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本ブログは、The New England Journal of Medicine Permission Departmentより、「The New England Journal of Medicine本誌からの文単位での引用に許諾は不要」との見解をいただいた上で、運用しております。更に、「文章を抜き出してサマリーを書いてよい」との文言もいただいております。

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Dr. Joy

Author:Dr. Joy
ごく普通の町でごく普通に医者をやってます。
ごく普通の患者さんたちを相手にしていて、
診察室に入ってくる人が英語をしゃべったりするのは数年に1度あるかないか。
そんな私に必要な英語力って何?

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今週のNEJMのトップ原著論文は日本発(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)
2019年9月19日号NEJMの冒頭原著論文は日本からのものです。世界各国から投稿が押し寄せるNEJMで、トップ掲載は非常に素晴らしいことだと思います。

今日、読むアブストラクトはこちら。

Antithrombotic Therapy for Atrial Fibrillation with Stable Coronary Disease(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

そして、ハテナ起点(論文のもととなる疑問点)はここ。

There are limited data from randomized trials evaluating the use of antithrombotic therapy in patients with atrial fibrillation and stable coronary artery disease.(N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

There構文で書かれるハテナ起点は珍しいように思いますが、わかりやすい非常にシンプルな文です。
では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

上記のハテナ起点1文で構成されています。
ここはさほど重要ではないので、ギリギリまで削り込んだ感じですね。

METHODS

In a multicenter, open-label trial conducted in Japan, we randomly assigned 2236 patients with atrial fibrillation who had undergone percutaneous coronary intervention (PCI) or coronary-artery bypass grafting (CABG) more than 1 year earlier or who had angiographically confirmed coronary artery disease not requiring revascularization to receive monotherapy with rivaroxaban (a non–vitamin K antagonist oral anticoagulant) or combination therapy with rivaroxaban plus a single antiplatelet agent. (N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

NEJM読者は循環器専門医とは限らないので、こうして説明を入れてあります。
読者側もこの付記を読むことで知識を増やすことができます。

RESULTS

The trial was stopped early because of increased mortality in the combination-therapy group. (N Engl J Med 2019;381:1103-13.)

試験終了を理由とともに述べています。
過不足のない文で情報を伝え、同時にbecause ofを使って文字数も節約しています。

CONCLUSIONS

As antithrombotic therapy, rivaroxaban monotherapy was noninferior to combination therapy for efficacy and superior for safety in patients with atrial fibrillation and stable coronary artery disease. (N Engl J Med .)

noninferiorとsuperiorともに、forを使うところをチェックしておきます。

非常に読みやすいアブストラクトでした。
情報量の多さをすっきりとシンプルな文体で記述していて、勉強になりました。
日本国内版を手に取るとアブストラクトも完全に和文に翻訳されています。
和文を見て終わりにしないで、ぜひ英文も見てみましょう。
NEJMの英語はシンプルかつビューティフルなので一読の価値はありますよ。おすすめです。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

抄録の日本語版はこちら

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ABSTRACT | 11:10:11 | Comments(0)
セミコロンを上手く使う (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)
コロンやセミコロンの使い方は普通の英語の授業では滅多に触れられないと思います。
文献を読んでいて、遭遇したときは、まさに身につけるチャンス。
どういう状況で使っているかを、じーっと観察しましょう。

今日、読むアブストラクトはこちら。

Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Self-Expanding Valve in Low-Risk Patients (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

そして、ハテナ起点はここ。

less is known about TAVR in low-risk patients.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)
「ほとんどわかっていない」のなら、調べてみましょう、と言うわけです。

では、早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

Transcatheter aortic-valve replacement (TAVR) is an alternative to surgery in patients with severe aortic stenosis who are at increased risk for death from surgery; less is known about TAVR in low-risk patients.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

さあ、セミコロンが出てきました。
全体としては1つの文ですが、セミコロン前と後で対比しています。
前)高リスク患者
後)低リスク患者
となっていますね。ここで、セミコロンを使うセンスをチェック。

