■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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僅差を検討する: N Engl J Med 2010;363:211-20.
画期的に効果のある治療法が見つかることは理想的ですが、現実にはなかなかそうもいきません。
でも、わずかでも有意に効く可能性があれば、そこを丹念にかぎ分けて、よりよい治療を探索することが全体の底上げにつながります。

今回の論文はそうした試みを取り扱った内容です。
下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Rituximab versus Cyclophosphamide in ANCA-Associated Renal Vasculitis (N Engl J Med 2010;363:211-20.)

今回は、はっきりとした「はてな表現」はありません。

では、早速抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Treatment with rituximab has led to remission rates of 80 to 90% among patients with refractory ANCA-associated vasculitis and may be safer than cyclophosphamide regimens. (N Engl J Med 2010;363:211-20.)

このmay一語に「はてな起点」の含みを持たせています。いつもながら大西先生の解説によれば、
 mayは「閉ざされていない」
というイメージで、可能性は五分五分、というところになります。(参考:『ハートで感じる英文法』大西泰斗/ポール・マクベイ著、NHK出版)
この際どいところに有意差があるかどうかを調べた研究です。

METHODS

Primary end points were sustained remission rates at 12 months and severe adverse events. (N Engl J Med 2010;363:211-20.)

sustained remission rates 寛解維持率

sustainは「維持する、持続する」です。サステイナビリティ、などとカタカナで日本語にも入りつつあります。

RESULTS

A total of 25 patients in the rituximab group (76%) and 9 patients in the control group (82%) had a sustained remission (P=0.68). (N Engl J Med 2010;363:211-20.)

ここではa sustained remissionの冠詞が"a"になっています。イメージは「ひとつに決まらない」です。(『ハートで感じる英文法』より)カテゴリーとしてある程度、幅を持っている、ということからの冠詞でしょうか?

CONCLUSIONS

A rituximab-based regimen was not superior to standard intravenous cyclophosphamide for severe ANCA-associated vasculitis. Sustained-remission rates were high in both groups, and the rituximab-based regimen was not associated with reductions in early severe adverse events. (N Engl J Med 2010;363:211-20.)

「優れてはいなかった」という結論に、inferiorを使っていないところが、統計結果を踏まえた表現なのでしょうか。

いかがでしたか。この結果を著者らがどのように解釈しているのか、気になりますね。アブストラクトではそこまで記載されていませんから、本文で、ということなのでしょう。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 06:11:48 | Trackback(0) | Comments(0)

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