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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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ACCORD Eye Studyの報告: N Engl J Med 2010;363:233-44.
大規模な臨床研究の場合、一次エンドポイントだけでなく、副次エンドポイントも多数設定され、それぞれ検討が行われます。しかし、サンプルサイズは一次エンドポイントで有意差が出るように決定されたものです。したがって、副次エンドポイントはあくまで「参考」という位置にとどまります。

今回の論文は、大規模研究のひとつ、ACCORD試験に付随したACCORD Eye試験を取り扱っています。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Effects of Medical Therapies on Retinopathy Progression in Type 2 Diabetes (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

「ハテナ起点」はこのあたりに見え隠れしています。

Previous data suggest that these systemic factors may be important in the development and progression of diabetic retinopathy. (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

We investigated whether intensive glycemic control, combination therapy for dyslipidemia, and intensive blood-pressure control would limit the progression of diabetic retinopathy in persons with type 2 diabetes. (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

「3つの比較」を行ったという内容です。

METHODS

A subgroup of 2856 participants was evaluated for the effects of these interventions at 4 years on the progression of diabetic retinopathy by 3 or more steps on the Early Treatment Diabetic Retinopathy Study Severity Scale (as assessed from seven-field stereoscopic fundus photographs, with 17 possible steps and a higher number of steps indicating greater severity) or the development of diabetic retinopathy necessitating laser photocoagulation or vitrectomy. (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

vitrectomy 硝子体切除術

眼科以外ではなかなか遭遇しない単語です。こういうときには分解してみると意味がわかる、と「速引!医学語ブック」の著者シンシア・L・クライダーは勧めています。
それにしたがって、「vitreum (硝子体)」と「ectomy」とに分けてみます。
同書によれば、

-ectomy 臓器や腺、あついは体内にある他の要素を外科的に取り除くことを意味する。

ということなので、「硝子体切除術」という訳になります。
「硝子体」がわからなくても「ectomy」で「なんか切除するんだなー」というイメージは浮かびますね。

RESULTS

At 4 years, the rates of progression of diabetic retinopathy were 7.3% with intensive glycemia treatment, versus 10.4% with standard therapy (adjusted odds ratio, 0.67; 95% confidence interval [CI], 0.51 to 0.87; P=0.003); 6.5% with fenofibrate for intensive dyslipidemia therapy, versus 10.2% with placebo (adjusted odds ratio, 0.60; 95% CI, 0.42 to 0.87; P=0.006); and 10.4% with intensive blood-pressure therapy, versus 8.8% with standard therapy (adjusted odds ratio, 1.23; 95% CI, 0.84 to 1.79; P=0.29). (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

いっぱいセミコロンが出てきましたね。内容を読みつつ、このあたりの使い方もチェックしておきます。
「区切り」や「丸括弧にくっついて」という使い方が見られます。

CONCLUSIONS

Intensive glycemic control and intensive combination treatment of dyslipidemia, but not intensive blood-pressure control, reduced the rate of progression of diabetic retinopathy. (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

冒頭の3つの検討のうち、厳格な血圧コントロール以外は有効であったということです。

(Funded by the National Heart, Lung, and Blood Institute and others; ClinicalTrials.gov numbers, NCT00000620 [ClinicalTrials.gov] for the ACCORD study and NCT00542178 [ClinicalTrials.gov] for the ACCORD Eye study.) (N Engl J Med 2010;363:233-44.)

ACCORD Eye studyがACCORD studyとどのような関係で実施されたのか興味があります。そのあたりは本文へ、ということになりますが。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 07:36:39 | Trackback(0) | Comments(0)

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