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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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非医療者のCPRに人工呼吸は必要か?:N Engl J Med 2010;363:423-33.
夏場のプールシーズン前には、あちこちで救急蘇生講習会が開かれます。
そこでは、医療者ではない一般の方がCPRを学び、実技を練習して帰って行きます。
今回の論文は、そうしたCPRにおいて人工呼吸は必要なのか、という内容です。

下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

CPR with Chest Compression Alone or with Rescue Breathing (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

「ハテナ起点」はこちら。

The role of rescue breathing in cardiopulmonary resuscitation (CPR) performed by a layperson is uncertain. (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

The role of rescue breathing in cardiopulmonary resuscitation (CPR) performed by a layperson is uncertain. (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

layperson 素人、トレーニングを受けていない人

このlayについて、ロングマン現代英英辞典4訂増補版では次のように説明しています。

lay adj [only before noun] not trained or not knowing much about a particular profession or subject

We hypothesized that the dispatcher instructions to bystanders to provide chest compression alone would result in improved survival as compared with instructions to provide chest compression plus rescue breathing. (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

dispatcher 指令係、指令者
bystanders 居合わせた人

METHODS

The primary outcome was survival to hospital discharge. (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

survival to hospital discharge 生きて退院した人
"to"を使っているところに注意。

RESULTS

We observed no significant difference between the two groups in the proportion of patients who survived to hospital discharge (12.5% with chest compression alone and 11.0% with chest compression plus rescue breathing, P=0.31) or in the proportion who survived with a favorable neurologic outcome in the two sites that assessed this secondary outcome (14.4% and 11.5%, respectively; P=0.13). (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

否定語noがはいっているので、orが使われています。

CONCLUSIONS

The results support a strategy for CPR performed by laypersons that emphasizes chest compression and minimizes the role of rescue breathing. (N Engl J Med 2010;363:423-33.)

a strategy 戦略
CPRの一連の過程は「戦略」というイメージなんですね。

いかがでしたか?以前から、CPR、特に非医療者が実施する場合において、胸骨圧迫と人工呼吸の両方が必須なのかという論議は続けられてきました。今回の論文では、人工呼吸があってもなくても、生存退院率は10%強で変わらない、という結論でした。エンドポイントの設定で結論が変わる可能性はあります。この論文についていえば、妥当なエンドポイントだったと思います。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:16:34 | Trackback(0) | Comments(0)

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