■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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対比でたたみかける: N Engl J Med 2017;377:1228-39.
「同じ語の繰り返しは避ける」というのは和文でも英文でも推奨されるルールですが、その一方で、あえて繰り返すことで生まれるリズムやインパクトもあります。

今日のアブストラクトはこちら。

Effects of Once-Weekly Exenatide on Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

では早速読んでいきましょう。

BACKGROUND

The cardiovascular effects of adding once-weekly treatment with exenatide to usual care in patients with type 2 diabetes are unknown. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

これはおなじみの、unknow文ですね。
主語が長いのですが、くじけずに。

METHODS

The coprimary hypotheses were that exenatide, administered once weekly, would be noninferior to placebo with respect to safety and superior to placebo with respect to efficacy. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

タイトルで取り上げた箇所です。
non inferior toとsuperior toが対になっていて、さらにそれぞれにwith respect toが続いています。
韻を踏むというのではないのですが、やはり、対語に同じ語が続くことで、リズムが生まれています。
そうすることで、インパクトが強まりますね。
こういう書き方は見習いたいです。

RESULTS

A primary composite outcome event occurred ... (中略), with the intention-to-treat analysis indicating that exenatide, administered once weekly, was noninferior to placebo with respect to safety (P<0.001 for noninferiority) but was not superior to placebo with respect to efficacy (P=0.06 for superiority). (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

下線を付けた部分も、英文で読めばふんふん、なのですが、逆に書くとなると苦労しそうです。
indicating that ... の言い方はメモしておいて損はなさそうです。

CONCLUSIONS

Among patients with type 2 diabetes with or without previous cardiovascular disease, the incidence of major adverse cardiovascular events did not differ significantly between patients who received exenatide and those who received placebo. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

基本的なbetween A and Bですが、型どおりにpatientsを受けてのthose whoも押さえておきます。

対になる語や表現に着目して読んでみるのも英文のリズム感を鍛える上で役に立つかと思います。
NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 21:03:06 | Comments(0)
とっさに出てこないかも、の"by":N Engl J Med 2017;377:1212-27.
読書の秋は語学の秋、勉強の秋でもあります。
今日のアブストラクトはこちら。

Effects of Anacetrapib in Patients with Atherosclerotic Vascular Disease (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

However, trials of other CETP inhibitors have shown neutral or adverse effects on cardiovascular outcomes.(N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

さらっと"other"が使えるようになりたいですね。簡単な語ほど、身についていないこともありますね。

METHODS

The patients were assigned to receive either 100 mg of anacetrapib once daily (15,225 patients) or matching placebo (15,224 patients). (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

「方法」ではおなじみの動詞"assign"です。確認しておきます。これは定番なので、押さえておきます。

RESULTS

At the trial midpoint, the mean level of HDL cholesterol was higher by 43 mg per deciliter (1.12 mmol per liter) in the anacetrapib group than in the placebo group (a relative difference of 104%), and the mean level of non-HDL cholesterol was lower by 17 mg per deciliter (0.44 mmol per liter), a relative difference of −18%.(N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

ここの"by"は、出てこなくておろおろしそうです。
これは差を表すbyなのですが、なかなか思いつかないかも。
Longmont Dictionary of Contemporary Englishを参照すると
"used to say how great a change or difference is"とあります。
なるほどー。
簡単な例文を自作して、使い慣れておくのもよいと思います。
例文) Takeshi is taller than Satoshi by three centimeters.

CONCLUSION

Among patients with atherosclerotic vascular disease who were receiving intensive statin therapy, the use of anacetrapib resulted in a lower incidence of major coronary events than the use of placebo. (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

長い一文ですが、キモは後半なので、惑わされないように。

オーソドックスな文を積み重ねたアブストラクトでした。
すっきりとわかりやすい構成だと思います。

ずいぶん更新をご無沙汰しておりました。
時間を見つけて、ポイントを絞って、また書いていければと思っております。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

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ABSTRACT | 17:00:00 | Comments(0)
書き出しのパターン:N Engl J Med 2017;376:641-51.
The New England Journal of MedicineのOriginal Articleを読んでいきましょう。

今回読むのはこちら。

Bariatric Surgery versus Intensive Medical Therapy for Diabetes — 5-Year Outcomes

無料で読めますので、気軽にアクセスしてみてください。

では早速。

BACKGROUND

Long-term results from randomized, controlled trials that compare medical therapy with surgical therapy in patients with type 2 diabetes are limited. (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

毎回読んでいるとNEJMのAbstractの書き出しってパターンがあるよね、というのが見えてきます。
今回は、いつもの"unknown"ではなく、"limited"でやってきました。
主語がresultsなのでlimitedともってきたわけですね。

METHODS

We assessed outcomes 5 years after 150 patients who had type 2 diabetes and a body-mass index (BMI; the weight in kilograms divided by the square of the height in meters) of 27 to 43 were randomly assigned to receive intensive medical therapy alone or intensive medical therapy plus Roux-en-Y gastric bypass or sleeve gastrectomy. (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

outcomesを後ろから5 years after ... で修飾するという、そして、after以降も結構入り組んだ形の文です。
日本語にして考えるよりは頭の中で、outcomesにどんどん修飾を振りかけていって理解するのがお薦めです。
一気に一文にまとめない方がわかりやすいと思いますが、文字数などの兼ね合いでがんばっちゃったのかな、と思いつつ、読みました。

分けてみる私案はこんな感じ。

We randomly assigned 150 patients who had type 2 diabetes and a body-mass index (BMI; the weight in kilograms divided by the square of the height in meters) to receive intensive medical therapy alone or intensive medical therapy plus Roux-en-Y gastric bypass or sleeve gastrectomy. We assessed 5-year outcome.

