)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Sildenafil, a phosphodiesterase-5 inhibitor, may preferentially improve blood flow to well-ventilated regions of the lung in patients with advanced idiopathic pulmonary fibrosis, which could result in improvements in gas exchange. (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

preferentially 選択的に

We tested the hypothesis that treatment with sildenafil would improve walk distance, dyspnea, and quality of life in patients with advanced idiopathic pulmonary fibrosis, defined as a carbon monoxide diffusion capacity of less than 35% of the predicted value. (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

advanced idiopathic pulmonary fibrosisについて下線部以下で説明しています。

METHODS

The primary outcome was the proportion of patients with an increase in the 6-minute walk distance of 20% or more. (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

「6分間歩行の距離が20%以上伸びる」ということです。自分で書くときのために語順をチェックしておきます。特に、"of"以下の部分が最後にくっつくことに注意。

RESULTS

The difference in the primary outcome was not significant, with 9 of 89 patients (10%) in the sildenafil group and 6 of 91 (7%) in the placebo group having an improvement of 20% or more in the 6-minute walk distance (P=0.39). (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

「有意差はなかった」という文例です。シンプルな構文ですが、意外に使用例は少ないように思います。

CONCLUSIONS

The presence of some positive secondary outcomes creates clinical equipoise for further research. (N Engl J Med 2010;363:620-8.)

equipoise つりあい

「更なる研究が必要である」という意味になります。少しばかり格調ある言い回しですね。いつか使えるようにチェックしておきます。


いかがでしたか?一次エンドポイントがダメでも副次エンドポイントで何らかの光明が認められれば次に続けていくことができますね。実際の研究は、あたかも「重ね塗り」のような進展をしていくのでしょう。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 08:01:37 | Trackback(0) | Comments(0)

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