■このブログ内の引用文について

本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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書き出しのパターン:N Engl J Med 2017;376:641-51.
The New England Journal of MedicineのOriginal Articleを読んでいきましょう。

今回読むのはこちら。

Bariatric Surgery versus Intensive Medical Therapy for Diabetes — 5-Year Outcomes

無料で読めますので、気軽にアクセスしてみてください。

では早速。

BACKGROUND

Long-term results from randomized, controlled trials that compare medical therapy with surgical therapy in patients with type 2 diabetes are limited. (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

毎回読んでいるとNEJMのAbstractの書き出しってパターンがあるよね、というのが見えてきます。
今回は、いつもの"unknown"ではなく、"limited"でやってきました。
主語がresultsなのでlimitedともってきたわけですね。

METHODS

We assessed outcomes 5 years after 150 patients who had type 2 diabetes and a body-mass index (BMI; the weight in kilograms divided by the square of the height in meters) of 27 to 43 were randomly assigned to receive intensive medical therapy alone or intensive medical therapy plus Roux-en-Y gastric bypass or sleeve gastrectomy. (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

outcomesを後ろから5 years after ... で修飾するという、そして、after以降も結構入り組んだ形の文です。
日本語にして考えるよりは頭の中で、outcomesにどんどん修飾を振りかけていって理解するのがお薦めです。
一気に一文にまとめない方がわかりやすいと思いますが、文字数などの兼ね合いでがんばっちゃったのかな、と思いつつ、読みました。

分けてみる私案はこんな感じ。

We randomly assigned 150 patients who had type 2 diabetes and a body-mass index (BMI; the weight in kilograms divided by the square of the height in meters) to receive intensive medical therapy alone or intensive medical therapy plus Roux-en-Y gastric bypass or sleeve gastrectomy. We assessed 5-year outcome.

RESULTS

At 5 years, the criterion for the primary end point was met by 2 of 38 patients (5%) who received medical therapy alone, ... (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

こういうところでの"meet"の使い方は、科学論文ならでは、という感触があります。チェック!

CONSLUSIONS

Five-year outcome data showed that, ... (N Engl J Med 2017;376:641-51.)

"data showed that ..."は定番表現ですね。

ちょっと目を引く表現があるAbstractでした。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
mayで研究のきっかけをつかむ:N Engl J Med 2017;376:536-47.
The New England Journal of Medicine Feb.9, 2017号の原著論文を読んでいきます。
今回取り上げるのはこちら。

Prognostic Mutations in Myelodysplastic Syndrome after Stem-Cell Transplantation (N Engl J Med2017;376:536-47.)

では順に読んでいきましょう。

BACKGROUND

Therefore, genetic mutations may predict clinical outcomes after allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation.

これは、研究動機を示した一文です。
Thereforeという副詞で一呼吸入れて説明を続けています。この言い回しは、日本語の感覚に近いので、使いやすいかもしれません。
そして、ここでのもうひとつの着目点は、mayです。
五分五分くらいの可能性をにじませていますが、研究のきっかけとしては、それでokでしょう。

METHODS

We performed ...
We evaluated ...

このあたりの動詞は頻出なので、確認の意味でしっかり押さえておきます。
そして、主語がweでいっていることにも注目。自分で書くときに主語で迷うこともあるでしょうが、こちらは堂々とweで押してます。

RESULTS

Among patients 40 years of age or older who did not have TP53 mutations, ... (N Engl J Med 2017;376:536-47.)

「40歳以上の患者」というのを英語にした下線部をチェックします。
patientsに後ろから形容詞句としてかぶせている言い方は、語数短縮にもなるので、なるほど、と思いました。

CONCLUSIONS

Genetic profiling revealed that molecular subgroups of patients undergoing allogeneic hematopoietic stem-cell transplantation for MDS may inform prognostic stratification and the selection of conditioning regimen. (N Engl J Med 2017;376:536-47.)

mayで始まった研究の結果は、mayで終わりました。
さらなる検討を、というところでしょうか。


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ABSTRACT | 07:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
同一単語でひたすら押していく:N Engl J Med 2017;376:417-28.
今回はThe New England Journal of Medicine Feb.2, 2017号の冒頭原著論文を取り上げます。

Radiation with or without Antiandrogen Therapy in Recurrent Prostate Cancer (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

まずは、タイトルの"with or without"という表現をチェック!
日本語で言えば、「有無」という一語になる表現ですね。
あまりに簡潔な表現なので、使えるかどうか意外と悩むかもしれませんが、使える、ということを再確認。

では、Abstractを順番に読んでいきましょう。

BACKGROUND

「話のとっかかり」表現は定番のこちら。

Whether antiandrogen therapy with radiation therapy will further improve cancer control and prolong overall survival is unknown. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

"A is unknown."はデフォルトと言ってもいいくらい、BACKGROUNDではたいてい使われています。
ここでは、Aの部分が、Whether以下となっていて、長くて頭でっかちになっていますが、そこでくらくらせずに、is unknownを探しましょう。

METHODS

The primary end point was the rate of overall survival. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

このパラグラフで押さえる最重要文はこれになります。こちらもA was B.のシンプルな形ですね。
そのほか、拾える表現としては、期間を表し方あたりでしょうか。

In a double-blind, placebo-controlled trial conducted from 1998 through 2003, ... (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

こういう表現も定番なので、押さえておくと、迷いなく使えます。

RESULTS

ここではplacebo群との比較で結果が記載されています。
この記載文型が、見事なまでに、全部一緒!科学論文ならではの、潔さを感じますね。(通常、同一表現の繰り返しは好まれないので、同義語辞典とか駆使して、言い換えることが多いです。)

as compared with 71.3% in the placebo group
as compared with 13.4% in the placebo group
as compared with 23.0% in the placebo group
as compared with 10.9% of those in the placebo group
(N Engl J Med 2017;376:417-28.)

