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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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アブストラクトの書きぶりもさまざま (N Engl J Med 2019;381:1124-35.)
タイトルの付け方については変化球系もあれば直球系もあります。
今回取り上げるのはのは、直球系のタイトルです。

今日、読むアブストラクトはこちら。

Gemcitabine and Cisplatin Induction Chemotherapy in Nasopharyngeal Carcinoma (N Engl J Med 2019;381:1124-35.)

そして、ハテナ起点はここ。
といいたいところですが、今回のアブストラクト中にははっきりしたハテナ起点表現は見当たりません。
言外にあるハテナ起点を探してみましょうか。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Additional gemcitabine and cisplatin induction chemotherapy has shown promising efficacy in phase 2 trials. (N Engl J Med 2019;381.1124-35.)

フェーズ2の結果を述べていますね。
ここでBACKGROUNDは終わっているので、言外に、「フェーズ3での検討結果をこれから述べますよー」と示唆しているようです。
いつもの、「疑問」→「計画」→「実行」→「結果」→「結論」という文章構成ではなさそう。

悪性疾患治療に関連した単語を少し見ておきます。
concurrent 同時の
locoregionally 局所の
promising 期待される、有望な

METHODS

In a parallel-group, multicenter, randomized, controlled, phase 3 trial, we compared gemcitabine and cisplatin as induction chemotherapy plus concurrent chemoradiotherapy with concurrent chemoradiotherapy alone.(N Engl J Med 2019;381:1124-35.)

ここで"phase 3 trial"というのが出てきます。
前述部分と併せて、つまりこの原著論文はフェーズ3でのお話なんだな、というのがわかります。

RESULTS

A total of 480 patients were included in the trial (242 patients in the induction chemotherapy group and 238 in the standard-therapy group). (N Engl J Med 2019;381:1124-35.)

be included inというのも使える、ということで表現ストックに入れておきます。

CONCLUSIONS

Induction chemotherapy added to chemoradiotherapy significantly improved recurrence-free survival and overall survival, as compared with chemoradiotherapy alone, among patients with locoregionally advanced nasopharyngeal carcinoma.(N Engl J Med 2019;381:1124-35.)

2群の比較対象結果で頻出の表現、as compared withをチェック!

淡々とした報告書のようなアブストラクトでした。
いろいろなタイプがあって勉強になります。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

抄録の日本語版はこちら

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ABSTRACT | 11:55:53 | Trackback(0) | Comments(0)
タイトルでアイキャッチ! (N Engl J Med 2019;381:1114-23.)
原著論文のタイトルは、アイキャッチの役目も果たしますから、結構知恵を絞るところだと思います。
今回取り上げる原著論文には、「あれ、なんだろう?」と思わせる単語が入っていますが、なんとなく意味するところは想像はつきますね。
今日、読むアブストラクトはこちら。

Polypill for Cardiovascular Disease Prevention in an Underserved Population (N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

そして、論文を貫く疑問点(「ハテナ起点」)はここ。

However, few data are available regarding the use of polypill therapy in underserved communities in the United States, in which adherence to guideline-based care is generally low. (N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

この"few data are available regarding ..."という書き方は目新しいですね。
表現ストックが増えます。メモメモ。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

The use of combination pills (also called “polypills”) containing low doses of medications with proven benefits for the prevention of cardiovascular disease may be beneficial in such persons. (N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

タイトルに出てきた"polypills"の説明が入っています。
この1文により、
combination pills = polypills = low doses of medications with proven benefits for the prevention of cardiovascular disease
というのが説明されています
試験問題だったら、この辺、polypillsとはなにか、英語で説明せよ、なーんて、設問ができそうです。

METHODS

Components of the polypill were atorvastatin (at a dose of 10 mg), amlodipine (2.5 mg), losartan (25 mg), and hydrochlorothiazide (12.5 mg).(N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

ここでpolypillsの内容が詳しく説明されています。
結構がっちりはいってるな、という印象があります。

RESULTS

The mean estimated 10-year cardiovascular risk was 12.7%, the baseline blood pressure was 140/83 mm Hg, and the baseline LDL cholesterol level was 113 mg per deciliter. (N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

3つの文が","と”and"でつながっていてOKというのはちょっと意外な感じがします。
単語であれば、こういうつなげ方はありますが、文でもありなんですね。
それにしても、対象者のデータが、そんなにひどくない、と思うのは私だけでしょうか。
これで、がっつり入ったpolypillsを服用させるというのは、やや驚きです。

CONCLUSIONS

A polypill-based strategy led to greater reductions in systolic blood pressure and LDL cholesterol level than were observed with usual care in a socioeconomically vulnerable minority population.(N Engl J Med 2019;381:1114-23.)

lead toを使って、「そういう結果にたどり着いた」という感じが出ていますね。
これが変化が長期予後に寄与するのかどうか、というのはまた続きの問題かと思います。

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ABSTRACT | 09:52:50 | Comments(0)
今週のNEJMのトップ原著論文は日本発(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)
2019年9月19日号NEJMの冒頭原著論文は日本からのものです。世界各国から投稿が押し寄せるNEJMで、トップ掲載は非常に素晴らしいことだと思います。

今日、読むアブストラクトはこちら。

Antithrombotic Therapy for Atrial Fibrillation with Stable Coronary Disease(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

そして、ハテナ起点(論文のもととなる疑問点)はここ。

There are limited data from randomized trials evaluating the use of antithrombotic therapy in patients with atrial fibrillation and stable coronary artery disease.(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

There構文で書かれるハテナ起点は珍しいように思いますが、わかりやすい非常にシンプルな文です。
では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