RESULTS

At 5 years, the criterion for the primary end point was met by 2 of 38 patients (5%) who received medical therapy alone, ... (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

こういうところでの"meet"の使い方は、科学論文ならでは、という感触があります。チェック!

CONSLUSIONS

Five-year outcome data showed that, ... (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

"data showed that ..."は定番表現ですね。

ちょっと目を引く表現があるAbstractでした。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
mayで研究のきっかけをつかむ:N Engl J Med 2017;376:536-47.
The New England Journal of Medicine Feb.9, 2017号の原著論文を読んでいきます。
今回取り上げるのはこちら。

Prognostic Mutations in Myelodysplastic Syndrome after Stem-Cell Transplantation (N Engl J Med2017;376:536-47.)

では順に読んでいきましょう。

BACKGROUND

Therefore, genetic mutations may predict clinical outcomes after allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation.

これは、研究動機を示した一文です。
Thereforeという副詞で一呼吸入れて説明を続けています。この言い回しは、日本語の感覚に近いので、使いやすいかもしれません。
そして、ここでのもうひとつの着目点は、mayです。
五分五分くらいの可能性をにじませていますが、研究のきっかけとしては、それでokでしょう。

METHODS

We performed ...
We evaluated ...

このあたりの動詞は頻出なので、確認の意味でしっかり押さえておきます。
そして、主語がweでいっていることにも注目。自分で書くときに主語で迷うこともあるでしょうが、こちらは堂々とweで押してます。

RESULTS

Among patients 40 years of age or older who did not have TP53 mutations, ... (N Engl J Med 2017;376:536-47.)

「40歳以上の患者」というのを英語にした下線部をチェックします。
patientsに後ろから形容詞句としてかぶせている言い方は、語数短縮にもなるので、なるほど、と思いました。

CONCLUSIONS

Genetic profiling revealed that molecular subgroups of patients undergoing allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation for MDS may inform prognostic stratification and the selection of conditioning regimen. (N Engl J Med 2017;376:536-47.)

mayで始まった研究の結果は、mayで終わりました。
さらなる検討を、というところでしょうか。


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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
同一単語でひたすら押していく:N Engl J Med 2017;376:417-28.
今回はThe New England Journal of Medicine Feb.2, 2017号の冒頭原著論文を取り上げます。

Radiation with or without Antiandrogen Therapy in Recurrent Prostate Cancer (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

まずは、タイトルの"with or without"という表現をチェック!
日本語で言えば、「有無」という一語になる表現ですね。
あまりに簡潔な表現なので、使えるかどうか意外と悩むかもしれませんが、使える、ということを再確認。

では、Abstractを順番に読んでいきましょう。

BACKGROUND

「話のとっかかり」表現は定番のこちら。

Whether antiandrogen therapy with radiation therapy will further improve cancer control and prolong overall survival is unknown. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

"A is unknown."はデフォルトと言ってもいいくらい、BACKGROUNDではたいてい使われています。
ここでは、Aの部分が、Whether以下となっていて、長くて頭でっかちになっていますが、そこでくらくらせずに、is unknownを探しましょう。

METHODS

The primary end point was the rate of overall survival. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

このパラグラフで押さえる最重要文はこれになります。こちらもA was B.のシンプルな形ですね。
そのほか、拾える表現としては、期間を表し方あたりでしょうか。

In a double-blind, placebo-controlled trial conducted from 1998 through 2003, ... (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

こういう表現も定番なので、押さえておくと、迷いなく使えます。

RESULTS

ここではplacebo群との比較で結果が記載されています。
この記載文型が、見事なまでに、全部一緒!科学論文ならではの、潔さを感じますね。(通常、同一表現の繰り返しは好まれないので、同義語辞典とか駆使して、言い換えることが多いです。)

as compared with 71.3% in the placebo group
as compared with 13.4% in the placebo group
as compared with 23.0% in the placebo group
as compared with 10.9% of those in the placebo group
(N Engl J Med 2017;376:417-28.)

このパラグラフを読んだだけで、「比較には、as compared with .... in the placebo groupと書けばいいんだな」と習得できそうです。
その上、この表現ひとつでワンパラグラフ押し通せる!
表現技巧は問わないという方針をじわじわ感じます。科学英語ならでは、なんでしょうが。

CONCLUSIONS

The addition of 24 months of antiandrogen therapy with daily bicalutamide to salvage radiation therapy resulted in significantly higher rates of long-term overall survival and lower incidences of metastatic prostate cancer and death from prostate cancer than radiation therapy plus placebo. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

ちゃんと比較表現になっていることにも注意します。

RESULTSの4連発の他に、このABSTRUCTでは動詞undergoも多用されています。
時制変化にも気をつけながら、探してみると、文法復習にもなりますね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Comments(0)
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