このパラグラフを読んだだけで、「比較には、as compared with .... in the placebo groupと書けばいいんだな」と習得できそうです。
その上、この表現ひとつでワンパラグラフ押し通せる!
表現技巧は問わないという方針をじわじわ感じます。科学英語ならでは、なんでしょうが。

CONCLUSIONS

The addition of 24 months of antiandrogen therapy with daily bicalutamide to salvage radiation therapy resulted in significantly higher rates of long-term overall survival and lower incidences of metastatic prostate cancer and death from prostate cancer than radiation therapy plus placebo. (N Engl J Med 2017;376:417-28.)

ちゃんと比較表現になっていることにも注意します。

RESULTSの4連発の他に、このABSTRUCTでは動詞undergoも多用されています。
時制変化にも気をつけながら、探してみると、文法復習にもなりますね。

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ABSTRACT | 07:00:00 | Comments(0)
常に心に「?」を: N Engl J Med 2016;374:13-22.
ルーチンの中にあっても、物事に対して常に疑問を抱いて見つめることが進歩の第一歩になるわけですが、
こと、英文を読むときにもそれは大切なことのひとつです。

Predictive Value of the sFlt-1:PlGF Ratio in Women with Suspected Preeclampsia (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

このタイトルを見て、
「さて、この"sFlt-1:PlGF"のところ、なんだろう?なんて読むのかな?」
と思ったら、そのひっかかりを大切にして、Abstractを読んでみましょう。

BACKGROUND

The ratio of soluble fms-like tyrosine kinase 1 (sFlt-1) to placental growth factor (PlGF) is elevated ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

早速、出てきましたね。タイトルの略称のフルスペルが示され、しかも、":"の部分は"to"と読めばいいことがわかります。

METHODS

We performed a prospective, multicenter, observational study to derive and validate a ratio of serum sFlt-1 to PlGF ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

ここでは、"derive and validate"をチェックしておきましょう。あとで関連することが出てきます。

さらに、その続きとなるこちらもチェック。

We performed a prospective, multicenter, observational study to derive and validate a ratio of serum sFlt-1 to PlGF that would be predictive of the absence or presence of preeclampsia ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

さあ、この"would"がどう変化していくかに注目ですよ。

RESULTS

In the development cohort (500 women), we identified an sFlt-1:PlGF ratio cutoff of 38 as having important predictive value.(N Engl J Med 2016;374:13-22.)

はい、この"the development cohort"が、METHODSに出てきた"study to derive"に該当します。そして、

In a subsequent validation study among an additional 550 women, ... (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

こちらは、"study to ... validate"となります。METHODSのところでのひっかかりは、ここを読むと解決しますね。

CONCLUSIONS

An sFlt-1:PlGF ratio of 38 or lower can be used to predict the short-term absence of preeclampsia in women in whom the syndrome is suspected clinically. (N Engl J Med 2016;374:13-22.)

METHODSでの"would"は、studyの結果、"can"になりました。可能性が出てきた、というところでしょうか。

さて、久々にNEJMの英語チェックをやってみました。
ABSTRACTはいつもながら無駄なくすっきりと読みやすい英文で書かれていますね。
今年もNEJMの英文を読んで、英語力をブラッシュアップしていきたいと思います。



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ABSTRACT | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
論文掲載時に他界している場合:N Engl J Med 2014;370:412-20.
かつて、ドラマで、「病中の主人公が最後の気力で論文を書き上げて、力尽きる。」というシーンを見たことがあります。自分で論文を投稿した経験があればわかりますが、「そこで力尽きちゃったら、そこから始まる査読者との闘いをどうするのよ?」という疑問が.....

Romosozumab in Postmenopausal Women with Low Bone Mineral Density

今回の論文は、co-authorのお一人がご他界なさっているようで、WEB版ではArticleの最後に、このように表記されています。

Steven Boonen, M.D., Ph.D., is deceased. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

R.I.P.

では、Abstractを読んでいきましょう。
今回のものには「はてな起点」はありませんね。

BACKGROUND

Sclerostin is an osteocyte-derived inhibitor of osteoblast activity. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

門外漢であっても理解できるように、導入部にこれから扱う中心素材の解説を置いています。

METHODS

The primary end point was the percentage change from baseline in bone mineral density at the lumbar spine at 12 months. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

Abstractと言えども、必ず押さえておくのは"primary end point"です。Methodsに入ったら、まずはこれを目で探します。
(プリントアウトを持っていれば、下線引きとかマーカー引きをしておくことをオススメします。)

RESULTS

All dose levels of romosozumab were associated with significant increases in bone mineral density at the lumbar spine, including an increase of 11.3% with the 210-mg monthly dose, as compared with a decrease of 0.1% with placebo and increases of 4.1% with alendronate and 7.1% with teriparatide. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

"be associated with" (相関が見られた)、"as compared with" (と比較して)といった定番表現が使われていますね。

CONCLUSIONS

In postmenopausal women with low bone mass, romosozumab was associated with increased bone mineral density and bone formation and with decreased bone resorption. (N Engl J Med 2014;370:412-20.)

さりげなく、対になっておりますね。

「命短し、恋せよ乙女」ではありませんが、健康には十分気をつけて、日々精進しましょう。

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ABSTRACT | 20:55:34 | Trackback(0) | Comments(1)
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