上記のハテナ起点1文で構成されています。
ここはさほど重要ではないので、ギリギリまで削り込んだ感じですね。

METHODS

In a multicenter, open-label trial conducted in Japan, we randomly assigned 2236 patients with atrial fibrillation who had undergone percutaneous coronary intervention (PCI) or coronary-artery bypass grafting (CABG) more than 1 year earlier or who had angiographically confirmed coronary artery disease not requiring revascularization to receive monotherapy with rivaroxaban (a non–vitamin K antagonist oral anticoagulant) or combination therapy with rivaroxaban plus a single antiplatelet agent. (N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

NEJM読者は循環器専門医とは限らないので、こうして説明を入れてあります。
読者側もこの付記を読むことで知識を増やすことができます。

RESULTS

The trial was stopped early because of increased mortality in the combination-therapy group. (N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

試験終了を理由とともに述べています。
過不足のない文で情報を伝え、同時にbecause ofを使って文字数も節約しています。

CONCLUSIONS

As antithrombotic therapy, rivaroxaban monotherapy was noninferior to combination therapy for efficacy and superior for safety in patients with atrial fibrillation and stable coronary artery disease. (N Engl J Med .)

noninferiorとsuperiorともに、forを使うところをチェックしておきます。

非常に読みやすいアブストラクトでした。
情報量の多さをすっきりとシンプルな文体で記述していて、勉強になりました。
日本国内版を手に取るとアブストラクトも完全に和文に翻訳されています。
和文を見て終わりにしないで、ぜひ英文も見てみましょう。
NEJMの英語はシンプルかつビューティフルなので一読の価値はありますよ。おすすめです。

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ABSTRACT | 11:10:11 | Comments(0)
セミコロンを上手く使う (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)
コロンやセミコロンの使い方は普通の英語の授業では滅多に触れられないと思います。
文献を読んでいて、遭遇したときは、まさに身につけるチャンス。
どういう状況で使っているかを、じーっと観察しましょう。

今日、読むアブストラクトはこちら。

Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Self-Expanding Valve in Low-Risk Patients (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

そして、ハテナ起点はここ。

less is known about TAVR in low-risk patients.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)
「ほとんどわかっていない」のなら、調べてみましょう、と言うわけです。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Transcatheter aortic-valve replacement (TAVR) is an alternative to surgery in patients with severe aortic stenosis who are at increased risk for death from surgery; less is known about TAVR in low-risk patients.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

さあ、セミコロンが出てきました。
全体としては1つの文ですが、セミコロン前と後で対比しています。
前)高リスク患者
後)低リスク患者
となっていますね。ここで、セミコロンを使うセンスをチェック。

METHODS

When 850 patients had reached 12-month follow-up, we analyzed data regarding the primary end point, a composite of death or disabling stroke at 24 months, using Bayesian methods.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

ここでのコンマの使い方も、勉強になります。
大抵は、the primary endopoint was なんたらかんたら、と書きますが、ここではカンマ区切りで説明を入れています。
リズム感があって、真似したい流れです。

RESULTS

Of the 1468 patients who underwent randomization, an attempted TAVR or surgical procedure was performed in 1403. (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

Ofで書き出しています。勢いを感じます。自分で書くときにはちょっとひるんでしまいそうですが。

CONCLUSIONS

In patients with severe aortic stenosis who were at low surgical risk, TAVR with a self-expanding supraannular bioprosthesis was noninferior to surgery with respect to the composite end point of death or disabling stroke at 24 months. (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

締めは一文で、というのが主流ですね。これまでの要所を押さえて入れ込んだ一文でびしっと決めます。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

抄録の日本語版はこちら

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ABSTRACT | 20:35:42 | Trackback(0) | Comments(0)
アブストラクトで知識を増やす (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)
英文読解では知らない語があってもまずは通り過ぎて、後述で説明されるのを待つ、という技があります。
それを使って、足りない知識を増やしてみましょう。
今日、読んでいくのはこちらのアブストラクト。

Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Balloon-Expandable Valve in Low-Risk Patients (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

今回の「ハテナ起点(研究のきっかけとなる疑問)」はこちら。

There is insufficient evidence regarding the comparison of the two procedures in patients who are at low risk.(N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

下線部が「きっかけ」になっています。
なお、この前のひとつ前の文との対比になっていることにも注目します。

では、早速読んでいきましょう。

BACKGROUND

Among patients with aortic stenosis who are at intermediate or high risk for death with surgery, major outcomes are similar with transcatheter aortic-valve replacement (TAVR) and surgical aortic-valve replacement. (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

are similar with ... と同一である
書き出し文の冒頭、ちょっと記憶にとどめておいて下さいね。

METHODS

The primary end point was a composite of death, stroke, or rehospitalization at 1 year. (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

compositeのあとに、複数の名詞がならんでいても、不定冠詞のaになることをチェック!

RESULTS

The mean age of the patients was 73 years, and the mean Society of Thoracic Surgeons risk score was 1.9% (with scores ranging from 0 to 100% and higher scores indicating a greater risk of death within 30 days after the procedure). (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

"Society of Thoracic Surgeons risk score"ってなんだろ?と不安になっても大丈夫。
すぐに助け船が現れます。
すなわち、
with scores ranging from 0 to 100% and higher scores indicating a greater risk of death within 30 days after the procedure
と、カッコ内に説明が入っていました。
字数制限のあるABSTRACTではありますが、その領域について専門ではない読者にも通じるように、必要最小限で説明が入ります。
これを読むことで、新たな知識も得られますね。本当にお得。

CONCLUSIONS

Among patients with severe aortic stenosis who were at low surgical risk, the rate of the composite of death, stroke, or rehospitalization at 1 year was significantly lower with TAVR than with surgery.

下線部はBACKGROUNDの書き出し文と対になっていますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語訳は南江堂サイトでどうぞ。
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ABSTRACT | 17:24:56 | Trackback(0) | Comments(0)
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