■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
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予備があれば本試験もある?: N Engl J Med 2009;360:1618-27.
症例数が少なかったり、条件が若干整っていなかったり、という場合、しばしば、preliminary(予備的な)という語を使って、とりあえずの結果ですよ、ということをアピールすることがあります。「予備的」というからには「本式」もあるわけで、時折、「前回の結果を踏まえ、今回、本試験を行って結果を出しました」という論文も見かけます。ただ、その「本試験」がいつごろ発表されるのかは「予備試験」を読んだ段階では、読者には情報がありません。そういう論文のいくつかは「予備」のまま、お蔵入りしてるのでは、と思われます。

The New England Journal of Medicine April 16号掲載3番目の原著論文は血友病に関する内容です。下記のタイトルをクリックすると抄録が開きます。

Inhibitors of Factor VIII in Black Patients with Hemophilia (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

今回の「ハテナ起点」は仮説の形で書かれています。

We hypothesized that mismatched factor VIII transfusions contribute to the high incidence of inhibitors among black patients. (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

では早速、抄録を読んでいきましょう。

BACKGROUND

Black patients with hemophilia A (factor VIII deficiency) are twice as likely as white patients to produce inhibitors against factor VIII proteins given as replacement therapy. (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

twice as likely as 2倍の頻度である
 基本的ですが、倍数表現をチェック。

METHODS

We sequenced the factor VIII gene (F8) in black patients with hemophilia A to identify causative mutations and the background haplotypes on which they reside. (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

on which they reside 彼らが有している

RESULTS

The prevalence of inhibitors was higher among patients with either of these haplotypes than among patients with haplotype H1 or H2 (odds ratio, 3.6; 95% confidence interval, 1.1 to 12.3; P=0.04), despite a similar spectrum of hemophilic mutations and degree of severity of illness in these two subgroups. (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

despite しかしながら、~にもかかわらず
 
CONCLUSIONS

These preliminary results suggest that mismatched factor VIII replacement therapy may be a risk factor for the development of anti–factor VIII alloantibodies. (N Engl J Med 2009;360:1518-27.)

may 可能性がある
 予備試験の結果なので、"may"にとどまっていますね。

いかがでしたか。日本にいるとあまり人種による治療効果の差を意識することはないように思いますが、こうした論文を読むことで視野が広がりますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語版は南江堂サイトへ。

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テーマ:医学英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

ABSTRACT | 05:49:25 | Trackback(0) | Comments(0)

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