METHODS

When 850 patients had reached 12-month follow-up, we analyzed data regarding the primary end point, a composite of death or disabling stroke at 24 months, using Bayesian methods.(N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

ここでのコンマの使い方も、勉強になります。
大抵は、the primary endopoint was なんたらかんたら、と書きますが、ここではカンマ区切りで説明を入れています。
リズム感があって、真似したい流れです。

RESULTS

Of the 1468 patients who underwent randomization, an attempted TAVR or surgical procedure was performed in 1403. (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

Ofで書き出しています。勢いを感じます。自分で書くときにはちょっとひるんでしまいそうですが。

CONCLUSIONS

In patients with severe aortic stenosis who were at low surgical risk, TAVR with a self-expanding supraannular bioprosthesis was noninferior to surgery with respect to the composite end point of death or disabling stroke at 24 months. (N Engl J Med 2019;380:1706-15.)

締めは一文で、というのが主流ですね。これまでの要所を押さえて入れ込んだ一文でびしっと決めます。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。

抄録の日本語版はこちら

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ABSTRACT | 20:35:42 | Trackback(0) | Comments(0)
アブストラクトで知識を増やす (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)
英文読解では知らない語があってもまずは通り過ぎて、後述で説明されるのを待つ、という技があります。
それを使って、足りない知識を増やしてみましょう。
今日、読んでいくのはこちらのアブストラクト。

Transcatheter Aortic-Valve Replacement with a Balloon-Expandable Valve in Low-Risk Patients (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

今回の「ハテナ起点(研究のきっかけとなる疑問)」はこちら。

There is insufficient evidence regarding the comparison of the two procedures in patients who are at low risk.(N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

下線部が「きっかけ」になっています。
なお、この前のひとつ前の文との対比になっていることにも注目します。

では、早速読んでいきましょう。

BACKGROUND

Among patients with aortic stenosis who are at intermediate or high risk for death with surgery, major outcomes are similar with transcatheter aortic-valve replacement (TAVR) and surgical aortic-valve replacement. (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

are similar with ... と同一である
書き出し文の冒頭、ちょっと記憶にとどめておいて下さいね。

METHODS

The primary end point was a composite of death, stroke, or rehospitalization at 1 year. (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

compositeのあとに、複数の名詞がならんでいても、不定冠詞のaになることをチェック!

RESULTS

The mean age of the patients was 73 years, and the mean Society of Thoracic Surgeons risk score was 1.9% (with scores ranging from 0 to 100% and higher scores indicating a greater risk of death within 30 days after the procedure). (N Engl J Med 2019;380:1695-705.)

"Society of Thoracic Surgeons risk score"ってなんだろ?と不安になっても大丈夫。
すぐに助け船が現れます。
すなわち、
with scores ranging from 0 to 100% and higher scores indicating a greater risk of death within 30 days after the procedure
と、カッコ内に説明が入っていました。
字数制限のあるABSTRACTではありますが、その領域について専門ではない読者にも通じるように、必要最小限で説明が入ります。
これを読むことで、新たな知識も得られますね。本当にお得。

CONCLUSIONS

Among patients with severe aortic stenosis who were at low surgical risk, the rate of the composite of death, stroke, or rehospitalization at 1 year was significantly lower with TAVR than with surgery.

