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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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現場の悩みを解決する: N Engl J Med 2010;363:609-19.
昨今は次々と「診療ガイドライン」が公表され、診察室での悩みはいくらか軽減されてきました。
それでもまだ、医師の裁量に任される部分も少なからずあり、最良の結果を得るための選択にうなることもしばしばです。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

A Randomized, Controlled Trial of Early versus Late Initiation of Dialysis (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

今回はこのあたりに「ハテナ起点」の気配があります。

In this study, conducted at 32 centers in Australia and New Zealand, we examined whether the timing of the initiation of maintenance dialysis influenced survival among patients with chronic kidney disease. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

In clinical practice, there is considerable variation in the timing of the initiation of maintenance dialysis for patients with stage V chronic kidney disease, with a worldwide trend toward early initiation. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

In clinical practice, 実地臨床の場において

書き出しにこのフレーズが来ると臨床医としてはぐっと親近感を覚えます。

METHODS

The primary outcome was death from any cause. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

一次エンドポイントを提示しています。

RESULTS

Between July 2000 and November 2008, a total of 828 adults (mean age, 60.4 years; 542 men and 286 women; 355 with diabetes) underwent randomization, with a median time to the initiation of dialysis of 1.80 months (95% confidence interval [CI], 1.60 to 2.23) in the early-start group and 7.40 months (95% CI, 6.23 to 8.27) in the late-start group. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

透析開始までの時間差は約半年でした。

Between July 2000 and November 2008, a total of 828 adults (mean age, 60.4 years; 542 men and 286 women; 355 with diabetes) underwent randomization, with a median time to the initiation of dialysis of 1.80 months (95% confidence interval [CI], 1.60 to 2.23) in the early-start group and 7.40 months (95% CI, 6.23 to 8.27) in the late-start group. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

underwent randomization ランダム化を受けた

これまで何度も出てきた表現です。ランダム割り付け、が結果に含まれていることが多いですね。

During a median follow-up period of 3.59 years, 152 of 404 patients in the early-start group (37.6%) and 155 of 424 in the late-start group (36.6%) died (hazard ratio with early initiation, 1.04; 95% CI, 0.83 to 1.30; P=0.75). (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

結果として得られた数値のみを提示しています。

CONCLUSIONS

In this study, planned early initiation of dialysis in patients with stage V chronic kidney disease was not associated with an improvement in survival or clinical outcomes. (N Engl J Med 2010;363:609-19.)

この"clinical outcome"が具体的に何を指しているのかは抄録中では明示されていません。「推して知るべし」なのかもしれませんが、読み手としては疑問が残ります。


いかがでしたか?有意差なし、という結果でしたが、統計内容はどんなだったのか気になりますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。あなたのお役に立てましたでしょうか。
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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:58:34 | Trackback(0) | Comments(0)

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