■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

■プロフィール

Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

■最新記事
■最新コメント
■FC2カウンター

■カテゴリ
■リンク
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■最新トラックバック
■FC2ブログランキング
■ソーシャルブックマーク

■RSSリンクの表示
■QRコード

QRコード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
週イチ!統計を読む: N Engl J Med 2009;361:2209-20.
The New England Journal of Medicine Dec.3号掲載の論文から毎週ひとつピックアップして、
統計を勉強しています。
今回取り上げるのはこちら。全文、無料閲覧可なのでどうぞ。
Vaccination with ALVAC and AIDSVAX to Prevent HIV-1 Infection in Thailand (N Engl J Med 2009;361:2209-20.)
参考図書は、臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ! (EBMライブラリー)です。(以下、「やさしい臨床統計」と略します。)

「統計の読み解き」方法を確認しましょう(「やさしい臨床統計」より)
1) 研究デザインの確認
2) パワー計算
3) 一次エンドポイントの確認
4) 統計解析のパターン確認

なかなか覚えにくいので、この際、頭文字をつなげて、
Design-Power-Endpoint-Staticsで、DPES(ディーペス)とでもしますか。

では、これに沿って読んでいきましょう。

1) 研究デザインの確認
これはabstractに書かれています。
In a community-based, randomized, multicenter, double-blind, placebo-controlled efficacy trial (N Engl J Med 2009;361:2209-20.)
ランダム化比較試験であることがわかります。

2) パワー計算
これは書かれてないようです。

3) 一次エンドポイントの確認
本文のMETHODSにあるSTUDY DESIGN AND POPULATIONに記載がありました。
The study was designed to evaluate two coprimary end points: the prevention of HIV-1 infection and the effect of vaccination on the early viral load after infection.(N Engl J Med 2009;361:2209-20.)
一次エンドポイントは2つあって、HIV-1感染防止と感染早期HIV-1ウイルス負荷へのワクチン効果です。

4)解析統計パターンの確認
大抵はMETHODSのSTATISTICAL ANALYSISにぴしっと書いてあるのですが、この論文ではinntention-to-treat、per-protocolの説明に割かれています。

...と本誌掲載の論文ではこうなのですが、実は最近のNEJMでは細かいところはウェブに譲るという方針から、Supplementary Appendixに書かれています。pdfで掲載となっていますので、自分でダウンロードして読むことが必要です。限りある誌面で仕方ないということでしょうが、WEB閲覧環境になければお手上げなのでそのあたり、やや疑問が残ります。

ともあれ、PDFを開いてみると、ありました。

2) Powerの確認
Sample size was designed to detect a vaccine-associated 25% decrease in the hazard rate during
the vaccination period and 50% in the subsequent 3 years. A placebo arm infection rate of
0.34%/ year was assumed using the lower bound of the 95% confidence interval from a field
study in Chon Buri of 20-30 year olds (M. Benenson, unpublished data). With up to 5% losses to
follow-up per 6 month period, a total sample of 16,000 subjects provided 90% power using a two
sided 5% Type 1 error rate, to detect vaccine efficacy (VE) >0.
(http://content.nejm.org/cgi/data/NEJMoa0908492/DC1/1)
「やさしい臨床統計」p.27に従うと、
1. 予測されるコントロール群のイベント発生率= 0.34%/year
2. 期待する最低限の相対リスク減少率=ワクチン接種期間で25%、その後3年で50%
3. 許容できるαエラー= 5%
4. 期待する統計学的パワー= 90%
となります。そこから、16000人のエントリーが必要とはじき出したことになります。

4)解析統計パターン
Appendixにおいても、どうもはっきりしません。RESULTSには適宜書いてあるのですが...

今日はここまで。
本日の収穫:Appencixも要チェック!
となるとしかし、図書館で雑誌を見ただけでは終わらないってことになりますねえ。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

お読みいただき、ありがとうございます。
またのお越しをお待ちいたしております。
ブログランキング参加中。応援の1クリックをお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽・映画の英語へ





スポンサーサイト

テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

Further Reading | 08:19:29 | Trackback(0) | Comments(0)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。