下線部はBACKGROUNDの書き出し文と対になっていますね。

NEJMのサイトはThe New England Journal of Medecineで見られます。abstractは無料で閲覧できますから、どうぞ。
抄録の日本語訳は南江堂サイトでどうぞ。
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ABSTRACT | 17:24:56 | Trackback(0) | Comments(0)
対比でたたみかける: N Engl J Med 2017;377:1228-39.
「同じ語の繰り返しは避ける」というのは和文でも英文でも推奨されるルールですが、その一方で、あえて繰り返すことで生まれるリズムやインパクトもあります。

今日のアブストラクトはこちら。

Effects of Once-Weekly Exenatide on Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

では早速読んでいきましょう。

BACKGROUND

The cardiovascular effects of adding once-weekly treatment with exenatide to usual care in patients with type 2 diabetes are unknown. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

これはおなじみの、unknow文ですね。
主語が長いのですが、くじけずに。

METHODS

The coprimary hypotheses were that exenatide, administered once weekly, would be noninferior to placebo with respect to safety and superior to placebo with respect to efficacy. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

タイトルで取り上げた箇所です。
non inferior toとsuperior toが対になっていて、さらにそれぞれにwith respect toが続いています。
韻を踏むというのではないのですが、やはり、対語に同じ語が続くことで、リズムが生まれています。
そうすることで、インパクトが強まりますね。
こういう書き方は見習いたいです。

RESULTS

A primary composite outcome event occurred ... (中略), with the intention-to-treat analysis indicating that exenatide, administered once weekly, was noninferior to placebo with respect to safety (P<0.001 for noninferiority) but was not superior to placebo with respect to efficacy (P=0.06 for superiority). (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

下線を付けた部分も、英文で読めばふんふん、なのですが、逆に書くとなると苦労しそうです。
indicating that ... の言い方はメモしておいて損はなさそうです。

CONCLUSIONS

Among patients with type 2 diabetes with or without previous cardiovascular disease, the incidence of major adverse cardiovascular events did not differ significantly between patients who received exenatide and those who received placebo. (N Engl J Med 2017;377:1228-39.)

基本的なbetween A and Bですが、型どおりにpatientsを受けてのthose whoも押さえておきます。

対になる語や表現に着目して読んでみるのも英文のリズム感を鍛える上で役に立つかと思います。
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ABSTRACT | 21:03:06 | Comments(0)
とっさに出てこないかも、の"by":N Engl J Med 2017;377:1212-27.
読書の秋は語学の秋、勉強の秋でもあります。
今日のアブストラクトはこちら。

Effects of Anacetrapib in Patients with Atherosclerotic Vascular Disease (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

では早速、アブストラクトを読んでいきましょう。

BACKGROUND

However, trials of other CETP inhibitors have shown neutral or adverse effects on cardiovascular outcomes.(N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

さらっと"other"が使えるようになりたいですね。簡単な語ほど、身についていないこともありますね。

METHODS

The patients were assigned to receive either 100 mg of anacetrapib once daily (15,225 patients) or matching placebo (15,224 patients). (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

「方法」ではおなじみの動詞"assign"です。確認しておきます。これは定番なので、押さえておきます。

RESULTS

At the trial midpoint, the mean level of HDL cholesterol was higher by 43 mg per deciliter (1.12 mmol per liter) in the anacetrapib group than in the placebo group (a relative difference of 104%), and the mean level of non-HDL cholesterol was lower by 17 mg per deciliter (0.44 mmol per liter), a relative difference of −18%.(N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

ここの"by"は、出てこなくておろおろしそうです。
これは差を表すbyなのですが、なかなか思いつかないかも。
Longmont Dictionary of Contemporary Englishを参照すると
"used to say how great a change or difference is"とあります。
なるほどー。
簡単な例文を自作して、使い慣れておくのもよいと思います。
例文) Takeshi is taller than Satoshi by three centimeters.

CONCLUSION

Among patients with atherosclerotic vascular disease who were receiving intensive statin therapy, the use of anacetrapib resulted in a lower incidence of major coronary events than the use of placebo. (N Engl J Med 2017;377:1217-27.)

長い一文ですが、キモは後半なので、惑わされないように。

オーソドックスな文を積み重ねたアブストラクトでした。
すっきりとわかりやすい構成だと思います。

ずいぶん更新をご無沙汰しておりました。
時間を見つけて、ポイントを絞って、また書いていければと思っております。

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ABSTRACT | 17:00:00 | Comments(0)
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